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フウリンソウ  作者: 榎田頼
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後半は高校受験で忙しくなり、周りにあまり目がいかなかったし、周りも自分のことで精一杯だった。


悪口を言うことは減り、それよりも勉強や、最後の思い出作りなどであっという間に卒業式を迎えた。


それぞれ別の道を歩むことになる。


同じ高校に進学するのは数名で、同じクラスになることは厳しいだろう。



案の定、高校入学後は別々のクラスになり、初対面の人の中で1人孤独感に包まれた。


それも一時のことで、親睦を深める意味合いも込めた宿泊研修では同室の女子と打ち解けて友人ができた。


それから私は中学までが嘘のように悪口を言わなくなった。


それでも、男女問わず友人はいた。


そう思っていた。



ほどなくして、だんだんといろんなことが見えてくるうちに、また私は悪口を言うようになった。


やはり、同調してくれる人はいた。

そう思うことが普通なのだと思っていた私は、昨日まで友人だった子の陰口を言う。


何がきっかけだったかわからない。


ある日、ふと私はそれがバカらしく思えた。


彼女は彼女なりに頑張っている結果だし、それを僻んで陰でその頑張りを否定することを言っている自分に嫌気がさした。


昔は頭では理解してもやめなかった行動が、ふとした時に、馬鹿らしく幼稚な恥ずべき行動だとハッキリ理解した。


その瞬間、周りの友人が急におかしく見えた。


そんなに言うけど自分たちはどうなのだ。何か努力をしてきたのか?

好きな男子やかっこいい男子と仲のいい女の子を目の敵にしているが、自分たちは好かれる努力をしたのだろうか?


なにかに対して努力してきてもいないのに、努力している人を馬鹿にして、努力を馬鹿にしている自分たちは何様なのだろう。



1度そう考えるとだんだんと私の頭は冷えていき、周りを見る目も冷めてきていた。



それ以来、私はその手の話しには乗らなくなった。

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