出会いはネットの上で?!
プロローグ
「閲覧1名様いらっしゃい」
僕の名前は「こけ」
勿論、本名ではない。
ネット社会の現代に置いて、アカウント名は二つ名と言っても過言ではないだろう。
本名、坂村授気亜
パソコンに向かって一日中枠を開いていたのだが、義務教育の壁と親のゴミを見るような目線を味わいたくないため、学校には通ってる健全な中学2年生だ。
「こんな、ゲスボの枠にk,,,,」
15分待ってやっと来てくださったの閲覧者が減ってしまった。
「まぁ、一杯時間あるし、楽しくやるか」
今日は土曜日。
部活はしていないため、今日は一日中「キャス」ができる。
「キャス」というのは《ツイキャス》ことで、パソコンやスマホを使い、気軽に生放送ができる。
何故、僕がキャスをしてるかって?
それは、歌い手になるため、そして、いつかは、大物になって、CDを出して,,,,
という甘い考えはツイキャス始めて二時間で粉砕した。
「誰も来ない,,,,」
そう、そもそも、歌も上手くなければ特別イケボでもない。
こんな、くそつまらん枠誰がみてくれるだろうか。
「取り敢えず、枠を閉じるか」
パソコンを閉じようとした時。
《閲覧1名》と表示された。
「あ、えっと、閲覧1名様いっらしゃい」
声を作るのも忘れて、オドオドボイス。
なんて、ヘタレっぷり。
「出来れば、コメントのほう、お願いします」
turn@愛奏
というコメントを送信する前兆が見え、コメントされた。
「初見です!あいかといいます、仲良くしてやってください」
このときは嬉しかったんだ。
始めてのコメント。
でも、まさか、コメントしたのがあいつだったなんて,,,,。