第一章 紅編 別れ、それでも解らない。
「やっとか・・・」
階段をすべて降り切った時にはもう日は沈み周りは闇のように暗かった
「階段は降りる時も長いわね・・・」
「ああ、この近くのバス停でまってるか、」
疲れた後に、バス停までの少しの距離を歩くのも結構な長さに感じた
バス停のベンチに腰掛ける
「バス停のこれ、そこまで意味はないと思ったが意外とあるな」
「なんか、言ってることがおじいちゃんになってきてるわね」
「なぜおじいちゃんになったんだ?」
ちょっと困った顔で聞いてみる
「ん~」
逆に困った顔されて逆に困る・・・
「引きこもりニートだったから?」
「それは、この異変のせいだろ?」
「じゃあ、山神君に聞いた学校さぼってゲームを一週間やってたのは?」
「うっ・・・」
なにもいえなくなった・・・
「ねえ、バス来たわよ?」
気づくと寝ていた。
目の前にバスが止まってる
「ここで野宿するつもりかしら?」
「野宿、しないっての。」
素直にバスに乗って帰った
「今日は結構疲れたわね、あ、いつもはあんたじゃないや」
「いつもメリーはどこか行ってるのか?」
「心霊スポットとか気になるじゃない?」
「俺はあまり行きたくないがな」
「意外と面白いわよ?
あ、怖いのにがてなのか~?」
「こ、こわいわけないじゃないか!」
「あ、怖いのね」
「こわくねぇよ!」
そんな話をしていたら俺たちの住む町まで来た
ボタンを押して止まるようにしてもらう
子供の時は誰かがおす前に押すとか言ってはりあってたなぁ~
「さて、ゆっくり家で考えるか」
「そうね。私は明日まで会わないけどね」
そんな話をしながらバスのステップを下りようとする
「じゃあ、またあしたね」
「ああ。」
そんな返事をしたときになぜか後ろから音がする
〈ドンッ〉っと
その時には真っ暗な場所を照らしているバスの明かりは
俺の目には認識できなかった。
今回は、メリーと紅の会話部分を長くしてみました
実際、こんな感じで会話してるところをよく見るのですが
自分自身はこんなことはありませんでした・・・。
あ、この小説でのメリーは原作を読んでいない私の中のメリーの想像で
書いているのでたぶん、原作から離れていると思います。
??「あれ?私は登場しないの?」
たぶん、登場しないと思いますが・・・
少なくとも『紅編』には、ね?




