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「考えることを放棄すると、すべてが幼稚になる」(野村克也)
考えていた。
人間について、心について、自分について。
けど、幾ら考えても、答えは出ない。
答えは出ても自分が納得出来ない、と言う方が正しいのかもしれない。
俺は、人間なのだろうか?
この質問の答えは残念ながら、人間であるとすでに結論づいている。
だから、俺は考えるのをやめた。
俺は、もう、どうしようもないのだ。
自分を貫く度胸もなければ、普通を装うだけの賢さも持ち合わせていない。
他人の気持ちが分からなければ、冷酷に振る舞うほどの大胆さも持ち合わせていない。
何をしようと俺は、俺自身から逃げられないのだ。
俺は毎日、何を書かされているのだろうか。
この日記についても、そんなことを思うようになった。
「ヒロト。日記」
考えている。
いや、恐れている。
彼女の、その目の奥には、何があるのだろうか、と。
野望なのか。軽蔑なのか。いや、何も無いのかもしれない。
俺は、恐れている。
新章入ります〜
ここからの急展開にご期待あれ。
次回の更新は、3日後の朝7時。
それでは、おやすみなさい。




