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無能転生 ~役立たずだけど俺は国を持ってしまった~

「……ここ、どこだ……?」

白い空間。目の前には、白髪の老人。いかにもな神様ってやつだろう。

「ああ、起きたか。君は死んだ。トラックに撥ねられてな。」

「あ……ああ、そうか……」

「で、だ。転生先だが……君に特別な力を与えるつもりはない。」

「え?」

「君、前世で何か成し遂げたか?人並み以下の成績、人並み以下の仕事ぶり。取り柄、ゼロだ。」

「そ、それは……でも……」

「期待してない。だがまあ、転生のチャンスだけはやる。滅びかけた小国の王としてな。好きにしろ。滅ぼすも栄えさせるも勝手だ。」

目の前が光に包まれた。

……………

「陛下!お目覚めでしょうか!」

見知らぬ甲冑の男が顔をのぞき込んでいる。

「え……俺……?」

「王位継承の儀が終わったばかりでございます。どうか、ご気分が優れないのであればお休みください!」

王……?
そうだった、神様がそんなこと言ってたっけ。

玉座に座る俺の周りには、どう見ても疲れ切った顔の家臣たち。
そして、窓の外に広がるのは荒れ果てた国土。

滅びかけの国。無能な俺。……これ、詰んでるじゃん。
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