番外8-1【設定資料集】家庭環境(前)
はい!前回からだいぶ間開いちゃったけど、久々にこのコーナー!
なかなか暇がなくて資料見れなかったんだけど、なんか今ちょうどイベントの合間っぽくて。
意識はあるけど、まだなんにも起きてないから……ちょっと休憩がてら読んでみようかなって。
え?休憩しないのかって?
いや、ね。そう、そうなんだよ。
せっかくの休憩時間なんだし、目を閉じてしっかり休みたいって気持ちもあるんだけど……
でも、どうしてもそれ以上にあの資料集の中身が気になってさ……
ノートにもう、びっしりと書き込んであって……まだまだ読んでないところ、たくさんある訳よ。
そんなの見ちゃったら……気になるじゃん?
そこまで気合い入れて書き込むほどの何かがあるって思うと、見たいじゃん?知りたいじゃん?
あとあれ、早く布団に入って寝れるって時に限って無駄にスマホ弄っちゃうみたいな?
まだ余裕があるって思うと、ついついダラダラしちゃう……ほら、そういうのもあるじゃん?(?)
という訳で、はい!
じゃあ今回はこれ、『各キャラの家庭環境』!
前から読もう読もうって思ってたんだ〜このページ。
これ、家族構成とかそういうのでしょ?
へぇ……このゲーム、そこまで細かく設定練られてたんだなぁ。
いや、そりゃそうか。
別に最初からクソゲー作りたくて作ってる訳じゃないもんね。
一応真面目にやった結果だもんね、あれ。ただちょっと親切心働かせ過ぎただけだもんね。
なんかぱっと見めっちゃ長そうだから、これは前半後半に分けよう……じゃないと、次のイベント始まっちゃうかもしれないし。
読んでて中途半端に途中でお預けとか、嫌じゃん?やっぱりさ?
じゃあ……決めた!
前半は信号機カラー三人、赤黄青で!
まず、歩君。
父親は会社員。母親はパート主婦。
二人とも元々同じ会社の社員だったらしいけど、お母さんは結婚を機に退職、そして専業主婦になった……と。ほうほう。
好みのタイプじゃなかったのかあまり結婚に乗り気じゃ無かったお母さんを、お父さんがゴリ押しして無理矢理ゴールイン……っていう感じの恋愛結婚だったらしい。
いいなぁ、そういうの。妄想して顔がニヤける。
二つ下の妹がいて、彼は一応お兄さんなんだけど……妹の方が要領が良くて、成績も優秀。
かといってガリ勉って訳じゃなくって、しっかり彼氏もいるんだとか。
歩君は未だ彼女いた事ないらしいのに……この差よ……
そんな妹としょっちゅう比較され、子供っぽいところを揶揄われたりして、すっかり捻くれてしまったらしい歩君。
だから、『子供っぽい』は彼にとって地雷ワードになってしまったようだ。なんか変な感じになる時あるけど、そういう理由らしい。
って、ゲーム内に一切そういった説明ないけどな!
おい、制作者ぁ!設定死んでるぞ〜!
その上実はさらに、主人公にはかっこいいと思われたいらしく、余計に無理矢理背伸びしているらしい。
幼馴染の私には一途な想い……いや、なかなかヘビーなクソデカ感情を抱いているようだけど……肝心のそのきっかけが明らかにされていないという、ある意味ちょっと不思議なキャラ。
本人的には多分、何かあるんだろうけど……
え?本人に聞けばいい?
え、あ、いや〜……やめとくわ……アクセル暴発したらえらい事になるし。
部屋はもちろん汚い。
けど、お母さんが毎日頑張って掃除してくれているとの事……お、お疲れ様です……
次、唯。
(……)
あの事は一旦置いておく。
今のこの瞬間、ちょっと思い出しちゃってモヤっとしたけど……ここはストップ。
また色々言い出したら、今回の本題に入れなくなっちゃうしね。
(という訳で、仕切り直して……)
彼は地方の老舗鰻屋の息子。
色々あって、高校生だけど一人暮らしをしている。
両親は二人共ずっとその土地を離れた事がなく、ちょっと頑固で荒っぽい性格。
地方のヤンキーのような感じだったようだ。
二人がどうやって出会ったのかは不明。
とは書いてあるけど……学校が同じクラスだったとか、近所の人だったとかそういった感じじゃないかな。なんかそんな気がする。
なんか、地域に根差した暮らしというか……地元の小さいコミュニティの中でうまく生きてそうな感じ。良くも悪くも。
中学卒業後、すぐに結婚。
その頃店は父親(=唯のお爺ちゃん)がやっていたけど、唯のお姉さんが産まれた直後に病気で店に立てなくなってしまい、急遽その息子(唯の父)が継ぐ事になってしまったらしい。
(あれ?これ、どっかで聞いた流れだな?)
そしてその後……本当はすぐにでも二人目が欲しかったがそれからバタバタしてしまってなかなか機会が来ず、やっと唯を授かるも今度は父親の病気が発覚してしまった……
と、そんな感じで……父親は病気で母親も看病で忙しく、唯の小さい頃は10歳上のお姉さんが親代わりになってくれていたようだ。
お姉さんは今でもたまに、彼の様子見ついでに子供を連れて部屋に遊びに来るんだとか。
子供といってもまだ幼くて、遊び相手というより世話係と言った感じだけど、彼が子供好きなのもあって色々手伝っているらしい。へ〜、ちょっと意外。
主人公の事を好きになった理由は『なんとなく』だそうで、彼もまたその辺あまりはっきりしてない感じ。
でも唯の事だからきっと、なんとなく好きになったって感じかな?
何度も喋ってたら好きになっちゃった⭐︎みたいな?
ふわっとした理由だけど、これが一番リアルというか生々しい感じがする……
まさか唯が『迷い人』?いや〜でも……髪の毛タンポポ(色)だしなぁ……
部屋には棚がいくつかあり、引き出しの中もきちんと整理されている。
でも、テーブルや机の上だけはすごい。
しまうのは得意だけど、結構物を出しっぱなしにするタイプらしい。気持ちは分かる。
いっちー。
男三人兄弟の末っ子。
父親は町医者の院長さんで、歳の離れた上のお兄さんもそこで医師として働いているらしい。下のお兄さんはまだ大学生で、医学部で勉強中。
かなり歳の離れた兄弟で、長男と末っ子の差、なんと20歳。す、すごい……
母親も事務方として同じ病院で働いていて、普段いない両親の代わりに彼らを育ててくれたのは……父方の祖父母だった。
大人になった今はそうでもないけど、一番上の兄は初孫だからと甘やかされて育ったがために非行に走ってしまった時期があったらしい。
具体的に何をやらかしたのかは分からないけど、何やら結構な大事だったようだ。
そのことを反省してか、下二人……特に三男のいっちーの時はかなり厳しい躾が行われていた。
マナーや作法はもちろんのこと、趣味まで制限された苦しい少年時代だったようだ。
友達と遊んでいいのは週に一回のみ。しかも、カラオケ・ゲーセンとかは駄目。
家にいる時も漫画・ゲームはもちろん駄目、雑誌も駄目、テレビはニュースか天気予報のみ。
他にもまだ色々あるらしいけど……よく耐えたな、いっちー。私だったら速攻でグレてるぞ、そんなん。
高校生にまでなった今は、祖父母も年取ったせいかそこまでの苛烈さはなくなって、ある程度自由にさせてもらってるらしい。
目敏くて何かと口うるさいけど、パソコンやスマホの類が一切分からないという大きな弱点があるらしく、そこも利用してうまくやっているようだ。
大人になってきて、色々と都合良く誤魔化す知恵がついたってのもあるんだろうだけど。
でも相変わらず、彼が信頼できるような人は誰もいない。
彼の本音を受け止めてくれるような人は家にはいなくて……そうやってどんどん溜まっていく心の中のモヤモヤを、穏やかに聞いてくれる主人公に好意を抱くようになった。らしいですよ、奥さん!(?)
部屋はゴミ一つ落ちてないほど綺麗。
元々綺麗好きな方だったようだけど、厳しく指導されたおかげで整理整頓超きっちり。
むしろ彼自身も汚いと落ち着かないらしく、部屋の隅にコロコロと掃除機が常備してある。
もう早速、癖強っ!
まだ前半なのにこの濃度……恐ろしや……!