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魔法世界の王女は、恋をしてはいけない人に恋をしたーアイドルを夢見るわたしですが、世の中は厳しすぎますー  作者: りなる あい
第13章 〜最高学年 アイドル2年目〜

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13-2. ふたりの光、ひとつの絆

草木の移ろいを感じる紅秋の景色が広がる中、わたしは最高学年での学びとアイドルのおしごとの生活を楽しんできた。

魔法学校での生活もあと一年だと思うと、すべての学びが貴重に思えた。

1年生の時から、この心持ちで学んでいたら違っていたのに…と思うが、今そう思えていることに満足しようと思った。


このまま平穏に一年が過ぎていくのかな…?と思っていたら、わたしのところに想像を超えるニュースが入ってきた。


わたしの聖獣ミミの番が決まった。という知らせだった。


そして、その相手はグループメンバーヒヨナの聖獣クートだった。

クートはグレーのロングヘアーの猫で、とても美しい。

ミミとは気が合ってるなと思っていたが、まさか本当に番になると思っていなかったし、そもそも卒業後に決まる話だと思っていた。


聖獣の番は、聖獣同士の相性が一番大事な要素。

守り、守られる関係──。

その絆は、聖獣の主にも影響を及ぼすという。


ハオとレオハルド王子の聖獣が番だと知る前は、わたしはハオと番になれるかも…と勝手に期待していた。

わたしもお父様とお母様のように、男女で関係性を結び、つながりをより強く出来たらいいなと思っていた。


ハオとわたしはどちらも同性のパートナー。

変に異性とパートナーになるより、同性同士で良かったかもと思った。

今となって思うのは、わたしのパートナーがヒヨナで良かったということ。


ハオが敵として現れ、裏切られたと思い込んで、心がばらばらになっていたあのとき——

ヒヨナは、わたしの手を握って、追跡魔法で真実を追いかけてくれた。


「自分の目で確かめよう」


そう言ってくれたあの一言が、どれだけ救いだったか。


あの夜、一緒に過去をたどりながら、ヒヨナは何度も問いかけてくれた。


「ネネはどう感じた?」


そのたびに、わたしは心の奥にある想いと向き合うことができた。


忘れていた気持ち、大切にしたい想い。

打ち明けたとき、ヒヨナは言ってくれた。


「辛いと思うけど、その決断ができたことは凄いと思うよ」


その言葉に、わたしは救われた。


それが、わたしにとっての“ヒヨナ”だ。


どんな時も、わたしの一番の味方になってくれる。

わたしの異変にすぐに気づくのもヒヨナだ。

わたしも、大好きなヒヨナを支えられるようになりたいな…

聖獣の番の儀式が待ち遠しい。



数日後、グループでのダンスの練習が終わったあと、わたしとヒヨナは事務所の屋上へ向かう。

この数日間、ずっとワクワク、そわそわしていた。

階段を上る足取りが、自然と軽くなる。

わたしたちの聖獣が番になることを提案してくれたマネージャーさんと一緒に、番の儀式を見守ることになった。


ミミとクートは猫の姿で召喚されたが、儀式が始まると体からまばゆい光が放たれる。

姿が光と同化していき、光の球体になった。

その二つの光が繋がって、少しずつ融合していく様はとても神秘的で、本当に美しかった。

わたしはその光景に、なぜか感動してしまって、うるうるになっていた。

ヒヨナの方を向くと、彼女も半泣きになっていて、二人で泣き顔を見合って笑ってしまった。


光が一体になったあと、また聖獣の姿になってわたしたちの前に現れた。

見た目は変わらないけれど、2体の中で繋がりができているらしい。


わたしの体に意識を集中してみると、わたしの体の中に、とても優しいあたたかいエネルギーを感じられた。

きっとこれが、ヒヨナとのつながりだと、わたしは直感した。


「無事に聖獣の番の儀式が終わったわね。あなたたちはどう?なにか新しいエネルギーや、つながりを感じるかしら?」


「はい、あたたかくて優しいエネルギーが私の中に生まれています。」


ヒヨナの方を向いて応える。


「わたしも、とっても強くて明るい光を感じます。これがネネなんだね。」


ヒヨナも感じているみたい。


「これからは、パートナー同士のつながりを強くするエネルギーワークをしていくよ。エネルギーワークをすると、つながりがどんどん濃くなって、連携技ができたり、テレパシーが使えるようになるんだ。僕たちアイドルの場合は、魔法効果が高まったり、独自の演出魔法を創り出すことができるよ」


先輩から教えてもらい、とてもワクワクした。

横を見ると、ヒヨナの目も興味津々でキラキラしていた。


「もしまだ体力が残ってるなら、少しだけエネルギーワークをしてみる?」


先輩からの提案が嬉しくて、わたしは勢いよく頷いた。


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