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魔法世界の王女は、恋をしてはいけない人に恋をしたーアイドルを夢見るわたしですが、世の中は厳しすぎますー  作者: りなる あい
第二章 ~2年生 青春祭~

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2-1. ステージに恋する青春の過ごし方

青春祭に向けて、わたしは毎日練習に取り組んでいる。

去年のアイドルグループのメンバーと一緒に、今年も参加を決めた。

わたしたちのメンバーはみんなアイドルを本気で目指している。

だから、お互いのアドバイスも容赦ない。

9人全員の動きがそろうまで、何度も練習する。

最初は魔法の演出だけ、ダンスだけと、それぞれで練習する。

納得のいくものになったら、ダンスをしながら魔法の演出をする。


アイドルになる人は、基本的に水型の魔法使いが多い。

水型は美を司る青龍だからだ。

私のようなほかの魔法型は珍しいけれど、演出には欠かせないキーパーソンでもある。

特に、雷型は光を操る魔法が得意だから、照明の調節で役立つ。

どの場面でどんな証明を当てるかなど、練習を重ねる中で、一番良い演出を決めていく。


練習の初日に遅れてしまった時は、メンバーにこっぴどく怒られた。

王女だからって特別扱いせずに、本気で向き合ってくれるメンバーには、本当に感謝している。

わたしも気合を入れなおした。


アイドルはステージに立ち、ライトを浴びて、歓声にこたえるという表ばかりが注目されるけれど、実際はとても地味に、そして地道に練習を重ねていく。

少しずつうまくできるようになる感覚が、私は好きだ。

そして、ベストな状態でステージに上がり、パフォーマンス後に達成感を味わうのも最高の感覚だ。

わたしはやっぱりアイドルになりたいと思う。


今日の練習が終わってから、メンバーの一人のユカラが声をかけてきた。


「ネネ!最近、すっごく気合入ってない?

なにかいいことでもあったの?」


ユカラは明るくてニコニコしていて、話しやすいし、こういう小さなところにも気づいてくれる子だ。


「あれ~、バレちゃった?」


わたしの顔が自然に緩んでしまう。


「ネネってほんとわかりやすいよね!ふふ。

ホクロの君に夢中なんでしょ?」


「そうなの!仮面をつけているのに、感じるあのオーラがたまんなくて」


「たまんないって言い方、笑えるんだけど。ネネは本当に面白いね」


わたしたちはアイドルを目指してるけど、恋にも全力。

アイドルになったら、恋愛ができなくなっちゃうってわかってるんだから。

この限られた青春に本気になっている。

だから、わたしみたいに、恋に一直線でも放任されている感じ。


「ハオともっと仲良くなりたいなって思ってる。」


「でもさ、ホクロの君って距離あるよね、なんてゆうか、近づきがたいっていうかさ…」


「そう?距離感じたことないかも」


「ネネはほんと強すぎる。壁感じたことないんでしょ?」


「ないない。むしろ、フルオープンでしょ」


こんな恋バナをしながら、みんなでゾロゾロと移動してお店に向かう。

青春祭まではだいたいこんな流れて一日を過ごしている人が多いと思う。

放課後に練習を遅くまでして、外食をして、一日を終えるのだ。


わたしは女の子と一緒に過ごすのが好き。

みんなで恋バナしたり、ダンスのことを真剣に話したり、これぞ青春という感じ。

でも、恋バナをするためには気になる人とか好きな人が必要なわけで…

わたしの話の中心は、もちろんハオ。

みんなは名前じゃなくて、ホクロの君って呼んでいるのが面白い。

ホクロの君ってニックネームがここまで似合わない人がいるだろうか…


今日は恋バナに花を咲かせながら夜ご飯を食べた。

ガッツリしたものが食べたい!という成長期特有の食べっぷりが炸裂している。

アイドルになれば、厳しい体重管理が待っている。

私たちは、「今」の瞬間を大切にしているから、楽しく食べることに集中する。


すると、カランカランとお店のドアが開いた。

いつもは他のお客さんを気にしないのに、わたしはふと入り口を見た。



青春してますね~。書くのが楽しいです!


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