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憧れが複数形!

作者: 安藤 駿

グッバイ!君の〜...


「あぁーー!いいなぁ。俺もこんな風に歌いてぇなぁーー!!バンド組んでさぁー」


「無理無理(笑)お前じゃ叶えられんわ」


こうやって馬鹿にしてくる兄弟。飽き飽きだ、俺はいつも下に見られる、そのおかげであいにくメンタルがとてつもなく強いけど...だからって《良い事》があるわけでもない


今日は良い事があると良いなぁ、いつも普通に学校行って、普通に暮らして、代わり映えがなさ過ぎる。

俺が求めてるのはもっとこうユニークでエキサイティングな事なのに


「この漫画やっぱ飽きんわー、すげぇよな、でも俺は絵下手だしなぁ、漫画家になるの大変だろうなぁ」


そう言うと


「諦めろぉー」


こうなる

俺にも夢がある。もちろん家族にだってあるはずだ、俺は絶対その夢!憧れ!を叶えたい。俺はそう決心した


「おやすみー......チラッ..チラッ..速く二階行かないとー」


俺は白紙の紙を手に取り。二階へ行くと動画を見出した


「『絵が上手くなる方法』っと!」


書き始めて2時間後。



なんと..なんと..........全く上達しなかった、萎えたから寝る事にした



「ふー、眠てー...なんで朝は眠たいんだよ。この太陽の日差しが俺が起きると同時に隠れるなんて地球規模で俺をいじめようとしてるのか?」


そう思いつつ洗面所で顔を洗う

今日は何をしようか、日曜日だ。人によっては鬱になる日かもしれんが明日は学校、なんでうれしいかは過去に戻れば分かる事だろう。


《バンドを組む相手が見つけられるからだ》


まぁそれは明日の事なので今日出来ることを探そう


「あ、そう言えば最近話題のお笑い芸人いたよなー?ぱこぺだっけ?あれ良いよなぁ、スピード感といい何か掴む物があって」


そう思ったので漫才の練習をしてみる事にした

相方は空気だ。仕方がないことだ、誰もやってくれる人がいないから


「どうもー!ぱこぺのじゅうべいと!!」


「....................................」


あ、重要な事を忘れていたら。

空気喋らんやん。


「クッソーー!!ろくに出来ねぇじゃねぇか!日曜日がこんなにも最悪な日だとはな!なんて日だ!」


一瞬違うお笑いが混じった気がしたがいいだろう。漫才は2人いないと意味無いし...だとしたらなんだろうか、1人でもできること......ダンスだ!!


都合の良い事に俺の家にはでっかい鏡がある、昔買ってくれた俺の家族サンキュー。


「振り付けも自分独自のが良いなぁ、よし!思いついた。曲は最近話題のグループ、『キング髭男アップル』のやつにしよう」


やはり流行りに乗ることは大切だろう、このビッグウェーブを逃してはこの先どうなるか分からない。今のうちに気持ちをパッと明るくし、いつか暗くなるであろう日に蓄えるのだ


「はっ、はっ、やっ、たぁー、よっよっ、たん、たんったんっ、」


ふぉー!楽しい。まさに人生謳歌中だ。俺の人生こんな物じゃ無いとアドレナリンマックスになり滅茶苦茶に踊ってみる


「よーー!!あたた!よっとよっと!あらら!いやーー!!」


ガチャ...


「何してんの?(失笑)」


母親が帰ってきてしまった。

とんでもなく恥ずかしい、普通にダンスしているところだったら良かったが意味わからんダンスを帰ってきた途端見せられた親の身になって見ると気の毒だと思う、笑ってくれただけましだ


「いや...ちょっと興奮し過ぎてた...それより今日の飯は?」


「グラタンよ」


なんと!グラタンだ。あっつあっつで有名のグラタン!猫舌には厳しそう、だが俺は猫舌じゃない、熱さを楽しみつつ味を味わえると言う至福、まさに天国だ。

これに合わせて炭酸を飲むともう最高だ


出来上がった料理を見れば湯気がブワァーーッ。いい具合に溶けてうまそうだ     ジュルリ


「いっただきまーす。アムアム。......うまいねぇ!俺好きだなー料理嫌いなのないけどグラタンかなり上位に入るわー」


こんな些細な会話をまじわえつつも俺はベッドで就寝。月曜の朝だ


「おはよう!ねぇ、ちょっと話いい?」


こうやって話かけてバンド出来る人を見つける。高校1年生にもかかわらずこんな元気いい奴がいただろうか、もっとクールな感じだろうな普通


「俺にバンド入れって?まぁ..いいかな。楽しそうじゃん」


結局集まったのは1人だけ...ここで諦める訳にはいかない。まだまだ人を探して、かき集めなきゃ憧れが咲いている最中なのに枯れちまう。


「よっしゃ!3人集まった!」


俺と最初の1人省いて3人なので5人グループと言うとになる。これくらいが丁度いい、むしろ大勢のバンドグループなんて見たことない


「なあっ!!みんな!楽器の練習から始めるぞ!!!」



「おおっ!!!(一同)」



こうして俺の憧れの《1ページ目》が開かれた

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