消え行く世界で8
「いつまで寝てるんだ?」
「うん……起きたよ……おはよう……」
「おう、おはよう」
「…………っ?!」
「なんだよ急に驚いて」
「なんで、なんで君が私と一緒に寝てるの?!変態!」
「いやいや、落ち着いて思い出せ。昨日の夜お前がベットで寝ればって俺に言ったんだろ」
「私が言うわけないよ!恥ずかしいから……」
「全く恥ずかしがらずに当たり前の事のように言ってたぞ」
「う……嘘つき」
「なんか間があったな。思い出してきたか?」
「……寝る前に君にベットで寝ればっていった気がする。」
「そもそも昨夜のベットは俺の順番だろ?つまりベットに侵入してきているのはお前だ。今もベットの中にいるしな」
「ごめん……今日あったらベット譲るよ」
「別に一緒に寝てもいいぜ?」
「だめ!絶対にだめ!」
「まぁ、手は出さないのは分かってるだろ?」
「君は度胸無いもんね」
「誠実なんだよ!」
「とか言って、昨夜も何もしてないんでしょ?」
「……」
「……え?」
「……」
「な、なに?なんで静かになるの?もしかして何かしたの?」
「……いや、してないぞ」
「じゃあなんで間があったの?」
「……昨夜のことは記憶にございません」
「政治家みたいな言い訳しないで。昨夜私になにをしたのかな?」
「……」
「胸元のボタンが1つ外れてるけど君がやったのかな?」
「それはお前が深夜に外してたぞ」
「そうだっけ?」
「そうだった」
「なんで君はそんな深夜まで起きてたの?」
「お前に何度も蹴られて寝れなかったんだよ!」
「……私、寝相そんなに悪いんだ」
「ああ。俺を抱き枕にし始めるくらい寝相悪かったぞ」
「私そんなことしたの?!」
「……された。まぁ、なんか、俺からすればあれだけどな」
「あれって?」
「ラッキー」
「変態」
「言われると思ってた」
「私の胸に興奮してたの?」
「いや、お前胸ないだろ。Aだろ。胸より匂い……」「え、匂い?」「なんでもない」
「そっか、君は匂いフェチなんだね……」
「いや、違うぞ。女子の匂いに慣れてないだけだ」
「慣れてないから興奮したの?」
「……黙秘権を行使する」
「もうこんな世界に人権も何もねぇよ!とか君は言ってたよね?」
「記憶にございません」
「また政治家みたいになってるよ」
「政治家に謝れ!……そういえばあんまり怒ってないな。もっと怒るかと思ってたけど」
「……君が私と一緒に寝て興奮してくれたのが、少し嬉しいから……」
小声で、聞こえないような声で呟いた
「ん?」
「なんでもないよ」
「今言ったセリフにお前が怒らない秘密があるとなると知りたいな」
「だーめ。怒るよ?」
「何故?!」
「聞かれたくないから」
「なら言うなよ」
「言いたかったの」
「そうなのか」
「そうなのよ」




