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美女戦士ABCの一週間BGS  作者: 弥生えむ
第2章 なにげに竜討伐に参加してみた

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ベアトリスの裏話解説2

ベアトリス:またまた始まりました。「美女戦士ABCの一週間」の裏話。今回も美少女ベアトリスがお届けします。


アクア:もう少女じゃないだろうが。


キャロン:そうだな。そもそもなぜ初めの話から三年後なのだ? もう二十一歳になってしまったじゃないか。その間にも色々とやっていたはずなのだが。


ベアトリス:まぁ、その辺の裏話は別の機会にしましょう。今日のテーマは「なぜマリアはマリアなのか」です。


アクア:また名前ネタかよ。


ベアトリス:名前っていうのはなかなか大変なのよ。特にキャラクターが多くなると、考えるのも面倒。数が少ないときはこだわれるんだけどね。


キャロン:確かに、ここに来て急に一般的な名前が増えたな。ジョージとかエドワードとかケネスとか。前回だとオウナイとかバムとかカーランクルズとか、名前なのかどうかもわからないものばかりだったな。


アクア:そうすると、マリアって言うのは別に特別じゃねぇだろ。よくある名前ってやつだ。


キャロン:そうだな。ヨーロッパ圏では昔から使われてきた名前だ。まぁ、日本にも真利愛と言う名前はあるが。


アクア:それ、ただの当て字だろ。亜梨子とか、絵里香とか。今回のマリアもあえてイメージのギャップから付けられたんだろ。


キャロン:そうだな。マリアといえばやはり聖母マリアだ。処女で神聖であり、慈悲深く、母性でもある。あのマリアとは正反対と言えるな。


ベアトリス:今回言いたいのはそこじゃないのよね。実は、マリアだけが仲間はずれだという事よ。


アクア:もともと平民の女が貴族の中にいるんだから仲間はずれだろ。


ベアトリス:そう。それを名前の上でも示しているというわけ。


キャロン:仲間はずれというのなら、依頼主のモンテスや受付のソーニーもそうだろう。あまり一般的な名前じゃない。


ベアトリス:そっちはまた別よ。明らかにわざと一般的じゃない名前にしているもの。マリアは他の貴族達と同じでかなり一般的な名前でしょ。だけど仲間はずれなの。さて、何が仲間はずれかわかるかしら?


アクア:興味無ぇな。


キャロン:どうでもいい話だ。気にもならない。


ベアトリス:もう! 少しは協力してよ。じゃあ、ヒントね。もしもマリアが貴族なら、マリーかメリーと言う名前でなくてはならなかったのよ。


キャロン:ああ、そう言うことか。


アクア:キャロンはわかったのかよ。


キャロン:言われて気がついたが、マリア以外はみんな英語名だな。


アクア:英語名? 別にマリアがアメリカやイギリスにいてもおかしくないだろ。


ベアトリス:それはそう。でも名前というのは出身が影響されるのよ。たとえばシェーンならアイルランド系、ヨハンならドイツ系ってね。マリアという名前は明らかにラテン系。イタリアとかスペインとかで使う名前なのよ。もし、アメリカやイギリスであえてマリアと名付けるのなら、それはかなり意図的と言えるでしょうね。


アクア:くだらないこだわりだな。


ベアトリス:ひどい! 結構考えて付けているのに。


キャロン:考えている割りには貴族以外は適当のような気がするな。元の言語に関係なく単語を選んでいるように思える。


アクア:オウナイとかエイクメイとか、どこの国の名前かわからねぇぞ。


ベアトリス:登場人物が多くなりすぎたから、仕方がないのよ。ちなみにオウナイはOniを無理矢理英語で読んだ名前ね。


アクア:英語でもオニだろ。普通。


キャロン:それか、オーニィって感じか。


ベアトリス:アルファベット読みなのよ。oはオウ、iはアイでしょ。


アクア:はぁ? なんだよ。その適当な読み方は。


ベアトリス:まぁ、結構初期に決めた名前だから。エイクメイはAkuma、カイチックはKichiku、ハイドゥーはHidouね。


キャロン:ハイドゥーもか。あれは一度くらいしか出てこなかったと思うが。


ベアトリス:在庫処理って所かしら。ちなみに第一章で出てくる盗賊達の名前は全部英語の悪口なので、間違って使わないようにしましょうね。


キャロン:無いと思うが、これが英訳されたらとんでもないことになりそうだな。


アクア:だったらモンテスはどうなんだよ。あれもへんちくりんじゃねぇか? アペニヌスなんて、どこの人間だよ。


ベアトリス:モンテスの部分はあまり意味は無かったみたいよ。語呂で付けたみたい。その後で調べたら、山というイタリア語の複数形montesだとわかったから、montesから始まる単語を検索したってわけ。一応人名にも使われるみたいだけど。


アクア:調べないで付けたのかよ!


キャロン:それで、どういう意味なんだ?


ベアトリス:Montes Apeninusはアペニン山脈の事よ。その後でアペニヌスの付く単語を逆検索して、アペニヌス家の人の名前を作ったの。さて、「マリアはなぜマリアなのか」でした。勉強になったかしら。


アクア:なんか、知らなくてもいい情報だったような・・・。


キャロン:名前ネタはもういらないな。

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