「第10回ネット小説大賞」一次選考通過のために必要なこと(前編)
あえてキャッチーなサブタイトルにしたつもりです。
前回の応募コンテスト歴でも示したように、「第7回ネット小説大賞」が、私にとって初めての一次通過となるコンテストでした。とても嬉しくて【一、二次選考通過作品総評】もよく読みましたし、そこに書かれていたことを今でも指針にしているくらいです。あれに基づくならば、ネット小説大賞で一次選考に通過するためにやるべきことは……。
という話をしたら今回の記事は終わってしまうので、その前に。
私が参加した過去3回のネット小説大賞、それらの一次選考について、数字的に振り返ってみましょう。
それぞれ全体の応募作品数と一次通過数は、以下のようになっています。
第7回 応募総数9376 一次通過1547(約16%)
第8回 応募総数9316 一次通過974(約11%)
第9回 応募総数14271 一次通過1841(約13%)
毎年10%以上の作品が一次通過しているのですね。
しかし「第6回ネット小説大賞」では、応募総数10,156作品のうち一次選考を通過した作品は596作品のみ。約5.9%だったようですから、毎年確実に1/10以上が通過できる、と期待するのは甘いかもしれません。
だいたい1/10くらいは一次通過できる、と考えておきましょう。
続いて、私自身の応募数と一次通過数です。
第7回 応募数9 一次通過3(約33%)
第8回 応募数65 一次通過4(約6.2%)
第9回 応募数128 一次通過7(約5.5%)
応募作品数は、毎年確実に増えています。ひとつずつ桁が増えているほどです。このペースで増え続けたら第10回は4桁になるはずですが、現実的には無理な話。今年も3桁応募となるでしょう。少し残念です。
一次通過数も毎年少しずつ増えていますが、問題は通過率。1年目の「第7回ネット小説大賞」は全体の通過率の約2倍でしたが、2年目からは逆に、全体の約半分になっています。
おそらく理由は簡単で、応募する作品の枠を広げたからですね。
1年目は一応「書籍化前提のコンテスト」という意識で「もしも受賞できた場合に、一冊の本にするだけの分量があるものを」と考えて、長編・中編・連作短編だけを応募していました。でも2年目以降は「どうせ受賞は無理なので、そんなことを考える必要はない。ネット小説大賞はお祭りだ! どんどん応募しよう!」と考え直して、単発の短い作品も応募しています。
この意識の差が、そのまま通過率の低下に繋がったのだと思います。
とはいえ、たとえ通過率は下がっても、通過作品が多い方が嬉しいですからね。やはり「たくさん応募した方が楽しい」というのが、ネット小説大賞だと思います。
続いて、過去3回の私の一次通過作品について、それぞれ少し具体的に見ていきたいのですが……。
長くなるので、いったん区切りましょう。
以前のエッセイ『「第9回ネット小説大賞」に関して思うこと』で述べた内容と重複しますが、一次通過のための傾向と対策であれば、避けて通れない話題です。
一応、以前のエッセイよりもわかりやすい形でまとめ直すつもりです。
次回は「こんな作品を応募すれば一次選考は通過できる」という話です!