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5. ストゥルターナ

 

 俺たちはその後、ラッカの提案で会議室に赴いていた。


 理由は、今後の方針について話し合う為だ。


 地球に似た惑星の立体映像を見上げながら、ラッカの生意気後輩声が室内に響いていた。


「どうやらこの惑星の文明は、我々、第一領域の系譜(けいふ)みたいっす」


「……つまり、どういうことだ?」


「恐らく〝宇宙大戦時代〟の宇宙流民です。まあ、簡単に言えば、戦争中に宇宙で迷子になった末にここに辿り着いた末裔(まつえい)、ってことっす」 


「ほう?」


「これが現地民の映像です」


 ラッカが新たな立体映像を浮かび上がらせた。


 流民とやらが住む星の、首都でありそうなビル群が立つ地上をズームアップしたものだ。


 交差点みたいな所で、ワチャワチャと動く生命体を見て、俺は驚いていた。


 そこに写っていた現地民とされる知的生命体は、人間と同じ姿をしていたのだ。


「人間……みたいだな」


「そうっす。身体的特徴からみても、過去の第一領域の系譜で間違いないっすね」


 ちょっと待て……。


 そこまで聞いたところで、俺は新たな疑問を浮かべていた。


「そういやお前らもさ……宇宙人なのに姿が地球人に近いよな」


 俺がそう聞くと、ラッカはキョトンとした後に、唐突に吹き出した。


「逆っすよ。地球人が私らに近いんす」


「は? どういう意味だ?」


「地球人は元々、私ら第一領域の——」


「ラッカさん! その話は〝宙統規約ちゅうとうきやく〟でカズヤさんにしてはいけませんよ!? 捕まりますよ!?」


 ラッカが説明しようとすると、ベルミーがフンスッと鼻息荒く喚きだした。


「どういうことだよ?」


 俺が聞くと、面倒くさそうにベルミーを見ているラッカが説明した。


「私が話そうとしていた内容は、カズヤさんにはショッキングな内容なんで、宇宙の決まりで話しては駄目となっていたんですよ」


「そうです! 宇宙のおまわりさんこと〝宙域統合執行官ちゅういきとうごうしっこうかん〟として見過ごせません!」


 宙域統合執行官って、宇宙のおまわりさんみたいな感じだったのか。


 ベルミーは尚も(いきどお)った様子だったが、ラッカはやれやれと肩をすくめていた。


「どうやらベルミー執行官は厳格な方みたいっすねぇ」


「そうです! 私は真面目だけが取り柄の執行官です! 同僚達からもそのような評価でした!」


 真面目だけが取り柄って……それバカにされてるだろ。


 だけど本人はそれを察してないのか、誇らしげだった。


 それを聞いたラッカはニヤリと不適な笑みを浮かべる。


「ということは、このカオス領域から抜け出たら、正直者のベルミー執行官は私と一緒に刑務所行きですね」


「……え?」


「だってそうじゃないですか。あの即席爆弾は、非合法なもんなんすから」


 どうやら、ラッカの爆弾を作る行為は違法だったらしい。


 それを聞いた自称、厳格なおまわりさんのベルミーは顔を青くしていた。

 

「あ、あれは……どうせカオス領域で死んじゃうと思っていたから、ごにょごにょ……」 


「うん? 何か言いたいことがあるんっすか?」


「……ないですぅ」


 あ、言いくるめられた。


 ラッカは満足そうに何度も頷いた後、ベルミーの肩に手を置く。


「ですよね? なら、黙っててください。アナタが喋るとややこしくなるんで」


「はぃ……」


 それを聞いて、ご満悦の様子のラッカは、俺へと向き直り——満面の笑みで口を開いた。


「宙域統合執行官のお墨付きを貰ったところで、説明しますね」


 半分脅しのようだったが、その有無を言わない迫力に俺は気圧された。


「お、おう」


「うぅ……」


 ベルミーの敗北のうめき声が耳に響いた。


 対照的にラッカは呑気そうな口調で、衝撃的な言葉を吐いた。


「ぶっちゃけると。地球人は元々、私ら第一領域の末裔なんです」


「は?」


 地球人が……宇宙にいる超文明の末裔だって?


「そうなら……何で地球は宇宙の奴らと比べて、全然発展していないんだ?」


「それはですね、地球人は元々、第一領域の犯罪者の(・・・・)末裔だからなんすよ」


 な、なんだってぇ!?


 とは、ならなかった。


 なぜなら、その言葉の意味を理解することが出来なかったからだ。


「……犯罪者の末裔? お前、何言ってんの?」


「要するに、地球人の祖先は第一領域で悪さを働いて、記憶消去装置で知恵を奪われ、島流しにされた連中ってことっす」


 ……は? 


 地球人のルーツって島流しにされた犯罪者の宇宙人なの?


 いやいや、おかしいだろ。 


「俺が聞いた話では、アフリカ大陸で初の人類が——」


「ああ、それは間違ってますよ。地球で流布されている進化論も全部、間違っています。本当はそのままの姿で地球にやってきたんです。因みに地球人の人種が違うのは、それぞれ違う惑星の人間達だからっすよ」


 ……。


「ネアンデルタール人とか……地球人の祖先の骨とか、進化したっていう裏付けの証拠もあったぞ?」


「そのネアンデルタール人とかいうのは、元々地球に住んでた知的動物ですよ。後からやってきた第一領域の犯罪者達と仁義なき戦いを繰り広げ、絶滅させられたっす」


 俺の中での常識が覆っていくのを感じていた。


 じゃあ何か? 

 

 ……俺が教科書や動画サイトで見た内容はほとんど間違っていたってのか?


 俺はたまらず、その他の気になっていた事を聞いていた。


「じゃ、じゃあ……ピラミッドが宇宙人が作ったっていうのは本当か?」


「いや、ピラミッドは第一領域の人間は関わっていないっすよ。地球人が勝手に作ったものっす」


「ローマ法王が聞いたという予言は——」  


(らち)があかないんで次の話にいきますよ?」


 ラッカが呆れたようにため息を吐いていたので、俺は大人しく引き下がった。


 そうだ、今はこんな事をしている場合ではない。


 このカオス領域に囲まれた銀河系から抜け出る為の方法を話し合っているのだ。

 

「まあ、要するに。そんな感じで、この惑星も第一領域の系譜であることは間違いないっす」


「同じようにこの惑星の人間も第一領域から島流しされたってことか?」


 俺が聞くと、彼女はフリフリと首を横に振った。


 生意気そうに佇むサイドテールが揺れる。


 それに意識を取られている内に、彼女は続けていた。


「いえ、彼らは偶然この星に流れ着いた流民のようです。といっても、何十万年前の文明レベルそのままなので、第一領域から隔絶された環境でそこまで発展してないことが伺えますね。独自の文化や価値観は形成しているようっすけど」


 そこで言葉を切った彼女は、唐突にニカッと笑った。


「まあ、なんにせよ、我々にも希望は見えてきましたよ」


「希望?」


「生きて流民がこの地まで辿りついたってことは、どこからか宇宙船で侵入したルートがあるってことすから」


 ……ほう?


 彼らも俺たちと同じように、カオス領域を抜けてこの銀河系に辿りついたってことか?


「もしかして、俺達と同じように爆弾を使ったのかな?」


「それはあり得ないっす」


「なんで?」  


「十万年前の文明レベルならば、カオス領域に足を踏み入れた段階で船がオジャンになります。それに、あの規模の爆発を起こせる部品(パーツ)は十万年前の宇宙船には装備されていません。つまり、どこかカオス領域の抜け道的な場所があって、そこを通ってきたのだと、推定します」


「それを知っているってことは、彼らはカオス領域の抜け道を知っているのかな?」


「いえ、現代の技術でもカオス領域は観測出来ません。彼らは偶然、本当に奇跡的にこの銀河に辿り着いたのでしょう。その者達の末裔がこの惑星で文明を築いたので間違いないと思うっす」


 ほう……まあ、とにかく、どっかに抜け道があって、そこを探せばカオス領域に囲まれた銀河系から抜け出せるって訳だな。


「じゃあ、今後はその抜け道を探っていく訳か?」


「まあ、そうすね。といっても、大事な部品を爆弾に使っちゃったんで、新たに作らねばなりません。当面はその為の資源を、この惑星で得ることになるっす」


 ふむ、つまりは、この惑星に降り立つってことか?


 そこまで理解したところで、俺の脳内に昔動画サイトで見た、凶暴な部族が住む未開の無人島に、単身上陸したアメリカ人ジャーナリストの事件が浮かんだ。 


 アメリカ人ジャーナリストは、同じヒューマンなら心が通じ合えると思って笑顔でその無人島に足を踏み入れたのだが、結果は……。


 俺はぶるっと背中を震わせながら、ラッカの顔を見つめていた。


「……現地民に見つかったら、やばいかな?」


 俺が聞くと、ラッカは呑気そうな笑みで親指を立てていた。

 

「この船には高性能なステルス装備が積んであるんで大丈夫っす。船に乗ったままでも、資源くらい回収出来ますよ」


 それを聞いて俺は胸をなで下ろしていた。


 ベルミーも同様だった。


 船に乗ったままでもなんとかなるなら、それに超したことはない。


 だが……。


「まあ、でも……カズヤさんが言うように、もしかしたら、この惑星の住人がカオス領域の抜け道を知り得ている可能性は否定できませんね。伝承とかで残っていたら、一機に脱出の糸口が掴めるっす」

 

 ラッカは唐突に瞳をキラーンと輝かせながら、衝撃的な発言をした。


 その言葉を聞いたベルミーが、恐る恐るといったように口を開いた。


「……ラッカさん、まさかとは思いますが」


「そのまさかっすよ。この惑星に現地民として、潜入しましょう」


 俺とベルミーはそれを聞いて、思わず目を見開いていた。


「せ、潜入?」


「駄目ですッ、駄目ですッ、駄目でーすッ!!」 


 ベルミーが駄々っ子のようにまくし立て始めた。


「そんなこと、上のお伺い立てずにやったら処分では済みませんよ!? 抹消だってありえます!」


 どうやらこれは爆弾作成なんか比にならないくらいの、かなりの違法行為らしいな。


 だが、それを聞いたラッカの、余裕を秘めた笑みは揺るがなかった。


「いやいや……〝宙域法〟はクロミレンカさんの一件で改訂されましたよ。『第五条、未開惑星に位置づけた惑星の接触は、やむを得ない場合は許可を出す事とす』っていう風に」


「……え?」


「勉強不足っすねぇベルミーさん」


 ベルミーは慌てて自分の時計から立体映像を浮かび上がらせ、何やら条文のようなものを読んだ後……。

 

「……ほんとだ、改訂されている」


 そう呟いていた。


 うーん……なんだかよくわからんが、ラッカの提案通り、この惑星に潜入する流れになりそうだな。


 俺は呑気そうなラッカへと、視線を向ける。 


「結局どうするんだ? 潜入とやら行うとして、何をするんだ?」


「この惑星の役所の記録を弄って、現地民に擬態し、市民として暫く暮らして調査するんすよ。地球でも相当数の〝宙域関係者〟がその手を使って、地球人のフリをしていたんす」


 ……まあでもそれは〝宙域統合本部〟とかいう強力なバックアップがあったからだろ?


「俺たちだけでそんなこと出来るのか?」


 俺が聞くと、ラッカは再び親指を立てていた。


「もうしたっす」


「は?」


「話している間に処理は済ませたっす。この惑星の情報をあらかた入手しました」


「はっ? どうやって?」


「宇宙船から密やかにドローンを飛ばし、現地の情報を得てきました。ついでにこの惑星の公的機関のシステムにもハッキングをかけ、介入済みです」


 仕事が早すぎだろ……。


 ベルミーを見れば、彼女も口をあんぐりとしていた。


 宇宙的にもラッカがかなり優秀なのは間違い無いな。


「ハッキングにより、この惑星の公的機関で偽造した我々の身分の情報を〝オクトクロッチ〟に転送しました。確認してください」


 そう言って、ラッカは俺とベルミーの前に情報が記載された立体映像を浮かび上がらせた。


 どうやらこの立体映像は俺の腕時計端末から出ているらしいな。


 正式名称は〝オクトクロッチ〟か……。


 なんかだせぇな。


 そんな感想を抱きながらも、立体映像の情報を見てみる。 







^^^^^^^^^^^^^^^^^

※ラッカの探査前、予備知識(^_^)v《身分編》


【調査員設定:現地の住民記録】


住民記録 

氏名:カズヤ・ギーク 

身分:ギーク家長男、三等市民

職業:パイロット学生

備考:幼い頃に第三次内乱で両親を亡くし、現在は国政支出金を利用して妹と二人マンション暮らし。秋から都内の高等学校へと進むことになっている。趣味は料理とゲーム。


氏名:ラッカ・ギーク

身分:ギーク家長女、三等市民

職業:整備学生

備考:幼い頃に第三次内乱で両親を亡くし、現在は国政支出金を利用して兄と二人マンション暮らし。秋から飛び級で兄と同じ都内の高等学校へと進むことになっている。趣味はカラオケと裁縫。若干、ブラコンの気があり。


氏名:ベルミー・ストランド

身分:三等市民

職業:国家施策世話係

備考:ストランド家の次女。第三次内乱による親を失った子供達の為に、国家より派遣された公認の親代わりとなっている世話役。現在はギーク家の世話係をやっている。


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^





 これがこの惑星に潜入する為の俺たちの偽の身分か?


 ていうかこの設定……。


「なんだかギャルゲーみたいな設定だな……」


 俺が素直にそう伝えると、ラッカは首を捻っていた。


「え? カズヤさん、休日は部屋でエロゲしながら『あーあ、俺を中心としたギャルゲー世界に転生してぇな』って言ってたじゃないすか。だから私がそれと近しい身分を設定したっす。良かったっすね、夢が叶って」


「な、な、何を言ってるんだよ!? ていうかなんでそんなこと知ってるんだよ!?」


「その様子は宇宙中に配信されていましたから、誰でも知ってるっすよ?」


 そういやそうだった……俺の生活全般は宇宙に勝手に配信されていたんだったな。


 俺はそれを聞き……最早達観していた気分になっていた。


 ああ、お天道様は見てる、か……。


 本当に昔のことは良いことを言うよ。


 これからは全ての人間が見ていると思って、清く正しく生きよう……。


 俺がそう決意を固めていると、ベルミーの困惑するような声音が聞こえてきた。


「ちょっと待ってください!? なんで私だけ世話係なんですか! ていうか私だけ設定おかしくないですか!?」


「ああ、せめて邪魔だけはしないでくださいね?」 


「答えになってないですよぉ!?」


 ベルミーの叫びが鼓膜を揺らす中、俺たちの船はゆっくりと【惑星ストゥルターナ】へと降り立っていった。


 このまま着陸すると思いきや……。


「空間座標を確認、即座にワープするっす」


 ラッカがそう口にして、何やら手を振ると。


 その瞬間、視界が暗転した。















【どうでもいいSF考証シリーズ その①】


 カオス領域について、疑問に思われた方の為に解説です。


 未到達の銀河系に降り立った後、ラッカは、


「ドルクスラ通信は使える」と発言しました。


 これを、なんで? と思われた方もいるでしょう。何故なら、未到達の銀河系はカオス領域に囲まれた場所にあると説明されていたからです。


挿絵(By みてみん)


 ではなぜ、ドルクスラ通信は使用できたのでしょう?


 答えは、カオス領域が持つ特殊で、恐ろしい性質にあります。


★ドルクスラ通信の定義


 ドルクスラ通信は、地球で使うような電波ではありません。あらゆる物質に対して透過性があり、感染するように広がる粒子のような性質がありますが、分かりやすく電波としておきます。ラッカもそのようにカズヤに説明していますし。


 本来であれば、ドルクスラ通信は直線状に進みます。


挿絵(By みてみん)


 しかし、カオス領域ではそうもいきません。


 カオス領域は万物のエネルギーを全て吸収する性質があります。ウルハ号は高級な船なので耐久性がありますが、安い船ならば即座に全ての機能を喪失します。


 そして、ドルクスラ通信のような透過性の強い電波でも、通すことはありません。


 しかし、例外があります。


挿絵(By みてみん)

 

 カオス領域が単体で浮かんでる場合。


 カオス領域に抜け穴がある場合については、


 周囲、もしくは抜け穴を伝って、ドルクスラ通信が通り抜けていきます。

 

 しかもそれは、どういう原理か直線で抜けるよりも早く、もしくは同レベルのスピードで、です。


 一説ではエネルギーを吸収する作用が働き、引力のように引き寄せ、通信が放たれた勢いのまま解放されるから……なんて話もありますが、それは置いときます。


★カオス領域に囲まれた場合の対処法


 これはカオス領域に入ってしまった時の対処法ではなく、囲まれたら、の対処法です。


 そもそも第一領域の人々は、カオス領域を通らないように先人たちが築きあげた航行区域を進みます。


 しかし、今回のようにカオス領域に囲まれてしまった場合。抜け出る方法としては主に三つあります。


 読者の皆さんも宇宙人が『平和大使になってくれ』と迎えにきて、カオス領域に囲まれる。


 もしくは『ちょうどカオス領域に入ったんで助かります!』


 とかいう人が存在する可能性が無くはないので、一応その方法を付記しておきます。


1 -ドローンを前方に飛ばす-


 ドローンを前方に飛ばし、抜け出ることが出来れば、カオス領域が無い場所なので、そこを通過すればいいでしょう。


 しかし、最初は幸先よくとも、途中で接続が切れれば無駄足を踏むこととなります。


 なので賢い人は、いきなりドローンを四方に飛ばすのです。


 今回ラッカは四方に飛ばしてみて、その全ての接続が切れたと言っていました。


 つまり、四方にカオス領域があるということは確実です。これでは身動きがとれませんね。


 このままドローンを四方八方、無作為に飛ばし続ければ脱出ルートを発見できるでしょうが、場所は広大な宇宙。いささか時間がかかり過ぎます。


 ですが資源が確保でき、なおかつ時間に余裕があるのならアリかもしれませんね。

  

2 -救援を待つ-


 カオス領域に囲まれ、通信が使用できる場合。


 救援を要請するのがマスト、最良とされています。しかし、今回ラッカはそれを行いませんでした。


 理由としては、カガミヤ・カズヤという超有名人がいるという特殊な状況が挙げられます。


 カガミヤ・カズヤは宇宙では大人気の存在、つまり、「我こそがカズヤを助けてお近づきに!」という輩が出てきて、二次災害につながる恐れがあります。


 宙域統合本部だけに連絡すれば済むことですが、地球の無線傍受マニアの如く電波ジャックする連中は宇宙にも多数おり、途中で通信を傍受する輩がカズヤの救援に独断で向かうことはあり得ることです。


 救助ルートが確定されていない今、ラッカはそのことを嫌い、連絡をこの段階で実施していませんでした。


3 -トップスピードで走るのが俺の人生だった-


 ヒャッハーにはおススメです。

  




 さて……いかがでしたでしょうか? 


 またいつか、こんな感じのどうでもいいSF考証シリーズをやりたいと考えています。


 八割が読み飛ばすでしょうが、二割の方のために、今後も続けていきたいと思っています。


 それでは皆様、第二弾でお会いしましょう。 

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