第二章 番外編 紅魔館の内事情。
~レミリアside~
「うぅ・・・」
単純に私は困っている・・・
フランを止めることができない、
一応侵入してた文屋・・・射命丸だったかしら?
フランに追いかけられて力尽きてた。そういう未来しかなかったのよ。
そして、フランは本体以外運命操作ができない・・・これが主な私の頭を悩ませる
要するにフラン自身は操作はできる、けれどフランの分身は操作できない、
フラン自身が操っているならいいのだけれど分身は自由に暴走しているといってもよい気がする
とりあえず弱点は一緒のはずだから外に雨を降らせてもらった・・・もちろんぱちぇに頼んでだけれど。
これでこの紅魔館にいるはずのフランの分身は外には出れない。
そして、ここの問題がもう一つある。
それは勇儀たちが連れてきた緑という少女、
私と同じような羽を持ちながらも吸血鬼ではない様子、
日傘を差さずに外に倒れていたのだから、
私たち吸血鬼の弱点が一つ削れている。
それから考えるに緑は吸血鬼ではないか、それとも最上位の吸血鬼で
自分自身に結界のようなものを張り、日光を防いでいるのか・・・
いや、本人はそんな感じの事を知らないようだし、そもそも緑という名自体がつけてもらったもの、
本人は記憶喪失のようね。
ということは後者はなくな・・・・いや無意識にかけてる可能性もなくはない。
それか記憶喪失自体が本人の故意的にやったものであれば日光対策をしないと
道端に倒れているときに灰になってしまう。
それを見通して強い結界を張り継続するようにしているのか・・・
「・・・・もう訳が分からないわ。」
「咲夜、いるかしら? 紅茶をいれて頂戴」
1分もかからず咲夜が紅茶をもって私の前に来る。
「お嬢様、紅茶でございます。」
「咲夜、そこまでかしこまらなくてもいいわよ・・・もう、長い付き合いでしょう?」
「お嬢様のお言葉ではございますが従者の身ですから」
・・・なんか固いわね・・・。
「咲夜、あなた趣味などはあるのかしら?」
「ございませんよ?」
「・・・気分転換に読書とかほかのとこに行ってみるとかはしたときあるかしら?」
「ありません、」
「・・・」
・・・これはちょっと・・・
「少し、趣味などを見つけてきたらどうかしら?楽しみなど見つけてみるのもいいと思うし」
「かしこまりました・・・ってどういうことですか?」
「だから・・・咲夜、あなたは私の事に関しても紅魔館の事に関しても完璧にしてくれているわ。
でも、それだと貴女の人生、楽しくないわ。そして感情というものを忘れてないかしら?」
「・・・・。」
「お願い、咲夜。 貴女にはもう少し気楽にしてほしい、私もお嬢様だけれども親身になってあげるから。ずっと真顔でいないで・・・お願い・・・」
「・・・わかりました・・・。」
そういうと咲夜は、部屋からゆっくりと出て行った。
ちょっと道から脱線して書いてみました。




