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生前のお話です。

 ハローハロー。はじめまして、こんにちは。私、この物語の主人公?にして傍観者の---と申します。

 えっ名前が聞こえない?そりゃそうですよ!

 私ってばもう、死んじゃってるんですもん。自分の名前なんて、ハッと気づけばお~もいだっせな~いってなカンジになってたわけなのです。

 それにしては悲壮感がなくね?って思ったそこのあなた、イイ疑問です。

 そこはあれですよ。(どこだ!と言うツッコミはなしで!)そんな思い出せないことを考えてるよりも、おもしろい事を沢山見つけちゃって、それの観察(という名の傍観行為)やらにいそがしくていそがしくて~。それがなんだか知りたい?まぁ、だいたいは予想がついてると思うので、ここから回想スッタート!!(ほわん、ほわん、ほわわ~ん)


△▽△▽△▽△▽


 私、生きていた頃は天才、奇才と呼ばれて、特に魔術に関して右に出る者は居なかったんです。歴史書にも載ってるんですよ。

 まあ、身体が弱かったからって事もあるんだけど。ベットの上にずう~っといるのってスッッッゴイ暇なのよね。それでいてできることって極端に少ないし、もうやってらんねぇ。って何度思った事か!!

 そんな時に見つけたのが、魔術だったの!魔術を多少使える様になった時、魔術で部屋の中の物をベットの中にいながら取れた時、これだって思ったね!

 魔力量は異常に多かったし。でもそのせいで身体が弱かったりするからコレってどうなの!?とも思わないでもなかったんだけど。

 でも、既存の魔術じゃ無駄があり過ぎのうえに魔術は攻撃!って考えが一般的で読んだ本、ぜ~んぶ攻撃魔術の事しか書いてなかったし、書いてあったとしてもちょこっとしか書いてないし、し・か・も!攻撃に比べて雑過ぎて、だんだん腹立って来ちゃってこれなら私が創った方がましよ!!と思った瞬間、ハッと目からウロコが何枚も落ちたわね。

 それから朝から晩までずっと魔術構成を考え続けて三日目、ようやく補助魔術の雛型を創る事ができたわ。 考え過ぎて情報処理が出来ずに寝込んだりしなければもっと早くに終わったのよ!でもしょうがないじゃない、あの時私はまだ6歳になったばかりだったんだから!(ふつうの6歳にそんな事逆立ちしたって出来ねーよ。なんて言葉いらないわ。私なら出来て当然だもの。それがたかが情報処理くらいで寝込むなんて!そのせいで一層周りが過保護になってしまって、その後の研究がまったく進まなかったわ。まだまだ改良する所がたくさんあったのに、私が考え事をしているとすぐに邪魔をして!普通に使える様になったのは1ヶ月後よ!まぁ私ってばお嬢様だったし、身体弱かったし、お父様が心配してたのはわからないでもないんだけどね?)

 初めて出来た魔術は常に風を纏わせて私の弱い身体を補助しくれるもので、私の少ない体力の中からほんのちょっとの力しか使わないから長く動ける様になったし、行きたい所には、転移の魔術を開発したからそれで行けばいいしね。

 そんなこんなで普通に歩ける様になったのは8歳から9歳くらいの頃かしら。その頃には誰から視ても健康になったかの様に振る舞っていました。研究してたいのに寝てなきゃダメだって言うんですよね。私の身体が弱いのは魔力の大きさに対して身体が半分くらいの強度しか持ってない事です。だから治ったと思われてた方が良かったんですよ。だって絶対に治る事がないんですもん。私だって色々考えたんですよ?私の余剰分の魔力を他の物に移動させられないのかとか。結果は無理でした。普通の宝石とかに移動させても2、3日で回復してしまうんですよ!しかもだんだんと回復時間早くなって来て今では移動させた1、2分後には完全回復ですよ!!もう諦めましたよ別に身体がただ単に弱いってだけで他に異常はありませんでしたしね!べっ別になんで……OTLとかなってませんからね!!

 おかげ、と言うのも変ですが普通の宝石がことごとく超レア物のS級魔石に早変わりしてしまいました。私の魔力量って一体……。

 他にも魔力を抜いた後、何がおきるか分からなかったので、解析や防御など様々な魔術を開発しました。あっ一応封印の魔術も開発したかと言えばしました…。こちらは最初の内、5日保ったんです……でも結局結果はおんなじでした。今ではどんなに強力な封印ですらものの2、30秒で解けるんです!やってられるかコンチクショー!!

 っと大変お見苦しい所をお見せしてしまいました。

 そんな非常識な魔力せいで6年後、つまり12歳の時に私はすっかりひねくれ者になってしまいました。

 まあ、その後は紆余曲折があって人の不幸が何よりの娯楽、と思う様に成りましたよ。

 そんなこんなで私が15歳の時ですかね~、あの頃の私はある魔術実験をしていたんですけど、天才って罪ですね~どっかの誰かが魔陣をいじくってたみたいで、魔力を流したらドッカ~ンですよ。まあどうせあの魔力に耐えられたのって20歳までだったんでちょっと早いけどまぁいいかと思いながら死んでしまったワケです。

 ああもちろん私の魔陣をいじくってくれた方には、死後幽霊となった後にきっっちり落とし前を付けてやりましたが。(ナニをしたかはヒ・ミ・ツです。本人が死んだ方がましだ…と思うくらいの事はしましたがなにか?)

 とまあこんなワケでまた現在の幽霊生活に戻りま~す。

 ほとんどグチだったけど、聴いてくれてアリガトー。


▼▲▼▲▼▲▼▲


 落とし前を付けた後の幽霊生活、最初の頃はアリストリーク国の中をあっちへふらふら、こっちへふらふらしながらおもしろそうな所を覗いて見て回り、時には生きてる人達を驚かし、時にはおちょくったりをしながら、私は大いに遊びまくった幽霊生活をエンジョイしてた。

 しかも私、生前の魔力をまるっとそのまんま持って幽霊になったみたいで、いや~魔力全開で使っても身体はないから弱る事もないし死ぬ前よりも調子いいかも~。

 ってなワケで色々と開発した魔術の中でも一番ちっちゃいのを使ってイタズラして遊んでいたんですけど、幽霊になってから時間の感覚がなくなったみたいで、ふと何ヶ月くらい経ったんだろうって気軽に自分の家に行ってみたらなんとふっさふさだったお父様の髪が薄くなっていて髪も白髪になっていたんですよ。

 変だなぁと思って国立図書館に向かった。国立図書館には私が開発した空気中の魔力を使った国歴、月日、時間が解る陣時計を寄贈してあるからそれを見に行ってみたら、なんと10年の月日が流れていたのでした。道理でお父様の髪が薄くなってた訳よね~。(違うからね?べっ別に遺伝的なものじゃなくてただちょっと心労が重なっただけなんだから絶対にちがうんだよby父)

 あ~ハイハイ分かったから変な電波飛ばさないで下さい。お父様。(ツッコんだらダメだぞぉ!!)

 ハッ妙な電波を拾ってしまいました。まああの父の事です。長く図太く生きて逝くでしょう、(字がちがうぞぉby父)(変な電波を飛ばさないで下さい。お父様。)さてそんな事よりも10年も経っているのなら今頃王宮ではドロッドロの王太子争いの真っ最中のはず。第1王子と第2王子ってたった数日しか生まれた日は変わらないですし、母親である王妃と側室の中はもうこれでもかってほど険悪ですしね~。暗殺とか陰謀の匂いがプンプンします。どんな陰湿な事が起こっているのか、今からワクワクドキドキ胸が熱くなってきました。

 さあ急ぎますか、待ってて下さいね陰謀と暗殺そして愛憎の混ざったドロッドロの陰湿な王位争い、いっまいっきま~す~♪ さあ急ぎますか、待ってて下さいね思想と陰謀の混ざったドロッドロの陰湿な王位争い、いっまいっきま~す~♪

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