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消え行く世界で  作者: 春夢
6/14

消え行く世界で5

投稿していなくて申し訳ない。今回はすこしえっちぃシーンあります。書くのに時間かかりました

「ねぇ、私達はなんであんなことをしてたのかな?」

「……」

「ねぇ、なんで君は私の生徒手帳を失くしたりしたのかな?」

「……たいへん申し訳ないと思っています」

「そうだよね。当然だよね。私の生徒手帳をどこかで落として、さらには私が消滅したってテンパって泣き出して、私を見てさらに泣いて…………どういう反応をすればいいの?」

「……本当にごめん」

「しかも生徒手帳はちゃんとバックに入ってました。君は私にちゃんと償うべきだよね。私は生徒手帳を失くしたって言われて悲しい思いをしたよ?……まぁ、泣いてくれたのは嬉しいけど」

最後、小声だ。彼には聞こえて無いだろう。

「ごめん。どうすればいい?償える?」

「……じゃあ、今日は1日私の言いなりになって」

「わかった。……変なことは言うなよ」

「変なことって何よ……まぁ、そういう訳だから今日は自転車は乗らないで1日この家でゆっくりしようね」

「そうだな。言われたとうり今日はこの家でゆっくり寝てよう」

「え?君は今日1日私の言いなりだからゆっくりなんてさせないよ?」

「ええ……まぁ、そうじゃないと償いにならないか」

「うん!そういう訳でさっそくマッサージしてもらおうかな?」

「わかった」

「今日は私をお嬢様と呼びなさい。そしてうやうやしく私を扱いなさい!」

「分かりました。お嬢様」

「んっ……!これは……!想像以上に似合うわね……」

「嬉しくねぇな」

「はやくマッサージしてよ」

「分かりました、お嬢様。それでは、ベットにうつ伏せに倒れて下さい」

「べ、ベットに?!わ、わかった。……優しくしてね?」

「まて、お前はどんなマッサージを想像したんだ」

「い、いやらしいことなんて想像してないよ?」

「ふーん。そうですかお嬢様。では、さっそくマッサージさせていただきます」

「うん……あっ、ああ、そこ、……え、そこはっ……!あっ!」

「やかましい!背中押してるだけだろ!」

「だって、君がマッサージ上手いから……」

「それは、光栄です。ですが、出来ればそのような反応はしないで下さい。やりにくいです」

「ぜ、善処するように心掛けま……っ!そこはっ……!ああぁ……も、もうマッサージはいい……」

「……やばかった。理性との戦いにもうすぐで負けるところだった。いや、でも目の前のベットの上には、うつ伏せで顔を上気させたゆきがいる。そして、そうさせたのは俺だ。さらに言うと、今は夏で彼女は薄着だ。ノースリーブの隙間から下着が……」

「ねぇ、独り言はいつまで続くの?私の下着が?」

「!?なんでも無いです」

「そう?……あのまま続けてたら襲われてたんだ私。それならもう少し続けてもらっても……」

そう?以外は小声だ。

「何か言いましたか?お嬢様」

「な、なんでもない……も、もう少しマッサージしてもらってもいい?」

「……お嬢様、喉は乾きませんか?昨夜、この家にガスコンロとアールグレイの茶葉を見つけたので、アールグレイティーをいれることができますよ?」

「お、お願いします……」

「分かりました。少しお待ち下さい。……あれ以上続けたら襲いそうだ。それはまずい。そんなことをしてゆきを失ったら……」

後半、小声。今日は2人とも小声多いなぁ



「紅茶をいれてきました。いかがでしょうか?」

「……久しぶりで美味しい。君も飲みなよ。あと、もうお嬢様じゃなくていいや……いつもどうりでお願い。」

「わかった。それじゃあ俺も久しぶりの紅茶を楽しむか」

「やっぱり君はその方がいいね」

「そうか?まぁ、あんな執事みたいなのは俺じゃないよな」

「うん。やっぱり君は少し人をばかにしたみたいなその話し方があってるよ」

「絶対褒めてないなそれ」

「次は何を言おうかな〜」

「なんでもこい」

「じゃあ、初恋の人とか教えてもらおうかな!」

「なっ……!それは……」

「言えないの?」

「……お前だなんて言えないだろ」

小声だ……小声、多いなぁ。

「え?聞こえないよ?」

「あー、うん。あれだ。消滅で覚えてる人はお前しかいないんだが」

「あ……ごめん」

「いや、別にいいよ。どうせ初恋の相手は忘れて無……なんでもない」

「……?」

「なんでも無いんだ」

「そうなの?……無いって言おうとしたのかな?」

後半、小声。小声だ……

「そんなことよりほら、何か言いつけろよ」

「そうだね。じゃあ……お風呂入りたい!」

「お風呂か……たしかこの家にウォーターサーバー用の水がかなりストックされてたからあれを浴槽に入れて温めればいいか?」

「うん!頑張って」

「おう」

2人は時々、こうしてお風呂に入っている。普段は体を拭くだけだが、彼女がはいりたがるから、2日に1回はお風呂に入っている。……お風呂といっても、水に熱々にした石を幾つも入れて温めてそこに入って体を洗うという形だが。



「出来たぞ」

「ありがとう」

「おう」

「それじゃあ入るけど、ドアの前で待ってて?」

「なんでだ?」

「なんでも!」

「わけわからねぇ返し方だな」

「いいから!」

「待ってるよ。今日は言いなりだからな」

「ありがとう」

彼女はそういうと脱衣所のドアを閉めた。彼はその前に立っている。彼女が服を脱ぐ音に誘惑されそうなのを我慢して……

「もうお風呂に入ったから脱衣所に来てー!」

「わかった。…………これは、さっきまでつけてた下着だよな?なぜ隠さない……」

わかった以外小声。今日は小声が多い2人。

「ちょっと待ってね……よし、お風呂入って来て」

「はっ?!え?」

「背中洗って欲しいの。ほら、今日は言いなりなんでしょ?……襲いたくなったら、襲ってもいいよ」

後半、小声……

「……わかった。入るぞ」

「ど、どうぞ」

「……落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ちつ」

ぶつぶつとつぶやいている。小声だ

「ど、どうしたの?何を言ってるの?」

「な、なんでもない。じゃあ、背中洗うぞ。……ボディタオル無いな。どうする?」

「……手で。手で洗っていいよ」

「わかった。じゃあ、いくぞ……」

「う、うん。……冷たっ……!」

「ごめん!ボディソープつけたからそれが冷たかったのか」

「大丈夫、続けて……」

顔が真っ赤だ。耳まで真っ赤だ。2人とも。

「あっ……んっ……」

「喘がないでくれ……正気を保て、俺……」

後半、小声!

「き、きもちい……、すごい、っ!きもちいよ……」

「落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け」

「はあっ……!ん!も、もういい!これ以上は……私が君を襲っちゃいそうだから……」

最後、小声。

「あ、ああ。わかった。襲いそうだった……」

「お、襲いそうだったの?」

「あ、いや、そ、そんなこと無いぞ?!背中洗い終わったしもうここ出るな!また脱衣所の前にいるから!」

「う、うん……もう少し洗ってもらえば襲われてたのか……もったいないことしたなぁ」

急いで出ていった彼には、聞こえていない。

「危なかった。聞こえる声で襲いそうだったとか何言ってんだよ俺は……」

その日は、彼が彼女をたびに顔を赤くしていた。

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