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魔法世界の王女は、恋をしてはいけない人に恋をしたーアイドルを夢見るわたしですが、世の中は厳しすぎますー  作者: りなる あい
第14章 ~卒業後 アイドル3年目~

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14-1. ハオ視点: すべては光のために

これから毎日7時、21時投稿ではなくなります。

書き貯めた分をすべて投稿したので、

これからは各エピソードを書き終わり次第の投稿となります。


12月21日までにシーズン2の書ききりを目指しています!

最後まで一緒に楽しんでいただけましたら幸いです。

あれから2年が経った。


ネネはアイドルの道へ進み、ワールドツアーをするまでになった。

バレンシャン王国へ来ることも決まっている。


俺はネネのグループがバレンシャンにツアーに来ることをずっと夢見ていた。


希望、喜び、幸せなどのメッセージ性、

明るいエネルギーを乗せたメロディー、

歌に込められた想い、

どれをとっても今のバレンシャンに必要だと思ったからだ。


俺は、ネネと一緒に歩む未来を見つめている。

俺は第一王子として、この国を安心安全で愛と調和にあふれる社会にする。


そのためにネネたちの歌は力を与えてくれる。

民衆を動かす力がある。


アイドルのワールドツアーが行われるのは、うまくいっているグループだと3年目から。

俺は何としても間に合わせたかった。


情報操作をしているバレンシャン王国で、ネネたちの希望と光あふれる歌をそのまま披露できるとは、正直思っていない。

だからこそ、今のうちに力をつけておきたい。


保守派と和平派に対立して数年が経っているが、俺たち和平派は少しずつ国王の悪性の証拠を掴んでいる。

それと同時に、仲間を増やしている。

ソランティア様からの協力のおかげで、バレンシャンの独裁政権にも歯止めがかかってきている。


俺は、父上と戦いたいのではない。

戦っていてはダメだ。

次の憎しみを生むだけ。

ネネの母である黒魔法のフェル先生から聞いた時、俺の心に強く響いた。


この信念をもとに、和平派を仕切っている。


俺はソランティア様に相談することに決めた。

LUMINA(ルミナ)がワールドツアーをする時、俺たちバレンシャンは最善のかぎりを尽くして誘致すると。

ネネは父上から狙われている。

母上であるマミーナ様をおびき寄せるために。

でも、俺は決してネネを駒として使わせない。

光、希望の象徴であるネネに指一本触れさせない。


ありとあらゆることを想定して、バレンシャンでの公演に備えよう。


俺たちならできる…!


しかし、父上は諦めなかった。

国民を怖さで支配して、牛耳ることを…


✳︎


今日はクロと一緒にソランティア様の元へ向かった。


「今日はLUMINA(ルミナ)のワールドツアーの件でお話があります。」


公演当日までの流れを説明し、こちら側の警備体制について伝えていく。

その後に、俺は協力を願い出た。


「バレンシャンへ来る際、サーラーン騎士団を護衛としてつけていただけないでしょうか?」


俺たちも騎士団が味方についているが、バレンシャン側がガッツリ護衛をしているというのは不自然だと思ったからだ。


しかし、ソランティア様はなかなか首を縦に振らなかった。

俺はすぐに了承してくれると思っていたから、その反応に戸惑った。


「もともと護衛はつけるつもりだった。しかし、こちらが手薄のときに攻め入られることも考えているのだ…」


確かにそうだ。

ネネが狙われるとばかり思っていたが、それはマミーナ様をおびき寄せるために他ならない。

父上はどこまで本気で魔法兵器や禁断の魔法契約を結んだ魔物を使ってくるかわからない。


もちろん、和平派側でできるだけ情報を掴み、事前に備えるつもりではいるが、どこで裏を取られるか、想像以上のことが起きるかは、わからない。


ソランティア様はその点を考えておられるのだろう…


「決して、ネネルーナを(おとり)に使うわけではないが、保守派の企みを掴むことができれば、悪事を暴くための強力な証明にもなるだろう…」


俺は頭の中で必死に考える。

証拠を捉えることと、ネネを守ること、どちらにも人員を割かねばならない。

立場は違えど、俺たちが守りたいものは一緒だ。

俺の使える手札が限られている。それはソランティア様も一緒だ。


どんなに綿密に策を練っても、未来を完全に予測することなんてできない。

でも、ネネだけは絶対に――守る。

俺がそう、決めたんだ。


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