第二章 緑編 1つの約束1つの狂気 pt.2
「さて、探すとしても…」
最近まで監禁されてた私にとっては、ここは初めてのとこ。
もしかしたら見たときある気がするけど・・・
そんなことを考えていたら近くから咲夜らしき声が聞こえる
「お嬢様、フランが逃げ出しました」
「えぇ、知ってるわ。今、そこにいるんじゃないかしら?フラン。」
!?
私は驚いた。
足音に気を付けてここまで来たのに・・・
「フラン、あなた何をしたの?」
え?
お姉さまの声を聴いて、狂いそうになったけど私に聞く声で正気に戻る。
「私の能力は運命を操る程度の能力。あなたの事も操ることもできるのだけど・・・」
「だけど?」
私はその部屋に入りながら言った。
「フラン自身の運命しか操れないのよ。」
「というと?」
「あなた、分身できたでしょ?」
「うん」
「あなたの分身は操れないっていうことよ」
思えば、部屋を出る時私を含めて3人しかいなかった気が・・・・
「もしかしたら、あなたの分身が暴れてるんじゃないかと思うんだけど?」
「そうだとしたら・・・」
「・・・あなたが止めに行くほかないと思うわ」
「あ、フラン!」
「何?」
「・・・私はあなたの姉よ。」
「知ってるよ?」
「・・・・・外は雨が降ってるわ。さすがの分身でも外には出れないはずだから」
「・・・わかった、お姉様ありがとう。」
自分自身を止めるために、探検しようっ!
レミリアの表情が少し笑顔に変わった気がした。
~文side~
フランがレミリアの話を盗み聞きする少し前。
「どこにいるんですかね・・・」
緑さんの髪(だと思われる)があったけど、ほんとに緑さんかどうかがわかってない。
もし、ほんとに緑さんの髪だったらさっきのとこに埋まって死んでいるか、あの現状にした犯人かのどっちかになる。
「・・・・・」
考え事をすると黙り込んでしまう・・・私の悪い癖ですね。
ザーザー
・・・いきなり雨が降ってきました。
確か、吸血鬼は流水に弱い・・・
そして、思えば紅魔館に閉じ込められている危険な人物がいるという話を聞いた時があります。
ということは・・・
悪い予感がする。
「・・・後ろからきますか?」
私の後ろで殺そうとしている誰かに気付いた。
「オネエサマノ イバショヲ オシエロ」
その言葉は片言。 冷静じゃない、と思う。
「お姉さま・・・っていうことはっ」
最速の名の私だからできる、前に進んですぐ戻る。
そして相手の背後をとる。
その姿は赤い服、金色の髪、紫色のリボン、そして血まみれ。
「くっ・・・あなたが緑さんを・・?」
「ミド・・・リ・・・?」
相手は動揺している。緑さんの名前を知っているようだが・・・
「ミドリヲッ カエセッ!」
やっぱり居場所を知らないようだ・・・
すっ・・・
頬に何かがかする。いわゆるグレイズ。
そのグレイズしたところから血がでる・・・
「なっ・・・」
命の危険を感じるんですが!?
私は全力で外に逃げ出そうとした。
雨が降っているならば相手は出られないのではないかと。
相手が吸血鬼ではないかと思って。
でも、現実はそこまで甘くなかった。
ガチャガチャ
「あかないっ!?」
紅魔館で逃げるしかなさそうです・・・
今回は、というか今回もですね。緑が出ませんでした(;´∀`)
そして、文の逃走劇が始まりそうです(*‘∀‘)いい感じに書けたらいいかなと。




