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魔法世界の王女は、恋をしてはいけない人に恋をしたーアイドルを夢見るわたしですが、世の中は厳しすぎますー  作者: りなる あい
プロローグ

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0-1.

こんにちは!りなるあい です。

『魔法世界の王女は、恋をしてはいけない人に恋をした (アイドルを夢見るわたしですが、世の中は厳しすぎます)』Season 2 開幕✨


ここから新しい物語がはじまります。

舞台は魔法学校の2年目。

夢を追うネネと、仮面の留学生との出会いから、 運命が少しずつ動きはじめます。


※この作品はシーズン1の続編ですが、 本作だけでも楽しめるように構成されています。

シーズン1を読んでくださった方には、 「次の世代の物語」として、より深く感じていただけると思います。


更新は 毎日7時と21時。 ネネたちの青春と恋の行方を、ぜひ見届けてください!

ここはサーラーン王国。

魔法があふれる、美しくて希望に満ちた世界。


わたしの名前はネネルーナ・エストラーダ。

サーラーン王国のエストラーダ公爵家に生まれた令嬢で、13歳。

夢は、アイドルになること!


子どもの頃からずっと憧れていたの。

歌とダンスで人々を笑顔にできる存在になりたい。

だから今も、魔法学校に通いながら夢を追いかけている。


お父様とお母様は、学生時代に大恋愛をしたらしい。

でも聞いた話によると、お父様の猛アタックはほとんど空振りで——

お母様を振り向かせるまで、かなりの長期戦だったとか。


お父様は王族の第二王子で、美形で成績も常に学年トップ。

まさに完璧王子。

それなのに、そんな人のアピールに全然なびかなかったお母様は、逆にすごいと思う。


そんな二人の仲睦まじい姿を見て育ったわたしは、もう一つ夢を持っている。

それは――


「わたしだけの王子様を見つけること」


わたしのことを心から愛してくれる、素敵な人と結ばれたい。

それがわたしのもうひとつの夢。


そして13歳になった春、わたしはミドバーレ魔法学校へ入学した。

お父様とお母様が出会った、思い出の学校。

わたしもここで素敵な出会いがあるかもって、ちょっと期待していた。


入学してすぐに行われたのが、魔法の適性検査。

この世界の魔法型は、全部で6つある。


赤龍:火を司る。攻撃魔法が得意で、魔力量が多い者が多い。



青龍:水を司る。美と優雅さの象徴で、芸術系の魔法に優れる。



緑龍:大地を司る。自然との親和性が高く、農業や癒しに役立つ。



黄龍:雷を司る。スピードと攻撃力に特化した魔法型。



黒龍:人の精神に干渉する魔法を持つ。危険視されることもあるが、防御力が高く除霊や浄化に長ける。



白龍:治癒や回復を得意とする、癒しの魔法型。



それぞれの龍は、巨大な水晶から舞い上がるように現れる。

そして、わたしの前に舞い降りたのは——

黄龍!


正直、水型の青龍がよかったなってちょっと思った。

アイドルだし、綺麗な魔法の方が似合いそうだから。


でも、目の前に現れた黄龍ちゃんは、ピカピカ光ってて可愛くて、すぐに気に入っちゃった。

わたしは彼女に**「ミミ」**って名前をつけたの。


この龍たちは、やがて聖獣になる。

龍のままだと魔法型がバレてしまうから、学校生活では聖獣の姿で過ごすことが多い。


先生に「聖獣の姿は龍と相談して決めてください」と言われ、ミミと話し合った結果、

白猫の聖獣になることにした。

ふわふわの毛並みに水色の瞳。

美人でしょ?

アイドルのマスコットにもなれそうなくらい可愛いの。


聖獣たちには、“つがい”という特別な関係があるらしい。

番になった聖獣たちは、お互いを守り合う。

そして、主人同士にも“パートナー”としての絆が芽生えるんだって。


実はお父様とお母様の聖獣も番同士。

だから二人は今も強い絆でつながってる。

わたしも、そんなパートナーと出会える日を夢見ているんだ。


魔法学校では、すぐに友達もできたし、気になる人もできた。

わたしって恋に落ちると、けっこう猪突猛進しちゃうタイプらしい。


ガンガン想いを伝えるんだけど……

たいてい、「君の気持ちには応えられない」って、やんわり断られちゃう。


ルームメイトのルカヨには、こう言われた。


「あなたは元王族の公爵令嬢なんだから、そう簡単に“落とす”わけにはいかないのよ」


そ、そんなに大変な存在かな?

ただ、普通に恋がしたいだけなのに。


夢も恋も、思うようにはいかないみたい。

魔法の勉強も、実は最低限しかしていない。

だって、わたしの本業はアイドルだから!


お父様は成績トップだったらしいし、お母様も上位常連で、2位になったこともあるって。

そして、わたしのお兄様――アドリアン兄様は、優秀で完璧で、今は魔法学校の5年生。


でも……お兄様には唯一の欠点がある。


「ネネルーナ!」


お兄様はわたしを見つけると、誰よりも明るい笑顔で駆け寄ってくる。

そう、とてつもないシスコンなのだ。


もしかして、恋愛がうまくいかないのって、お兄様のせい……?


わたしと同じ、金髪に赤い目をしていて、女子生徒たちからも「アドリアン様」と呼ばれて大人気。

モテモテのお兄様と、なぜかモテないわたし。

わたしだって、金髪で赤い目で、それなりに可愛いと思うんだけどな!


そんなこんなで、あっという間に1年が過ぎてしまった。

もうすぐ学校休みが終わる。わたしは、いよいよ2年生。

2年生こそは、素敵な出会いがありますように!

わたしの王子様と、出会えますように!!


21時にも投稿します。

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