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9頁:ほのぼの編継続中?

ヂヂ…ヂピピピ


 朝から不快な…ノイズだねえ。

 目ざましの音かき消すな、バーカ。


 あー、今何時?…7時?


 …はあ。

 学校間に合っちゃうじゃないか。


 なんてね!僕、学校大好き!


 ダイシュキ!



 …っさー、元気に学校いってみよー。


 おー。


 …あ、制服のままだったね。


 ラッキー。


 …ってちげーだろ。


 あー、服だけはあるんだよなあ。


 制服も…なんか、いっぱい。



 なんでー?

 ま、理由はそこはかとなく分かるけど。


 うあー。


 学校…行くか!


 その前に!

 着替えるか!


 よし、やるぞ!




 ずるずる…のたのた。


ヂ…

 …あ?


 よし、お着替え完了。


 ネクタイまがってるー。


 …っち。


 よし、おっけー。


 ん?…おっけーってどっかで聞いたな?


 例えば、殺人未遂現場とか。

 …気のせいかな?


 ま、あとで記憶でも探ってみよう。

そうしよう!


 …僕は多分そんな面倒なことしないけど。




 さーって、…絶対面倒くさくなるぞー!

 ってか、学校で面倒なことが起きるぞー!


 ふは、預言者ー。


 …行こ。





 ぺたぺた。

 …じゃないね、すたすた。


 おいおい、不登校みたいじゃん。


 今何時?


 …腕時計ないや、テヘ。


  

 わざとだけど。




 タッタッタ…

 軽快なリズム…誰の足音だ!?


 少なくとも、僕じゃない、絶対に。



「おはよ!」


「…?」


 な、なんだこのきれいな声はぁっ!


 っと、そろそろこのテンションやめようか。


「…千知くん?」


「あ、おはよう。百藻(ももも)さん」


「うん、おはよー」


 …なんか最近、音ってものがすごく重要だと思うんだよねえ。


ヂヂ…ヂヂヂヂ

 ノイズはどうでもいいや。


「…一緒に行ってもいい?」


「うん、問題ないよー」


 そりゃーね、可愛いし。

 声、きれいだしー?


 隣に並んで歩く。


 …何か、手とかつながれ…。


 わきゃあああ!


 手、ててて!?


 おててつーなーいーで!?


 あっは…笑えないって。


 恥ずかしいよ!


「…えへ」


 えへ、じゃないよ!

 うわー、そんなきれいな声で…うわー!


 やばい、萌える!


 …いやいや、危ない。

 違う違う。燃える、だ。


 うん、顔から火が出て燃えてしまいそうだ。


 …ただの間違いだよ?


 決して…そういうのじゃ…ない!


ヂ…

 じゃかあしい!


「んもー、せっかく一緒に行くんだから、何か話そうよ」


 可愛いー。


「ん、そだね…んー」


「話しづらいなら、わたしが話しちゃうね…えっとね」ヂヂヂヂヂヂヂ…


 …ごめん、本文聞こえなかった。


ヂヂヂヂヂ…「でさー」…ヂヂヂヂヂ…ヂヂ


 完全に聞こえないや。


 うっぜええ!!


 結構聞きたいのに!


 …ちょっとだけ。


ヂヂ…「なんだよー」


 もーいいですよ、ふん。


「…聞いてる?」


「もちろん」


「ふーん…あ、そろそろ着いちゃうね」


 パッと手を離す。


 …か・わ・いー!


 ハッ、危ない。


 てかー、僕って恋人いるんじゃないっけ?

 正確には…いた、かな?


 …過去形にしたくないなあ。頑張らねば。




 手は話しても並んでることは変わらず。

 …教室に同時に入る?


 のは恥ずかしいので(てか、恥ずかしそうなので)…先にモモちゃんを入らせる。


 で、後から侵入。


 …僕だけ、侵入。…だってねえ、…空気が僕を受け付けてないもん。


「おはよう、前川」


「ああ、おはよう…歩くん」


「固いなー、打ち解けてこーよ」


 うあー、アユアユー!

 会いたかったよー!


 …今まで忘れてたけど。


「っと、来るの遅いってば…聞きたいことあったのにさあ」


「あー、ごめん」


「ま、いいや…質問されるのいやだろ?」


 おお、彼も分かってるタイプか!

 やったあ!


 …アユアユとは良い交友関係を結べそう…だね!


「おーい、席についてるか―?…よし、前川もいるな」


 …先生降臨。


 西川先生だー、わー、きゃー。

 …顔も見たくねー。


「ふむ、…あー、ホームルームで言うこともないしな。では後は適当に」


 おいおい、ホームルームは?


 流されちゃった。…クルクルさんはどこいった?


 欠席?…んー。


 …ってか、先生いないし。


 てきとーな。

 …僕に通じるものがある。


 と、寝ようかなあ。

 …まだ早いか。


 ってか、寝たくないんだよねえ…この机で。







 …変なラクガキあるしねー。


 死ねー。










 はい、さくさくと授業とか昼休みとか、終わりました!


 …お昼ごはんは購買のパン(売れ残りの梅干しパン)でした。

 まっずかった。


 お弁当羨ましいなあ。

 

 でも、作るような元気ねーよ。


 で、ホームルームも当然適当に終了。




 …そろそろ活動開始かなあ。


 今日の僕は、一味違うぜ。


 …お風呂入り忘れたから、しょっぱそうだ。


 ふっけつー。


 いや、まあ…うん。


 ちょっとへこんだ。

 

ヂヂ…

 …へこんだ。


 すごく。



 で、活動活動。





 机のラクガキ…消したけど。


 …消えなかったけど。




 …死ね、は聞き捨てならんよー?



 …。



 ま、どうでもいいか。




ヂヂ…ヂヂヂヂ…

 この腐ったノイズのことも含めて…。


 前の僕のことがちょっと分かってきたなあ。…なんてね。




 …っと、活動開始するには早すぎるな。



 まだおひさまが上にある。



 …ようするに、明るすぎる。


 夜にならないとなあ。


 うん。






 あー、ここの屋上の鍵開いてるんだっけ?

 今時珍しいよね。



 さて、…昼寝しに行きますか―。





 寝よ寝よ。


 じゃ、おやすみー。


 暗くなったら起きるね。



ヂ…ヂヂ…

 今日は大人しい方だったね。…でも、消えてなくなっちゃえ。



 さあ、おやすみ。


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