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ルシファー帰還

ルシファーがサタンタワー上空に戻ると、残って居た研究員とメカニック達が外に出て襲撃された時の残骸や瓦礫、敵の死体をブルーシートに入れて搬出していた。


……あれ?ディーバが居ないって事は……出撃したのか?

……にしても、サタンタワーの守備が手薄なんて危ねぇな。試作機のゴッドシリーズが居るってのは分かるが……あれは簡単にうごかせねぇしよぉ……


周囲の様子を見て、モミジは溜め息を着くと地上に居るメカニック達に向けて通信を外部に切り替える。


『此方、ルシファーのモミジだ。会長の命を受けてサタンタワーを守備するために帰還した。ルシファーを着地させる場所へ案内して貰いたい』


モミジは手短に用件を話してメカニック達に頼む。


『ルシファーの帰還を確認した、これより着地場所へと案内する。前方のメカニック六人の後について来てくれ』


メカニック達を代表して、メカニックの一人が答えると、指示を受けたメカニック六人が走り出す。


『了解』


モミジは返事をすると、ルシファーの高度を落としてメカニック達の後に続く。


やがてメカニック達はサタンタワーの第三駐車場に着くと、赤く光る誘導棒を振って合図する。


「オッケー!!そのまま……そのまま!!」


「ゆっくりで!!」


「慎重に!!」


「オーライ!!オーライ!!」


「翼は畳め!!」


「足は……片膝を着く感じで頼む!!」


『えっと……翼畳んで……片膝を着く……か』


モミジはメカニック達の指示に従ってルシファーを地上にゆっくりと着地させると、右膝を着いて左膝を立てた。


『フォーリンエンジェルシステム機能停止』


システムを切ると、ルシファーの色が黒から灰色へと変わる。


『スリーブモード確認、ルシファーに異常無し!!』


モニターをチェックしたモミジは、コックピットのハッチを開けて外に出た。


「かっーー!!軍服のままだと暑くてヤバいな!!パイロットスーツじゃないとキツいぜっ!!」


軍帽を脱ぐと、モミジは制服の上着のボタンを外して着崩し、疑似身体強化魔法を発動してルシファーの上から飛び降りて地面に着地した。


「おー、ご苦労さん!!」


「ルシファーのメンテナンスこっちでやっ置くぞ!!」


「そう言えば……班長とシズクさんが敵の死体を調べていて何か見つけたとか言っていたな。険しい顔をして考え込んでいたぞ」


思い出したようにメカニックの1人がモミジに言う。


「ふーん?死体に何かを……ねぇ。二人は今何処に居る?」


モミジは目を細めると、メカニックに尋ねる。


「二人なら五階の医務室に居るよ」


「了解、そんじゃ俺は二人に顔出して行くぜ」


メカニック達から教えられ、モミジは頷くと軽く地を蹴って走り出すのだった。

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