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大天使飛翔

「馬鹿兄貴……何を遊んでいるんだか……」


周囲の監視カメラでサタナエルの様子を見て、リュージュは目を細めた。


「会長は物好きだから仕方無いって……」


そんなリュージュにムウタは苦笑いする。


ムウタとリュージュは白衣から軍服に着替えており、メインブリッジのそれぞれの席に着いていた。


「ディーバ、メインエンジン、及び左右エンジン始動!!」


メインブリッジの操舵席に着く青年がレバーを引くと、暗かったメインブリッジの照明が明るくなった。


「全てのエンジンに点火確認!!」


緑紫色の髪で前髪をオールバックにした少し後ろ髪が長い青年は、各モニターをチェックする。


シュン・マカダ(22)。ディーバ操舵手でリュージュとムウタの同僚。


「地下第一格納庫内で作業するメカニック達は至急ディーバの周囲から退避して下さい」


リュージュは艦内の通信を艦外に拡散して呼び掛ける。


「ディーバが動くぞ!!」


「皆!!退避だ!!」


「防御シャッター降ろせ!!」


メカニック達が慌て動き出す。


数十人居たメカニック達は何とか全員退避すると、防御シャッターを作動して降ろした。


防御シャッターは、リュージュの改良したシャッターで、予め疑似闇魔法の結界魔法が仕掛けられており、ミサイルやバズーカー、爆撃にも耐えられる耐久性が判明している。


耐久実験に協力したローザのガブリエルが踏んだり、殴っても無傷だったのでリュージュも得意気に自慢し、リュドシエルが呆れたのは言うまでもないが……。


「第一格納庫天井開くぞ」


メカニック達の指揮を取る青年は、操作室でディーバに通信をして呼び掛けると、キーボードを操作してスイッチを押す。


轟音と共に、格納庫の天井が左右に開いて空が見えてきた。


「ディーバ、メインシステムオールグリーン」


ムウタがメインシステムを起動する。


「ディーバの周囲にメカニックの姿はありません」


続けてモニターを確認したリュージュが答えた。


「ディーバ、発進!!」


メインブリッジの中で高い席に着いていたクオンは立ち上がると、号令を掛ける。


「ディーバ発進します!!」


シュンがレバーを上に上げると、ディーバがゆっくりと上へ浮上して行く。


「ディーバの周囲に敵機は居るか!?」


「残存敵機三機は依然としてサタナエル、ミカエル、ガブリエルと交戦中です」


各モニターの視点をメインモニター全面に映し出してリュージュが言う。


映像では、サタナエルがガゴイの攻撃を軽くあしらって避けると、ガゴイの背に回り込んで蹴り飛ばしていた。


「会長には本当に困ったものですね……」


クオン・カイバラ。ディーバ艦長で商会長付第一秘書と兼任していた。


遂にディーバが格納庫を抜けて外へと浮上する。


黄色の大天使が翼を広げたような形状の戦艦は、先に出撃したジュリエットと良く似ていた。


ディーバ級一番艦ディーバ。ジュリエットともう一隻の兄弟艦である。



「ディーバ、高度上昇!!」


「了解!!高度上昇します!!」


クオンの隣に立つ青年に命じられ、シュンが更にレバーを上げてディーバが高度を上げていく。


「目標高度に到達したら、高度を維持して飛行しろ。同時にジュリエットに通信を繋げ」


「「「了解!!」」」


銀髪の髪を一つに結わえ、眼鏡を掛けた青年はメインモニターを見つつ指示する。


ヤナギ・プラド(20)。マジェスタ研究所元主任で、ヒイラギの弟。


やがてディーバは高度を維持すると、安定飛行に移るのだった。




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― 新着の感想 ―
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…… 漫画になったらこうゆう文字入りそうなシーンや メカニックマンが退避するところとか、それ自体の怖さが伝わってきます またその描写の綺麗で壮大な事!
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