表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その差、一回り以上  作者: あさぎ
プロローグ
1/188

0.きっかけの話(本編無関係)


※お話そのもののプロローグは1.の方です。

※本編全く関係ない上にもはやプロローグですらないですが、前書き的なやつ。




 乙女ゲームのメインターゲットは、おそらく十代から二十代後半くらいまでを想定しているのだろう。

 それ以降の人間はきっとそこに含まれていない……


 でも、それでも……

 ターゲット外の人間だと自分で分かっていても……たまにはときめきを求めてやりたくなったりするのだ。

 忙しい日々の合間に、息抜きとして。




 だが、それには大きな弊害があって……




 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




 たまには久しぶりに乙女ゲームでもしようかな。


 スマホを手に取り、良さげなゲームがないか探していると……ふと、とあるキャラ紹介画像に目が止まった。


「むむっ!この絵柄、好みかも……!」


 好きな絵柄に出会いテンション爆上がりした私は、ワクワクしながら紹介文に目を通していく。


 えっと、なになに……




 ⦅オトメーゲ騎士団所属、イケー・メンヌ。剣の腕はそれなりだがなぜかやる気がなく、国のために戦う事すら彼にとってはただただ面倒なだけだった。しかし、前向きに頑張る主人公と出会った事で徐々に変わっていって……⦆


「お〜!結構好みかも……!」


 真面目一直線!じゃなくって、ちょっとへそ曲がりで擦れてるタイプのキャラか……いいじゃん、いいじゃん。


「って事はあれか、結構歳いってるのかな?色々酸いも甘いも経験してて、みたいな……」


 ⦅21歳⦆




 えっ。




 え……若過ぎない?

 私をいくつだと思って?三十路だぞ?


 いや、自分が恋愛する訳じゃないけどさ。

 相手はあくまで主人公の子だけどさ。


 年上とか同い年くらいなら、普通にときめくであろうキャラ設定。

 でも、年下で同じようにやられると……かっこいいよりも可愛いが勝ってしまう……

 なんだろう、犬とか猫とかがドヤ顔してるのを見守る感じ?


 いやだって!だって、年下だよ?どんなにカッコつけたって自分よりはるかに幼いのよ?

 変な話、彼がまだランドセル背負ってるって時に私成人式よ?


 いや、ファンタジーの世界に小学校とかないだろうけど……現実世界で例えるならそのくらいの年齢なわけで。


 せっかく現実から離れ、歳を忘れてときめくつもりが……これじゃあ、おばちゃんの自分が戻ってきてしまう……!


「くっ、駄目だ!年齢見てから可愛いとしか思えなくなった……!全然ときめけねぇ!駄目だ……!」


『ちょっと世間擦れしてるかっこいいお兄さん』が、一瞬にして『遅れてやってきた反抗期ボーイ(21)』になってしまった。


 これじゃ、ただの可愛い青年だ……可愛いんだし決して何か悪いって訳じゃないんだけど……!


 でもやっぱごめん!君じゃ駄目だ!

 そうじゃなくって!ときめきを求めてるんだよ、今の私は……!




 まぁ、嘆いてても仕方ない!次だ次!


 まだまだ他にもキャラいるし……!




 ⦅騎士団参謀 24歳⦆


「う〜ん、まだ若い……」


 ⦅騎士団副長 27歳⦆


「もうちょい!もうひと超え!」


 ⦅衛生兵 19歳⦆


「下がるな!!!!」


 ⦅見習い騎士 16歳⦆


「その歳でちゃんと働いててえらいねぇ」




 そんなこんなで、とうとう最後のキャラ。


 ⦅冷静な騎士団隊長、ヒエール・コオリィ。最年長で冷静な性格。常に無表情で、周りからは氷の男と呼ばれていて……⦆


「お、最年長!よし、これならいけ……」


 ⦅29歳⦆




 なんでや!!!!!!!!!




「みんな年下じゃんか!可愛いけどさ!」


 かっこいいキャラがいないじゃんか!

 可愛いのはもう充分すぎるくらいいるけどさ!




 はっ!待てよ……!


 でも、可愛いキャラならいるんだよな……それってつまり……


「ときめきを求めるんじゃなくて、年下イケメン達に可愛いを見出して愛でる……そういう楽しみ方もありって事……?!」


 ありだな。

 あり寄りのありだな。ありまくりだな。


「なるほど!そうか、だから年齢設定は十代から二十代なのか!対象が年下になったら、次は彼らの可愛さを愛でろって事だったのか……!」

 ※違います




 こうして、頭が完全にとち狂ってしまったオタクは思いを自作小説にぶつけることにしたのだった……



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ