4-4. レオハルド王子視点:未来が決まる大きな変化
俺ーレオハルドは、
留学メンバーを集めて、緊急会議をすることにした。
議題は、サーラーン王国側からのある提案についてだ。
球技大会はさすがに仮面の着用ができなかった。
プレイ中の接触事故で、仮面が危ないと判断されたからだ。
俺たちもその意見には賛成して、仮面を外した。
今、提案に上がっているのは、今後は仮面の着用を一切やめてみてはどうか?ということだった。
サーラーン王国の生徒側の意見としては、一年は仮面ありで、バレンシャン王国の文化を尊重したのだから、次はサーラーン王国の文化を尊重したらどうか?
と、いうことだった。
半分、強制にも聞こえるのだが…
「俺は、賛成。
ここはバレンシャンじゃないんだから、仮面をかたくなにつけ続けなくてもいいのでは?」
「サーラーン王国側には、一年は俺たちの好きにさせてもらったんだし、もういいんじゃないか?」
そんな意見がある中で
「俺は仮面をつけ続けることに賛成だ」
ハオは素顔を晒したくない。
素性を守るには、仮面が1番いい方法だと考えているようだ。
ただ、ここはサーラーン王国。
ハオの正体を知っている人、そして、これから知る人はほぼいないだろうとも思う…
「これまでは仮面をつけていることから、俺たちとサーラーン王国の間に距離があったのは事実だ。
一年経ったタイミングで、仮面を外して、サーラーン王国の人たちと距離を縮める材料にしたらどうだ?
俺たちの留学はあと約2年残っている。
この機会を使って、相手の懐に入り始めるんだ」
確かに、この意見も一理ある。
俺たちの目的が達成されるには、この方法がいい気がする。
あとは、ハオが頷くかどうかだ。
バレンシャンでは、男性は15歳になると仮面をつけ始める。
ハオはこれまで、美貌のせいで女性関係が散々だった。
次々とアプローチを仕掛けられ、大変な思いをたくさんしているのだ。
もしかして…素顔を晒すことで、またその状況になるのでは?と、ハオが心配しているのでは…?
「ハオ、お前が15歳になるまで、大変だったことは知っている。
でも、ミドバーレ魔法学校では、大丈夫だと思うぞ。
ネネルーナがお前を守ってくれるさ」
真剣に考えていたのに、パッと俺の方に顔を向けてきた。
「は?なんでネネルーナの名前が出るんだ」
「素性のこともあるが、女性関係のことで仮面を外したくない気持ちもあるんじゃないかと思ってな」
はぁー…。とハオはわかりやすくため息をついた。
「そんなことより、素性の方が大事だ」
キッパリ言い切るハオ。
ただ、きっとハオは揺れている。
仮面を取るということに…
「お前はどうなんだ、レオ。仮面をとりたいか?」
声は少し威圧的だが、ハオは人の意見を聞く体制になっていると感じた。
「俺は、仮面をとることに賛成だ。
最初の一年は仮面ありでやってみたんだ。
次は方法を変えてみるのもいいと思う。」
結局、使節団のメンバーは、ハオ以外仮面をとることに賛成だった。
ハオはみんなの意見を聞いて、仮面をとることを承諾した。
さぁ、仮面をとったことで、これからどんな展開が待っているかな…
俺たちのミッションもそうだが、ハオの恋の展開も期待してしまう俺って、王子としていいのだろうか…とも思ってしまうのであった。




