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その他・雑学など(その4)

私のエッセイ~第百三十四弾:「切り裂きジャック」の世界Ⅱ ~ ジャックからのメッセージ

 皆さん、こんばんは! お元気ですか・・・?


 今宵は・・・ちょいとセコイ企画です。


 かなり以前、『私のエッセイ~第十六弾:「切り裂きジャック」の世界』というものを書きましたが・・・読者様への返信の中で、ジャックが新聞社やロンドン警察に送りつけた手紙やハガキを紹介しました。


 ただこれは、『感想への返信欄』という、いわば「裏面」になってしまったために、非常に読みづらく、楽しみにくくなってしまったのではないか・・・このように、今さらながら考えまして、このエッセイを独立させて作ることになりました。


 では・・・1888年秋に、イギリスはロンドンの『ホワイトチャペル街』で起きた、「連続娼婦惨殺事件」の犯人・・・『切り裂きジャック』による、ある意味での「肉声」をお聞きくださいませ・・・。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆ 


 この最初の手紙は、全文「赤インク」で書かれておりました。つまり、紙面全体が、まっかっか。・・・もうキ○ガイですよ(笑)。では、☆のあとに紹介していきます。


☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 【ジャックからの最初の手紙】


 『 編集長殿


 警察のやつらは俺の正体をつかんだと繰り返しているが、まだ俺に目をつけちゃいない。


 やつらがしたり顔で捜査が順調に進んでるなんて言ってるのを聞いたときは笑ったよ。


 レザー・エプロンのジョークにいたっては、まったく爆笑もんだった。


 俺は売女ばいたどもに我慢ならないんだ。手錠をかけられるまでは、この仕事をやめるつもりはないぜ。


 この前の仕事は見事なもんだったろ。


 あのご婦人に、叫ぶすきも与えなかった。


 俺をどうやって捕まえようというんだ。俺はこの仕事が大好きでな、またやりたくて、うずうずしている。


 すぐにまた、この愉快なゲームのうわさが耳に届くはずだ。


 ジンジャー・エールのびんに、この前の仕事ぶりを書くのにぴったりのレッド・スタッフ(=血)をとっておいたんだが、にかわのようにべとついて、使えやしねえ。


 赤インクで十分ってとこだろう、ハッハッ。


 今度はレディの耳を切り落として、お巡りどもの慰みに送りつけてやるつもりだ、いい考えだろう。


 この手紙は、しばらく伏せておいてもらおうか。俺の仕事がもうちょっと進んでから、どんと発表してくれ。


 俺のナイフの切れ味は最高だ、だからチャンスさえあれば、すぐさま仕事に取りかかるつもりさ。


 幸運を祈ってるぜ。


 あばよ。


 切り裂きジャック


 追伸


 あだ名を使わせてもらったが、気にしないでくれ。


 手から赤インクをぬぐいきる前に投函したのはまずかったな。


 畜生、運が悪いぜ。


 やつら、今度は俺が医者だと言ってやがる、ハッハッ。』


☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 次に、「いきなジャッキーのハガキ」を紹介します。赤いクレヨンで書かれておりました。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 【いきなジャッキーのハガキ】


 『 別に編集長さんをかつぐつもりでヒントをやったわけじゃないんだぜ。


 明日、また、いきなジャッキー様の仕事ぶりが耳に入ってくるはずだ。


 今度はダブルのイベントで、最初のやつにはちょっとばかり声をあげられちまったし、やり遂げられなかった。


 警察に送る耳を切り取るいとまもなかった。


 この前の手紙を、仕事が再開するまで伏せておいてくれて、感謝してるよ。


 切り裂きジャック 』


☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 2001年公開の「フロム・ヘル」という映画があります。


 ジョニー・デップ氏が主演の映画なんですが・・・残念ながら、私は未視聴なんですヨ。なんか、自分の中の「ジャックの世界観」が壊れそうでしたんでね。


 このジョニー・デップさん・・・「アバーライン主任警部」を演じてらっしゃるんですってね。ますます「イメージ」が湧かないや(笑)。


 この、「フロム・ヘル」というタイトルですがね・・・実は、元ネタがちゃんと存在します。それが、これから紹介します、一通の手紙です。


☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 この手紙は、1888年10月16日に、ホワイトチャペル自警団長の「ジョージ・ラスク」氏のところに、7センチ四方の小さな段ボール箱に入って届けられました。中には、手紙のほかに、ワインに漬け込まれた人間の腎臓の半分が同梱されていました。


 手紙の内容はこうです。

 

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 【ジャックからラスク氏への手紙】


 『 地獄より(= FROM HELLフロム・ヘル


 ラスク様


 拝啓 ある女から切り取って、あんたのために取っておいた腎臓の半分を送ってやるぜ。


 焼いて食ったら、最高にうまかった。


 もうちょっと待ってもらえれば、この腎臓を切り取った血まみれのナイフも送ってやれるかもな。


 捕まえられるもんなら、捕まえてみな、ラスクさんよ。


 切り裂きジャック 』



・・・「フロム・ヘル」って、実は、この手紙から来てたんですねぇ。


☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 こういった、上記のような本物のジャックからの手紙やハガキと認定されたものの他にも、「いたずら」や「ジャックの成りすまし」の投書も当然数多くありました。


 いつの時代も、そういったアホタレっていますよね。


 ちなみに、この「切り裂きジャック事件」の場合、ジャックの犯行がとっくにやんでいるというのに、20世紀に入っても、しばらくはこういったイタズラが続いたそうですよ。


 ・・・以上、超セコイ企画でした(苦笑)。


 では、今宵は・・・『ちょいと怖い夢』を・・・。


 m(_ _)m

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