一抹の不安
北7番港で待機していたガゴイ6機だったが……
『おい、まだスッカ隊長とワッカ副隊長から何も連絡無いのか?』
痺れを切らしたのか、ガゴイのマイク越しに一人のパイロットが苛立ちを募らせて問い掛ける。
彼の名は、レウム・ドッデ。スッカが隊長として率いるトマフルに所属する人型機動兵器部隊カオスの中隊長だ。
『……それが先程通信を繋いだのですが……何故かスッカ隊長にも、ワッカさんにも繋がらなくて……』
レウムに聞かれたガゴイのパイロットは、コックピットの中で通信回線を弄りながら戸惑った様子で答えた。
『……通信が繋がらないだと……?通信が妨害されているのなら分かるが……こうしてガゴイのコックピット内で会話するマイク音声におかしなノイズが入らない事から妨害は考えられん』
冷や汗を掻くと、レウムは冷静に状況を考える。
『……何か別動隊に不足の事態でもあったのでしょうか?』
『……まだ何かあったと断定するのは早い……』
部下に聞かれ、レウムは首を横に振って答えると、周囲のガゴイの部下達を見回す。
『カンとクプは、このまま北7番港で待機しろ。俺とガズ、ゲト、ダコは念の為サタンタワーに向かう』
『『『『『了解!!』』』』』
部下達は直ぐに返事をした。
……杞憂になると良いのだが……何か悪い予感がする。
冷や汗混じりにレウムは考えつつ、部下三人を率いてサタンタワーに向かうのだった。




