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その差、一回り以上  作者: あさぎ
泣いても怒っても最後
187/188

34-1.じゃあの⭐︎by神

自己満乙!!!(自分で言ってくスタイル)


いやね、裏設定とかそういうの大好きでして……色々無駄に構想練ってたんですけどね、とうとう最後まで出番がなくて。


ほんと完全にただの自己満ですが、話が終わっちゃう前にちょっとだけここで供養させてください……


 


 いやぁ、ここまで長々お疲れ様。最後まで読んでくれてありがとう。


 え?誰って……

 ワシじゃよワシ、神じゃよ(。•̀ᴗ-)✧


 最後までノリ軽過ぎ?

 そうなのよね、威厳足りないんじゃないかって最近悩んでるのワシ……




 じゃなくて。

 いかん、また脱線しそうになった。

 それはさておき……今回はそれが言いたかった訳じゃなくてな。


 最後にあの四人についてちょっとだけ解説と、あと後日談的なものをさせてもらおうかと思ってな。


『説明いらん』『作者の設定語りとか、そういうのいいんで』?

 (∩゜д゜)アーアーキコエナーイ

 

 ではでは……

 もうあとちょこっとだけ、お付き合いください……







 おほんっ!それでは説明を……


 あの『攻略対象』の彼らは、途中で説明があったように人間ではない。

 もっと言うならワシの眷属、部下のうちの四体なのじゃ。


 彼らには、大きな罪があった。

 それぞれできない事があって、それが原因となって罪を生み出していた。


 そもそも元々四体とも別の本来の名前があるんじゃが……分かりにくくなるし、今はとりあえずこれまで呼んでいた名前のままとしておこう。


 まず、早乙女 歩。

 彼は感情の制御ができなかった……特に怒りの感情が。

 自分の感情のままに暴れ回り、やがて追放された……いや、『された』というよりワシがしたんじゃがな。

 好き放題暴れて、危なくてかなわん。


 神澤 秋水は、素直になれないあまり本音と反対の言動をして多くの相手を傷つけてしまった。

 ある時ついに一番仲の良かった仲間と揉めに揉めて……やがて心を闇に蝕まれ、堕ちてしまった。


 姉小路 唯は、自分の行動で何かがはっきりしてしまう事に怯えていた。

 自分の意思で決断し、相手に伝えるのが苦手な奴でな。いわゆる察してちゃんになってしまっていた。

 結局彼もまた仲間と散々揉めて傷つき、闇に呑まれてしまった。


 市ノ川 聖は、誰かに頼ること。

 彼の場合、自制心が強いのは良い事なんじゃが……それゆえに常に緊張状態にあってな。

 よくできた素晴らしい性格なんじゃが、やがて精神が疲弊しきって堕ちてしまった。


 千世 龍樹は、まぁ……結局迷い人じゃったから、この括りから外れるんじゃが。

 強いて言うなら、殻に篭ってしまってなかなか一歩外に踏み出す事ができなかった。




 だが……生身の人間に触れたおかげでそれらは一斉に解決してしまったわい。


 本当はこの……創られた箱庭の中で、少しずつ正しい心のあり方に触れさせて、徐々に改心させるつもりだったんじゃが……いやぁ、あっという間じゃった。


 ゲームのキャラクターとして恋を身近で観察することで愛の大切さを思い出させ、汚れてしまった彼らの心を浄化させ元に戻らせる……それが本来の目的。

 本人達にバレないように、記憶を封じ人間にまで身を堕として生活させていたのじゃよ。


 元々彼らの背中には大きな羽が生えていたのじゃが……

 人間になる過程で燃え落ちてしまって……その根本、肩甲骨だけがほんの少しだけ出っ張っておる。


 ん?なぁに心配無用、大丈夫じゃ……羽なんてどうせまた生えてくる。爪みたいなもんじゃ。




『もしワシの声を聞かれてしまったら世界が滅亡する』……そんな説明を初めの頃にしたが、七崎が真面目にルールを守るタイプでよかったわい。


 世界滅亡なんて、わざと脅しをかけたのも効いたのかもしれない。よかったよかった。


 ワシの声には、眷属達を活性化させる力がある。

 もし更生途中でうっかり彼らの耳に入ってしまったら……たちまち本来の力を取り戻し、封印を断ち切って記憶を取り戻してしまったじゃろう。


 人間の身に堕とされた事や力を封じられた事を思い出し、怒り狂って暴れられたりしたら……たまったもんじゃない。


 それこそ本当に世界が保てなくなる……好き勝手されて秩序が狂ってしまう……




 七崎の影響は、卒業後も彼らを良い方向に導いていった。


 彼ら自身の人間としての生活もかなり充実したものだったし……魂の純度もかなり高まってきた。


 そうやって徳を積んでいって……人間としての寿命を全うする頃、浄化は終わるじゃろう。

 元の正しい心に戻ったなら、すぐさま本来の姿に戻してやろう。そのつもりじゃ。


 え?彼らがいなくなったらあのゲームはどうなるんだって?


 別にゲームに異常は起きん、ただ本来の姿に戻るだけじゃ。

 キャラクターに憑依していた存在がいなくなって、普通にただのシステム通り動くゲームに戻るだけ……本来の『キャラとしての彼ら』はそのままいる。そこはご安心を。







 さて、お待たせしました。

 最後は……彼らの大学生活を紹介して終わろう。


 七崎だって、心のどこかでまだなんとなく引っかかっているかもしれんしな。

 結果を見せて安心させてやった方がきっと良い。


 彼女の夢に映し出す形にしようかの……うん、それがいい。そうしよう。




 それでは、ワシはここまで。


 これまで長いこと付き合ってくれてありがとう。

 では、また……どこかで……



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