くらやみ
めもを本文中に移しました。
目を閉じたら探索者は知らない場所に居た。
ベットに入り布団に包まり、眠りについた筈だが何故か暗闇の中に立って居る。
「どこ…」
不可思議な現象に遭遇した探索者だが強靭且つ柔軟性に富んだ探索者の正気に変動は無い見たいだが。
探索者|が見渡す限りこの空間に限りは見えない、最も「めぼし」に成功した所で認識出来ないで有ろう程の真っ暗闇なのだが。
見渡した所で埒が明かないと理解した探索者は何となく歩き始める事にした。
てくてく…てくてくと探索者は歩いて居くが今の所特に変わった所は無い。
「……?」
先の見えない暗闇を歩いて行く中「アイデア」に成功した探索者は何も無いはずの暗闇に「ナニカ」を発見する。
▶️「暗闇の懐中電灯」
カチッ…
仄かな明かりが暗闇を照らすが探索者の瞳に見えたのは黒い床だけだった。
音一つ無い暗闇の中を探索者は進んで行く。
たっ…たっ…たっ!たっ…たっ…たっ!
ふと何と無しに走り始めた探索者の脳裏に黒いゲージが見える。
黒いゲージは探索者が走る程減っていき、立ち止まり息を整えると元に戻っていく。
どうやらゲージは探索者の体力と連動している様だと探索者は気付くだろう。
◇◇◇◇
▶️主人公めも
結構な確率で判定に大成功するが、
「ナビゲーション」を筆頭とした一部判定は高確率で致命的失敗する。
みんなだいすき”しょた”
◇◇◇◇
暫く歩いて行くと「聞き耳」に成功した探索者は無音の筈の暗闇で金切り声の様な音を聞き取れるだろう。
キーーキーー!キーーキーー!
探索者は金切り声のする方に「懐中電灯」の明かりを向ける。
其処に居たのは、顔の9割程を締める単眼、見る限り口が無い筈なのに金切り声で鳴き、ゆっくりと這いずり回るバスケットボールだいの毛玉だった。
「まんまる。」
冒涜的な存在を認識した探索者だがやはり正気度の減少は無い。
「めぼし」に成功した探索者は良く見れば羽毛である事がわかるだろう。
「生物学」に失敗した探索者にはこの様な生物が現実に存在しないという事しか思い当たる事は無い。
「…すすむ」
冒涜的な存在を傍目に探索者は暗闇を進んで行く。
◇◇◇◇
▶️怪異めも
【金切り鳥】
暗闇に生息するこの世成らざる鳥。
黒い羽毛と黒白目を持つ。
足が短い為這いずる様に移動する。
とても安全。
巨大な単眼を持つが暗闇に生息するにも関わらず、
鳥目である為殆ど何も見えない。
耳も鼻もあまり良く無い。
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