第一章 緑編 助けたいと思う、この気持ち
フランと色々遊んだり話したりしていたら1日たった
「...それでね私、こんなことできるようになったんだ♪」
そういうと、フランがちょっと離れて
「10秒目をつぶって数えてみて」
「わかった」といって目をつぶる
「いーち、にーい、さーん...」
言われた通りに数えていって、
「...はーち、きゅーう、じゅう!」
「目を開けていいよ♪」
目を開けてみたら、そこにはフランが4人いた!
「な、ナ、な、ナンデフランが4人もいるの!?」
「いちゃだめ?」
「別にいいじゃん♪」
「この方が」
「楽しいでしょ♪」
四人のフランが別々に話しているんだけど…
「4人で記憶とか共有…できないよね?」
「一応出来なくはないけど…」
ん? どうしたのかな?
「「「「面倒だからやだ!」」」」
「い、いや。4人同時に言われると出来てるように見えるんだけど?」
「まあ、そうだよね」
あ、そうだ!
「あのさ、服四種類ある?」
「ん~ 4種類のリボンならあるけど?」
よし! どうにか区別がつけば
「こういうことでしょ?」
「え?」と見てみると別々のリボンを着けたフラン'sがいた
「そう、そういうこと」
「で、何をするの?」
私は、フランと一緒に遊んでるときに思い出した(頭に浮かんだって言った方があってると思うけど)
フランの部屋に入る前に牢屋がたくさんあって
その中に一つ入れそうな所があった、といっても私がギリギリ入れそうなところなんだよね…
よく見てないけど、その中に隣の牢屋へ続く隙間があってその牢屋がフランがいる部屋の左前だったはず
しかも、運がいいことに壁にドアがあって少し空いてたからなんかあると思う
そうして、フラン(たち)と一緒に逃げるって方法
「...ってことなんだけどどうかな?」
「いいかも!」
「じゃあ、行ってくる!」
フランの部屋を出た
まず、隙間を潜って...ん?
なんかある?
「手紙?」
(この手紙を読んでるということは私がいないってこだね、)
そう、最初に書いてあったのだけど…
(フラン、何で私を閉じ込めたの?
貴女と会おうとしただけじゃない
面識無しで入ろうとしているのもおかしかったけど)
はじめてあった人でも殺してたの!?
でも、文章は続いていた
(もし、この手紙を読んでる人が紅魔館の人じゃないなら今すぐ逃げた方がいいと思う。
あの子は本当か解らないけど裏と表で記憶が共有出来てないらしい
私が見た訳じゃないし、村での噂だったし
例え、仲良くなったとしても近づきすぎると
殺されるかも知れないからね)
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。
これが本当だったら(ガタッ
私はすぐ柱に隠れた
キィ と音を立ててドアが開く
そこにいたのは、さっきまで遊んでいた友達。
フランだった




