※13ー1-2.一途な想いでラヴィット!
Love It 、そしてその手はRub It……
うさぎでも某テレビ番組でもないよ!意味は……お察しの通り!
※一人プレイ(オブラート)しかけるっていう、ちょっと生々しくて下品な表現あり。
苦手な方は飛ばして次からお読みください。読まなくてもストーリー的にはほとんど支障ないので、ご安心を……
※神様視点です。
(ん……)
おお、早速奴の脳内に七崎の姿が現れた……うむ、いい調子だ。
(……)
む?じゃが、何かおかしい……
この七崎、下着一枚ではないか……?おい、どうした?
(スマホスマホ……あれ、ない……どこいった?)
な、なんじゃ……いきなり思考を止めたかと思ったら、立ち上がって布団の周りを忙しなく探し回って……一体何をするつもりじゃ?
しばらくして白い紐に繋がれている板を見つけると、紐を外して手に取った。
手のひらサイズの小さな板、きっとこれが彼の言うスマホとかいうやつなんじゃろう。
(あったあった……で、どうすっかな……?)
スマホ片手にまたベッドに潜り込み、シーツに包まれモゾモゾしながら奴は何かを検索し始めた。
(今日は……どれにしよう……)
部屋の立て鏡にちょうどうまいこと彼の姿が映っている。
ただの偶然じゃろうが、でもそのおかげで鏡が彼の視界に入るたびに、ワシにもその姿が見えるようになっていた。
だが見えてはいるが、どんな感情なのか判断に困る……これは、苦しいのか?
でも、顔がほんのり赤い……これは嬉しいのか?う〜む、分からん。
おっと……!
いきなりスマホの画面が一面ピンクになった。
人間の言う、『サイト』とやらの背景じゃろうか?ワシにはよく分からんが。
なんだか見てはいけないものを見てしまったような気がして、思わず目を瞑ってしまったわい。
ワシが目を瞑ったところで、彼の目が開いている限りは魔法の力で丸見えじゃがな。
(……)
彼が指で画面を二、三度さすると……妖しいピンク色の背景の上に、次々と絵が表示されていく。
アニメや漫画のような少しデフォルメされた人間の絵、それも妙齢の女性ばかり。
そして、しばらく下から上に向かって指で画面を擦り続け……やがて一つの絵のところでぴたりと止まった。
画面いっぱいに映る、水着を着た美少女のなんとも妖艶なイラスト。
胸と太ももがやけに強調された、しかも人前じゃとても言えないようなセリフ付きの。
荒くなっていく呼吸、そしてスルスルと下に降りていく右手。
(……)
そして……
……じゃない!!!
『そして……』じゃない!違うわ馬鹿もん!何をしとるんじゃお前は!
ダジャレ?違うわっ!
はぁ、はぁ……久々に腹の底から叫んで疲れたわい……
ふぅ、やれやれ。
う〜む、どうやら彼には少し強すぎたみたいじゃ……こりゃいかん。
今度は少し加減して、弱めの魔法にしてやろう。
一、二の……ほいっ!
(あれ?俺、今何を……?)
目をパチパチさせて驚いた顔で辺りを見回す、彼。
そして、自分の右手の位置を見て顔を歪め……反対の手に持っていたスマホをゆっくりとその場に置いて、大きくため息をついた。
(はぁ……またこうやって……最悪だ……)
(何してんだよ俺……)
(ほんと最悪……またやってんじゃん、俺……)
(何してんだ……ほんとに……)
まるで機械のように、同じような発言をただひたすら繰り返している。
おお……まるで懺悔室を覗いているかのようじゃ。
どうした、一体何をそんなに悔いておるのじゃ?
(はぁ……駄目だ、静音は……駄目なんだ……)
(静音を……なんて、考えられない……)
ははぁ、なるほどな。
好き過ぎて神格化してしまったせいで、そういう妄想すらできなくなってしまったと。
(でも……俺は……)
(ごめん静音……本当に、ごめん……っ!)
でも、そういう事はしたい。というか……いずれ彼女としたい。
だが、できない。女神に手を出すなんて御法度……
だから今こうして使うのは、他の女……しかし、彼が愛しているのは……
ほっほ。なんだ、何かと思えば……実に若者らしい悩みじゃのぅ。なんとも可愛いもんじゃ。
そうか、悩め悩め……存分に悩み苦しむがいい。
それが落ち着いた時には、お前さんは一回り成長しておるじゃろう……きっと。
大好きなのに、好きなあの子でNUけない……!
でもまだ十代だしそういう時は頻繁に来るから、とりあえず他の人で済ます……んだけど、罪悪感!って話です。
普通なら自分の世界に没頭して、ふぅスッキリ!で終わるところを……わざわざ好きな子の事思い出して、しかもうだうだ悩んじゃうあたりすごい歩君らしくて、どうしてもどこかにこのエピソード入れたくて……
無理矢理入れた感がすごい?ゆ、許して……