小便してたら皇帝になってた話きく?
この物語は、フィクションです。実在する人物、地名とは一切無関係です。
俺は小田原 便慶。押子高校1年生だ。みんなからはしょんべんってよばれてる。
由来は姓名の頭文字をとったらわかるだろう。
時は2023年11月1日。そんな俺はいつものように朝起きて学校へ行く準備をしていた。
「母さんなんで起こしてくれなかったんだよ!!」
「起こしたわよ!!そしたらあんたがもうちょいまってとか言い出すからお母さん諦めたのよ。」
そんな青春漫画の一コマのような会話をして、今日もまた、小便をしていた。
朝の最初の小便ってちょっと寒いよなぁ...わかってくれるやつがいたらうれしいな。
そんなことを考えていた。その瞬間だった。
視界が、何も見えない。何も感じない。いや、少し暖かい、?
遥か先のほうで小さな光が輝いているのが見えた。俺は一瞬の出来事すぎてなんも情報処理できずにいた。
だけど転生系漫画大好きの俺は、俺にもついにチャンス到来か!?とか調子こいて一心不乱にその光へ走った。
不思議と走っても走っても疲れを感じることはなかった。どうだろう。かれこれ3時間は走ったかな。
さっきまで追いかけていたはずの光はもう目の前にあった。なんかの入り口だと思ってたんだが、どうやら違ったらしい。
とんでもなく神々しいトイレだった。俺が3時間も走ってたどり着いたものトイレって、どこまでいっても小便だな俺とか思った。
まぁトイレがあったし、小便途中だったからせっかくだしそのトイレに小便してみた。
まあとくに何も起こらずふつうに用足してちょっとがっかりしながら水流すレバーをひねったそのとき、便器のなかが黄金に光り輝いた。
俺はその眩い光に思わず目を瞑った。目瞑っても瞼越しに見えるくらいまぶしかった。
やっと光が収まった。まぶしすぎて目が死んでたのか瞼をあけて数秒は何も見えなかった。
環境に目が慣れてきたとき、そこにさっきまでの暗闇はなかった。
目の前に広がった光景に俺は腰を抜かした。
王宮?のど真ん中に座ってた。足元を見てみた。ふむ。なるほど。
やっぱ異世界転生してたみたいだ。超絶心が躍った。
なにやら側近?が話しかけてきた
「皇帝。もう貴方を信用している国民は誰一人いません。あなたの傲慢な性格のせいで王国はボロボロ、国民の大半は餓死寸前です。」
おれはどうやらゴミカス皇帝になったらしい。
第2話へ続く...