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いもうとすぺしゃる
今回は妹の詩だけです。
「たいせつ」
わたしが死んだときに
泣いてくれる人はいるだろうか
誰かにとって大切な人に
わたしもいつかなるのだろうか
「ひまつぶし」
わたしが命を削ってうみだした詩も言葉も
他の人にとっては暇潰しにも満たないようなもので
それでも誰かに認めてほしくて 愛してほしくて
今日も一人で書き続ける
「ひだまり」
いつもやさしいあなたの 陽だまりになりたい
時々おっちょこちょいなあなたの
とまり木になりたい
必要としてくれ 愛してくれなんて言わないから
ただ 横にいさせてほしい
「とかい」
いつのまにか 愛は贅沢品になって
わたしはこのコンクリの街で 一人きりになった
インターネットに散らばる「助けて」は
どこにも届かず消えていく
今はただ あなたのぬくもりだけが恋しい




