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【 エピローグ 】悪役令嬢ラティリアーナ

 

 ……俺はずっと夢を見ていた。

 それは、まるでゲームの中のような世界で、たくさんのモンスターたちと戦うのだ。

 パーティメンバーは6人。全員知ってる顔だ。


 まず俺は──剣士だ。

 俺の横には、回復魔法の使い手である恋人のジュンコ。

 すぐ後ろにはヒョロいくせに巨大な盾を構えた守護騎士ガーディアンのカッツンと、弓を構えた委員長のアトリ。

 最後尾には、槍を構えたマコトと……なぜか魔法使いの格好をしているシドウだ。俺、あいつとこんな仲が良かったっけなぁ? ……まぁいっか。


 変なメンバーではあったけど、彼らとの冒険は本当に楽しいものだった。


 あぁ──冒険は楽しいなぁ。

 このまま続けられたらなぁ。

 ……あれ? なにか向こうに明るい光が見えてきたぞ?

 なんだろう、なんだかとても──眩しいや……。








 目を覚ますと、俺は病院のベッドで寝ていた。

 ふと人の気配を感じて視線を向けると……私服姿の女の子が、俺のベッドに突っ伏して寝ていた。

 あれ、この子は──俺の彼女のジュンコじゃないか。


「……おーい、ジュンコ?」


 太い管が刺さったままの腕を恐る恐る動かして、眠っているジュンコを優しく揺らしてみる。

 するとジュンコは、ピクリと動いたあとゆっくりと顔を上げて──そのままいきなり俺に抱き着いてきた。


「っ?!」

「ユーマ! あなたやっと目を覚ましたのね!」

「目を覚ましたって、えっと……俺はどうしてたんだ?」

「あなたは爆発事故に巻き込まれて、ずっと意識不明で入院してたのよ!」


 爆発事故? そんなのあったっけな?

 確か最後の記憶は……誰かと教室にいたような……。

 あれ、でもなにか思い出せないぞ。あの時いたのは誰だったか……。

 まぁいい、それよりもジュンコに夢の話をしよう。楽しかった──いつまでも覚めることのないような夢。


「ジュンコ、俺……なんだか面白い夢を見てたんだ。ゲームの世界に入って、仲間たちと冒険するんだ。だけど──あれ? 仲間って誰だっけ?」

「いいの、いいのよ。何も思い出さなくて……」


 俺にしがみつきながら大泣きするジュンコ。

 彼女がどうして泣いているのかも分からない。なにか大切なことを忘れてしまった気がする。

 だけど……今は目の前で泣く大切な人を抱きしめよう。


 そう決めると、俺は──ただただ愛しい人をぎゅっと抱きしめたんだ。







 ◆






 ここは、のどかな田園風景が広がる、とある場所。

 そこには一心不乱に畑に鍬を入れる、ひとりの男性の姿があった。


 その男性は、頭部に猫科動物の耳を持っていた。知る人であれば、その耳が獅子のものであると気づくだろう。

 精悍な──だが優しげな瞳を持つ中年の男性は、遠くから駆け寄ってくる人影に気づくと、一息ついて額を流れる汗を拭う。


「あなたー、そろそろご飯よー」

「パパ! おなかぺこぺこだよ! 早く行こうぜ!」

「ああ、わかってるよ。沙羅以来シャライラ愛生夢アキム


 美しい妻と腕白な息子。二人に近寄り笑顔を浮かべる男性。

 やがて息子が父親に抱きつき、父親も嬉しそうに息子を抱きしめる。


「パパーちょっと聞いてよ! 来週、野蒜ノビルおねーちゃんがガルムヘイムに帰ってくるんだって!」

「ははっ、そうか。あいつ確か冒険者になったんだったか?」

「うん! なんかねーすごく有名なパーティに入ったらしいよ」

「そうなのか? お父さんそんなのに疎くてな、あんまり知らないんだよ」

「えーつまんないのー」


 ぷーっと頬を膨らませる息子の頭をがしがしと撫でる父親。やがて追いついた母親が、にっこりと微笑みながら父親のそばに寄り添う。



 そこには……ごく普通の、一組の幸せな家族の姿があるだけだった。








 ◇






 ──場所は変わって、暗いダンジョンの中。

 そこでは3人の人物がダンジョン探索をしていた。ただし、彼らは普通のいでたちではない。


 先頭に立つのは白銀色シルバーブロンドの髪をなびかせる美少年だ。女性的な顔立ちではあるが、凛々しい表情が彼の強い意志を物語っている。

 横に立つのは、彼によく似た容姿を持つ10歳前後の少女。おそらくは彼の妹なのであろう。

 そして、その二人の後ろを保護者のように見守っている男──その顔はなんと骸骨であった。


 その骸骨の男──アスモデウスが、思わずといった感じではぁと大きなため息を吐く。


「……おい、アスモデウス! 何ため息吐いてるんだよ! 父さんに黙って未知のダンジョンを制覇するって決めただろ? だったらちゃんと本気で付き合えよな」

「はいなはいな。ったく、テイレシア王子は手厳しいなぁ……(まったく、こんな目に遭うためにこの世界に・・・・・残ったわけやないのになぁ)」

「あぁん? なんか言ったか?」


 白銀色シルバーブロンドの髪を持つ美少年──テイレシアにそう言われ、アスモデウスは困ったように両手を上に挙げる。そんな彼にしがみつくように、テイレシアの妹らしき少女がまとわりつく。


「おにいちゃん、アスモンにそんなひどいこと言っちゃだめだよ。かわいそーじゃん」

「……別に、普通に言ってるだけだし。それにアスモンって誰だよ」

「わいのことでんがな。それにしても、いやーさすがはミーリア姫! 姫さんはほんまやさしいですわぁ」

「えへへ……アスモン、もっとほめて! ほめて!」


 アスモデウスに褒められて喜ぶ妹のミーリアを見て、今度はテイレシアは荒い息を吐き出す。


「ふんっ! ったく……アスモデウスはミーリアにだけは優しいからな」

「そりゃそうですやろ。王子と同じルックスで女の子やったら、もはや神でっせ!」

「なに意味不明なこと言ってんのさ。ったく……こんなことならミーリアを連れてこなきゃよかったよ……」

「えー!? おにいちゃんってばあたしを置いていく気だったの!? そんなことしたらパパにチクってやるんだからねっ!?」

「はいはい、わかってますよ。置いていかないってば。……ったく、しょうがないなぁ。それじゃあいくぞ!」


 気を取り直してテイレシアはずいずいと奥に進み始める。彼の後ろには、妹のミーリアがスキップしながらついていく。

 喧嘩しつつも仲の良い兄妹二人の姿を眺めながら、アスモデウスは──骸骨の顔をけたけたと震わせながら嬉しそうに笑う。


「あぁ……そういやそろそろ″例の時期″かいな。 マコっちゃん、今度こそしっかりと決めぇや!」








 ◇







「今回のSランク交流戦には負けるんじゃないぞ!」

「「「はいっ! 隊長!!」」」


 《 竜殺者戦士隊ドラゴンスレイヤーズ 》の一同は、隊長であるグレイブニル・サンダースの掛け声に合わせて一斉に声を上げる。中でも若手髄一の使い手である【 五龍 】バッカスは特に気合が入っていた。

 それもそのはず、今日は年に1度行われる4つのSランク冒険者チームによる交流戦が開催される日なのだから。


 対戦するのは、彼ら《 竜殺者戦士隊ドラゴンスレイヤーズ 》の他に、正教会の聖騎士で構成された《 聖十字団(クルセイダース) 》や、彼らのライバルである《 愚者の鼓笛隊フールズ・オーケストラ 》の姿もある。

 さらに今年から新たにSランクまで到達した、【 貴公子 】アーダベルトをリーダーとする冒険者チーム《 自由への旅団フリーダム・ブリゲード 》一行も加わっている。


 お互いに睨み合い、火花を散らすSランク冒険者たち。

 だが、そんなものおかまいなしとばかりに《 聖十字団(クルセイダース) 》の集団から抜け出してきた一人の少女──【 聖女 】ファルカナが、すたすたと足音を立てながらウタルダス・レスターシュミットのほうへと駆け寄ってゆく。


「あーいたいた! ウタくん、今年は負けないからね!」

「あぁファル、わかってるぜ。だがこっちも負けないぞ? なにせ俺たちは先日デカいダンジョンを制覇したばかりで、かなりいい魔法具マギアを大量に入手してるからな」

「それに、ウタくんにはこのあたしもついてるからね!」


 二人の会話に割り込むように、栗毛の女性──アトリー・サワーホワイトが、ウタルダスの肩に手を置きながらファルカナを挑発する。


「あーアトリーってばずるーい!」

「ふふん、悔しかったらあんたも抜けてうちのチームに来ればいいのよ」

「えー……あー、うん。そうよね、だったらそうしちゃおっかなぁ」

「え!?」「いやいや!」

「おいおいウタルダス、うちの主要メンバーを引き抜かないでくれよな」


 ファルカナの冗談とも本気ともつかない言葉に、笑いながらスレイヤード・ブレイブスが釘をさす。

 ウタルダスは彼の軽口を笑い飛ばしながら、スレイヤードに一つの提案をする。


「なぁスレイヤード。今度は模擬戦じゃなくて、どのチームが一番先に未踏破ダンジョンを制覇するってので勝負しないかい?」

「えーなにそれ面白そう! 賛成! それだったらうちが一番になれるわ!」


 ウタルダスの提案に、《 自由への旅団フリーダム・ブリゲード 》のメンバーである王女ルクセマリアが反応してすぐに手を上げた。

 アーダベルトが慌てて制しようとするが、時すでに遅し。彼女の言葉をきっかけにして、各メンバーたちが言いたい放題にいろいろなことを言い始める。


「あーもう、めんどくさいな。じゃあ今回の勝負はマジでそれにするか!」

「おう!」「ああ!」「よっしゃ!」「かかってこい!」


 こうして──第3回目となるSランク冒険者たちによる競争《 英霊の宴 》は、『どのチームが一番最初に未踏破ダンジョンを制覇するか』競争とすることに決まったのだった。



 各メンバーたちが気合を入れてる中、アトリーはひとり空を見上げる。


「……鳳くん、あたしたちは楽しくやってるよ。次は──君が頑張る番だからね?」








 ◇







 そして舞台は変わり──ここは、イシュタル王国の王都ヴァーミリア。

 春が訪れ、花が舞い散る王都の大通りを走り抜ける一台の魔道自動車。やがて魔道自動車は大きな屋敷の前で停車すると、ドアが開いて中から人が降りてくる。


 最初に降りてきたのは、白い髪を持つ美しい女性騎士だった。

 続いて現れたのは、ふてくされた顔をした黒髪の少年。

 そして最後に降りてきたのは──ピンク色の髪の少女。


「ったく……なんで僕まで付き合わなくちゃいけないのさ」

「キミがこの世界で勝手にハーレムなんて作ろうとするからだろう? モルドが気付いて止めなかったら、えらいことになってたよ」

「なんだよ、せっかく元の世界に帰るのをやめたんだから、それくらいの役得があってもいいじゃないかぁ。そのおかげでエネルギーが余って、君の最愛の人を失わずに済んだんだろう?」

「……どうやら反省が見られないようだね。やっておしまいなさい、モルド」

「はい、リリス様」

「ちょ、待ってよモルド! もう君にお仕置きされるのはこりごり……うぎゃー!」


 彼女たちは、世間から《 千眼の巫女 》と呼ばれる超一流魔法使い──リリス・アマテラスと、その従者である《 巫女騎士 》モルド・アマテラス。それに《 悪童 》シドーレンを加えた3人であった。


 リリスたちが辿り着いたのは、貴族たちが住まう高級住宅街の一角にある、一際大きな屋敷──マンダリン侯爵邸。


 そこは、《 オーガ侯爵 》 と恐れられるマンダリン侯爵と、その一人娘である《 悪役令嬢 》ラティリアーナが住む場所として有名な屋敷であった。




 ──マンダリン侯爵家令嬢であるラティリアーナは、王都ヴァーミリアだけでなく世界中にかなり名の知れた存在であった。

 紫色の特徴的な髪に整った顔立ち。切れ長の目に紫水晶のような瞳。誰よりも美しい彼女は、気高く人徳に満ち溢れていた。


 史実、彼女はこれまで数多くの偉業を成し遂げていた。

 親交の無かった魔族との交流の開始。

 不治の病と言われていた獣人族の国ガルムヘイムに蔓延っていた土着病【 黒死蝶病 】の撲滅支援、および獣人たちの差別からの解放。

 聖教会と冒険者協会の歴史的和解への橋渡しと、新たな交流機会の創出。


 誰もが成し得なかった偉業をやってみせたラティリアーナを、讃える声は大きかった。中には彼女こそが真の淑女であると褒め称えるものさえいた。

 だが彼女は、あらゆる称号を拒んだ。なぜと理由を問うものに対して、彼女はこう答えた。


「わたくしに他の称号はいりませんわ。わたくしは──ただの″悪役令嬢″ですの」


 ゆえに、人々は彼女のことを畏敬を込めて《 悪役令嬢 》ラティリアーナと呼んでいた。




 マンダリン侯爵邸で名を告げると、一行はすんなりと応接室に案内された。案内してくれたのは犬獣人の舞夢マイムであった。だがもちろん、彼女はリリスたちを見ても何の反応も示さない。

 あまりにもあっさりと通されたので、拍子抜けしたシドーレンが呟く。


「……すんなりだったね」

「うん」

「なぁリリス、なんでもっと早くに会いに来なかったんだ?」

「……」


 シドーレンの問いに、リリスは答えない。

 ただ黙って、ドアの向こうを見つめている。


「……お嬢様のお越しですワン」


 侍女である舞夢マイムがそう告げると──ゆっくりと扉が開かれる。


 現れたのは、目の覚めるような美しい令嬢だった。

 紫色のウェーブがかった長い髪。キラキラと輝く紫水晶のような瞳。整った顔立ちに透けるような白い肌、すらりと伸びた均整の取れた四肢。

 間違いない、彼女こそが──《 悪役令嬢 》ラティリアーナだ。


 ラティリアーナに一瞬だけ見惚れたのも束の間、リリスは思わずと言った様子で立ち上がる。だがそんな彼女をラティリアーナはすぐに制する。


「無礼者、控えなさい。わたくしを誰だと思ってますの?」

「なっ!? ラティリアーナ、こいつリリスだぞ? もしやあんた記憶が戻ってな──」

「シドーレン、黙って」

「えっ? おいリリス、どうして」

「いいから黙ってて!」


 リリスに真剣な顔でそう言われて、不満そうながらも引き下がるシドーレン。


「ラティリアーナ。ボクは《 千眼の巫女 》リリス・アマテラス。キミに伝えたいことがあって、ここまで来たんだ」

「……あら。《 千眼の巫女 》といえば、たった3人でSランクまで到達した有名な冒険者チームではなくて? その方が、わたくしに何のお話ですの?」


 高慢かつ傲慢にそう告げるラティリアーナ。

 だがリリスは薄っすらと目に涙を浮かべながら、彼女に告げる。


「《 悪役令嬢 》ラティリアーナ。キミに、ボクと……パーティを組んでほしいんだ」


 リリスの精一杯の言葉に、ラティリアーナはフッと嘲笑う。


「……わたくしが誰だか分かっていて? わたくしは悪役令嬢ですのよ?」

「うん、分かってる。でもキミしかいないんだ」

「……なんですのそれ。もしかして、わたくしに愛の告白でもしてるつもりですの?」

「うん、そうだよ」

「……ぷぷっ!」


 思わず吹き出すラティリアーナ。

 だがリリスはめげることなく言葉を紡ぎ出す。


「愛してる、ラティ」

「……でもあなた、女性でしてよ?」

「それはこれからなんとかするよ。だけど今は、どうしてもこの姿で──もう一度キミに会いたかったんだ」


 リリスは決めていた。

 二人がかつて出会った日と同じ日に、彼女に再会したいと。

 全てはそこからもう一度始めたい、そう思っていたから……。


 だが、ラティリアーナの顔は優れない。どうやら彼女は怒っているようだと、この時点になってリリスはようやく気付く。


「……ごめん、ラティ。時間がかかっちゃって」

「……遅いですわよ、リリス」

「でも──どうしても今日、迎えに来たかったんだ」

「ふん、言い訳なんて聞きたくありませんわ」

「なんだよ! こっちが下手に出てたら付け上がって! 人の気持ち無視して勝手に命を捧げちゃったのはラティのほうだろ!」

「あーら、わたくしは別に好きにやっていただけですわ」

「な、なんだってー!」


 ……クスクス。

 ふと笑い声が聞こえて、リリスとラティリアーナは喧嘩を中断する。


『……あらあら、とっても素敵な告白だったのに、台無しですわ』

『聞いてるこっちのほうが恥ずかしくなってたのに、その後ったら見れたもんじゃありませんの』


 ラティリアーナの周りが輝き、姿を現したのは──二匹の羽の生えた妖精。見覚えのある姿に、リリスが驚きの声を上げる。


「キミたちは──双子の女神ノエルとエクレアじゃないか! 居なくなったと思ってたら、こんなところにいたんだ!」

『いまのわたしたちは、神などではなく、力を使い果たした──ただのラティリアーナの守護妖精ですわ』

『あなたがた4人・・が元の世界への帰還を諦めてくれたおかげで、わたしたちもこうして存在を残すことができたんですの』

「そうだったんだ……よかった。それにありがとう、二人とも。ラティを守ってくれてたんだよね?」

「ふんっ。別にわたくしは頼んだりしてませんわ」

「ぷぷっ!」


 相変わらずのラティリアーナ節に、リリスは思わず吹き出してしまう。その瞬間、これまで二人の間にわだかまっていた何かが飛んでいったような気がして、リリスは肩の力を抜く。


「やっぱり……なんだかんだ言ってもラティはこうじゃないとね」

「一度人生をやり直したくらいでは、わたくしは変わりませんわ」

「そうかもね。それでこそラティだよ。

 だからボクは──そんなキミと共に歩みたい。

 さぁ、一緒に冒険に出よう! ラティ!」


 リリスに手を差し伸べられ、ラティリアーナは──意地悪に微笑みながら問いかける。


「……ふんっ、仕方ありませんわね。

 悪役令嬢をパーティに入れるんですのよ。それなりの覚悟をなさっていて?」



 だがリリスは、意地悪なラティリアーナの問いに対して、最高の笑顔でこう答えたのだった。




「うん! 一生、一緒だからね!」







 そして──手を繋ぐ、リリスとラティリアーナ。





 2人の新たな冒険は、ここから始まる──。









 ──








『おっさん冒険者、悪役令嬢になる 〜 ″オーク令嬢″ラティリアーナの華麗なる転身 〜』



 ──おしまい。




これにて本作は完結となります!

ここまで長い間、お付き合いありがとうございました!!

読んでくださる皆様がいたので、最後まで書くことができました。

ただただ、感謝の気持ちで一杯です!



そして、最後に。

良かったら……感想やブックマーク、評価などを頂けると、とーっても嬉しいです(o^^o)



あともしかしたら……たまーに番外編を更新するかもしれません? (o^^o)

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