いつか骨になるまで、きょうだいの詩集

飛べる気がした

とべる気がして

手を繋いだら　あの空まで

誰もいないところまで　二人で

ひっそりと　つめたい場所へ

青空へ　海の深くへ

森の奥の　秘密の小屋へ

ぼろぼろのあなたを背負って

どこまでも　どこまでも

記憶の外の　その先のあかるい暗闇へ

みんなの輪の外　誰も知らない静かな湖に

落ちる　飛ぶ　落ちる　飛ぶ

神様の大きな手のひらでさえ　すくえない

世界にふたりきり　私とあなた

飛ぶ　落ちる　飛ぶ　落ちる　落ちる

あなたとなら　あなたを連れてなら

羽根をもがれた私でも　飛べる気がしてた

---

また更新します　兄より