⑤
「――毒が入ってることぐらい、見抜けないと思ったの?」
「「「「「――!!」」」」」
突然響いてきた女の声に、男達は一斉に後ろを見た。するとそこには、始末したはずだったレナがいた。
「――全くです。 僕たちのこと、軽く見すぎではないでしょうか」
「「「「「――!!」」」」」
はっとして男達が前を向くと、そこにはすでに縄脱けをしたイザムがいた。
「なんたって私たちは“毒味のレナ”と“毒見のイザム”。 罠にはめようたって千年早いのよ!」
大見得を切る私に、イザムはレナさん……そのネーミングはちょっと……と言っていたが気になどしない。
「……寝ていなかったからといってどうした! さっさとかかれ!!」
しかしその時、頭が大声で指示を飛ばして彼らは二手に分かれて襲いかかってきた。
「――ふっ。 これじゃあもう、手加減なんて出来ないわね」
「ええ。 行きますよ、これが僕らの真髄――」
次の瞬間、マスターを含めた悪人全員は床に打ちのめされていたのだった。完
番外編に付き合ってくださった皆様、本当にありがとうございましたm(__)m
次章は近々upする予定です! よろしくお願いしますm(__)m




