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番外編2頁:隠れる私と探す彼


どこに隠れよう…。


正直、どこに隠れても…。






彼なら私を見つけてしまうのではないか。


…と、思う。






いや、…期待している。

見つけられることを。




…正直…見つけてほしい。



私が必死になって考えた隠れ場所を…見透かしてほしい。




倒錯した愛情みたいに…。





彼に見つけてもらえたら…。




それはどんなにうれしい事なのだろう。

もしかしたら…目的なんて忘れてしまうかもしれない。



いや…すでにこの遊びそのものが…目的になっている。






彼に見つけてもらいたい…。


でも…彼のために…。







見つかるわけにはいかない。







さて…どこに隠れよう。



候補はいくつかある。






ダミーの隠れ場所もいくつか作った。



そして、本当の隠れ場所となりえる場所…を三つ。





さあ…どこにしよう。





…ああ、今すごく気になってしまった。







百藻さんも、西川先生も、私も。




…みんな学校を休んでしまう。






まあ、…きっと気にする人は…あまりいないけれど。




隠れ場所として…大事なことは、私が誰にも見つからないこと。




当たり前だけど…そうじゃない。


その隠れ場所が誰にも見つかってはいけないのではない。






…私が誰かに見つかる場所ではいけない。





むしろ、隠れ場所は…誰かに見つかるべき。








そうすれば…。






たとえ勝負に負けたとしても…。










彼を救うことは出来るのだから。






そう考えると…やはり最初から隠れ場所は一つしかない。





ここ…。





さあ、彼を待とう。





24時間…じっくりと、待ち続けよう。





彼を救うために。









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