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魔法世界の王女は、恋をしてはいけない人に恋をしたーアイドルを夢見るわたしですが、世の中は厳しすぎますー  作者: りなる あい
第三章 ~2年生 冬~

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3-2. 仮面の真実

今日の7時の投稿、ぬけてました…

すみません。

あ!ハオだ!

次の日、食堂でハオを見つけてわたしの心臓が高鳴る。

不安な気持ちもいっぱいだけど、やっぱりハオを見つけるとわたしは嬉しくなる…

恋をすると、些細なことも幸せに感じられるよね。


まだ、嫌われたかどうかわからないし、不安になって行動しないのは、わたしのマイルールに反する。

よし!今日もいつも通りのわたしでいくぞ!

と気合を入れたのも束の間、わたしのハートにヒビが入った。


「ハオ〜、おはよう」


後ろから挨拶をして、ハオの肩に手を置いて、うしろからハオをのぞき込む。


「おはよう」


朝食を食べ終えたハオはそう言って席を立ち上がると、すぐに部屋に戻ってしまった。

なんか、冷たい…気がするのはわたしだけ?


レオハルド王子も、このシーンを見て不思議に思ったらしい。


「ネネルーナ王女、ハオと何かあった?」


と優しく聞いてきた。

ここは食堂だからちょっと話しずらいと伝え、食堂から少し離れたところでことの成り行きを王子に伝えた。


「昨日、寝てるハオの仮面を外したら怒られて…。

怒ってないって本人は言ってたんだけど、でもずっと無言だったし。

私、嫌われちゃったのかも」


少しの間考える様子を見せた王子が言った。


「……ネネルーナ、たぶんそれ、逆だよ」


「え?」


「私たちがつけているこの仮面は、信頼している相手しか外せないんだ。

ネネルーナが外せたっていうことはー」


「……信頼されてるってこと?」


「まあ、そういうこと。

つまり、ハオの反応は”ネネルーナがその対象だ”ってことに気づいて驚いたんだと思う」


わたしはハオから直接聞いたわけではないから、ハオが本当はどう思ってるのかわからない。

でも、レオハルド王子が言うことが合ってるとしたら…

わたしにもまだ、望みがありますように!と心の中で祈った。

本当のハオの気持ちが、いつか聞けますように。



✳︎

レオハルド王子視点:王子として言っておく


俺は王子として、ハオに伝えておこうと思った。


「ネネルーナ王女から聞いた。ハオ、素顔をさらしたらしいな」


ハオは俺が知ってることに驚いてる様子だった。


「…そうか、聞いたか…」


ハオは少しだけ目線を逸らしてから、ポツリとつぶやいた。

こいつの気まずい顔にニヤついてしまう…

まずい、俺の顔が緩んでたら怒られるからな。


「前から思ってたけど、ネネルーナには気を許してるよな。

だって、寝てるところを外されたんだろ?」


仮面ごしでも、こいつの表情が手に取るようにわかってしまう。

幼い頃から、仕えているからな。


「ま、言わなくてもわかってるとは思うけどな。

素性バレたらまずいから、マジで気をつけろよ?」


「あぁ、わかってる…」


茶化そうと思ってたのに…

こいつはホント、真面目だな。


✳︎


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