12頁:明晰夢
…おや、ノイズが聞こえないぞ?
変だなー。
……なんか、気味悪い。
ノイズがないなんて…嬉し過ぎて怖いよ。
あっは、…まじで?
…。
「ヂヂヂヂヂヂヂヂ」
あー、うん、口で言ってみても…それっぽくないなー。
…でもさ、ノイズがないなんて幸せな状況が起きたら怖いんだけど。
だってほら、…幸せの後ってほとんど不幸じゃない?
…と、まあ、くだらないこと言うのやめよっかなあ。
ノイズがない理由は、これが夢だから。
証明終了ッ、ビシッ。
…あっは、あー、あれだ、うん。
明晰夢ってやつですっけ?
…多分。
んー。
真面目にいってみようか。
いい加減怖くなってきたな、色々と。
…気づきかけている人もいる。
最も、真実を知るような人は出さないつもりだけど。
西川先生は…いいとして。
問題は来栖さんだね。
…どうするかな。
最悪、逃げればいいか。
どうせ、気づけないだろうけど。
百藻さんは何も分かってないからある意味安心できる。
…ちょっと邪魔だけど。
後、周りに犯罪者と犯罪者予備軍が多すぎる。
…理由は知ってるけど。
さて、…頑張るか。
僕と、僕の大切な……"もの"を守るために。
…あっは。
ちょっと真面目にするのつーかーれーるー。
んー、とりあえず、毎晩明晰夢なんて見てるから、疲れるんだよねー。
ってか、いい加減体力回復しないとやばいなあ。
現実の人間だし?ポーションとかないし?
ねー。
…って誰に同意求めたんだ。
あー、ま、いっか。
なんとかなるらろー。
らろーん。
ふう。
…絶対守ってやる。