頭の中へ侵略者
天助「くそ…話が美味すぎると思った…。開拓者に家なんか与えても帰って来ないし、金も開拓すりゃそのまま国のもんならお釣りがくるもんな…。
オマケに今はハローワークの休憩室が俺の寝室…何が今用意中だ…用意するつもり無いんじゃないか?」
コンコン
「天助様、技能検定のお時間をお知らせにまいりました。」
天助「分かった、すぐ行く。この制服に着替えて大学行くんだったよな…。」
ハローワークでの総合値では具体的な数値の割り当てが分からないらしい。この世界で”力””学””導””術”と4つの分野があり、それぞれ30を超えると達人級との事。
力はすでに計測済で15、この世界では動きがゆっくり見えるせいか大の大人と中々良い勝負が出来た。
今から計測するのは学。IQテストでもするのだろうか…。
ガチャッ
セィク「遅いよ早くして〜」
天助「(こいつ…)……着替えてるから閉めてくれ。」
セィク「ファスナーくらい自分で閉めてください。」
天助「窓じゃない、扉を閉めろって言ってんの。」
セィク「大学は目の保養が出来て良いですねぇ。」
天助「おい、お前は案内までじゃないのか。」
セィク「人を無料案内所みたいに言わないで下さい、ちゃんと検査しますよ。」
天助「え?」
セィク「何を隠そう私が試験官ですよ?」
天助「…(そのナニを隠す邪魔したお前が試験管とは世も末だな。)」
セィク「何か失礼な事考えてません?」
天助「…ニコッ(本当、中身エロガキのお姉さん何だけど見事にそそらないんよなぁ…。)」
大学保健室
天助「ちょっと待て。教室じゃないのか?」
セィク「当たり前ですよ、ぶっ倒れたら運ぶの大変ですもん。」
天助「へ!?」
セィク「今から大量の呪文を脳内に無理やりアップロードします。その後にアップデートされるんですが、これがそりゃもうキツくて知恵熱で目の前ブラックアウトでゲロゲロ。」
天助「おい。」
セィク「でもご安心を、力の15引いた84の総合値ならどんだけ低く見積もっても24。十分耐えられます。」
天助「な…成程…?(そ…そうか!演算処理が早ければ負担が少ないのか!)」
セィク「力の15ありゃ多少の知恵熱で死にはしないって事です。行きますよー!」
天助「わ!わーー待てっ!!」
セィク「☆★☆★!!」
この時の事は正直覚えていない。
でっかい声でやっべ寝かしてからやるんだったと聞こえてきたのは覚えている。
…
……イテテ…
セイク「あっ!目が覚めた!?」
天助「…………」
セィク「天助?おーい。」
天助「全知…凄い魔法だな……元々は相手の脳をショートさせる呪文だったのか…恐ろしいな…。」
セィク「ブラッククラッシュ、通称ブラクラ。これを改良したのが全知さ。」
天助「……。で俺の学の数値はいくつなんだ?」
セィク「少なく見積もっても29…いや30の満点だね。おめでとう君は優等生だ、それも伝説級のね。」
天助「俺はてっきり術の方で学ぶのかと思ってた。」
セィク「術はね言わば燃料タンク、学はあくまで呪文を覚える脳の容量なんだ。だから先に学を教えないと術が測れないのさ。」
天助「成程ね…。(さしずめ術は耐久テストか)」
セィク「分かってくれて良かったです。」
天助「ただ所々サブリミナルCMみたいにお前の顔が脳内に映り込むのは気に食わんな。」
セィク「セィクちゃんのきゃわわな情報なのに…。」
天助「…そういやこの後、術の試験するのか?」
セィク「いえ、本来は予定に入ってません。」
天助「じゃあ何の予定だったんだ?」
セィク「ベットのたうち回ってバケツとお友達になる予定でした。……魔法を放とうとしないで下さい。重大な国家反逆罪ですよ?」
天助「ぐぬぬ…。でも今はだいぶ調子良いよ?」
そんな談笑をしていると扉が開く
「セィクはいるか?」
セィク「ロージー兄さん!ゲロ掃除を手伝いに来てくれたのは嬉しいけど、今回の天助ちゃんはピンピンしてるの!」
ロージー「何っ!おお!そんな類まれなる才能が!寝かしておくのは勿体ない。君、私の部屋に来たまえ。」
天助「え?術や導のテストは良いのですか?(でけぇ…185はあるぞ…白いローブ着てるからここの先生か?)」
ロージー「構わん、そんなものついでに解る!借りていくぞセィク!」
セィク「いってら〜。」




