28 渡仏(1924)
1924年現在、東京から西回り航路でパリに行くには一ヶ月半ほど必要だ。
横浜港を出発して神戸、日本を離れたらユーラシア大陸沿いに進みスエズ運河を抜けて地中海、マルセイユからは陸路だ。そして日本郵船の欧州線定期便だと、横浜からマルセイユをおよそ四十三日としている。
他には東回りで太平洋からパナマ運河経由で大西洋か、シベリア鉄道でユーラシア大陸横断という手もある。ただし前者の必要日数は一ヶ月弱だが寄港地が少なく不便、後者は半月程度とはいえ快適と言いがたい。
そのため欧州に渡る場合、金と時間に余裕があれば西回りを選ぶのが一般的だ。俺、中浦秀人が知る二十一世紀の旅と違って多くの危険を伴うのだから。
もっとも西回り航路も、他と比べたら安全というだけだ。
台風など自然災害で遭難、海峡や濃霧で他船と衝突、機雷のような戦争がらみで沈没。絶対安全な経路など存在しない。
西回りだと赤道近くまで南下するから、熱帯病に罹る可能性もある。そして抗生物質の誕生は1928年、充分に有効なワクチンがあるのも一部の病気だけだ。
たとえば野口英世が黄熱で命を落としたのは1928年、黄熱ワクチンが開発されたのは1937年である。まだ二十一世紀と違い、多くの病気は治療法や予防法を確立していないのだ。
そこで俺達は上陸を極力避けることにした。有効な治療手段が少ない時代だから、旅行以外でも水際作戦や隔離などに頼るのが普通である。
それに病以外の危険もあった。
軍の過激派に命を狙われたのは昨年末、まだ一ヶ月少々が過ぎただけだ。したがって上海や香港など日本軍人の多そうな場所は要注意、他も危険度が高い場所は避ける。
今回は智子さんも一緒だから、セバスチャンこと隠密の瀬場須知雄も安全最優先だ。侍女として女性の隠密……いわゆる『くノ一』も何人か同行するが、その程度では安心できないらしい。
そこでセバスチャンは保険をかけ、上陸時は同盟国の外交官達と一緒に動くようにと提案した。確かに彼らがいれば襲撃できないだろうし、俺も素直に受け入れる。
このように航海中のことは相談済み、しかも出航は明日だ。そのためセバスチャンが改まった顔で現れたとき、俺は少々怪訝に感じる。
「先日の仮装舞踏会ですが、スパイらしき人物を発見しました」
セバスチャンは低い声で話し始めた。
場所は閑院宮邸の離れ、つまり俺の住み暮らす場だ。なお当主の載仁親王は夜まで戻らないから、部屋は智子さんを加えた三人のみである。
「軍関連か?」
セバスチャンの言葉を聞いたとき、俺は反射的に昨年末の『新・虎ノ門事件』を思い浮かべた。
本来の歴史で虎ノ門事件を起こしたのは共産主義者だが、新たな歴史で俺を狙ったのは陸軍の士官だった。そのため俺達を探る者がいるなら、自国の軍人か関係者だと考えたわけだ。
「そんな……」
智子さんが思わしげに首を振ると、耳隠し風に纏めた髪とアール・デコ調のシンプルな衣装が揺れる。
もうすぐ渡欧だから、最近の智子さんは洋装中心にしていた。
ただし和服も多数持っていく。ジャポニスム以降の欧米は日本文化に興味津々、冗談半分だろうが真似る者も多いからだ。
代表的なところではイギリスのエドワード王子の鎧兜や車夫姿、世界的な舞踏家アンナ・パヴロワも訪日後に渡ったアメリカで芸者姿の写真を残している。それにクロード・モネなど日本の風物や衣装を題材にした画家は複数いるし、そこまで傾倒しなくとも大抵の文化人は日本土産を喜んでくれる。
そこで俺を含め、風呂敷や扇子など沢山の小物を荷物に詰めていた。
「軍だと思いますが、他国です」
「そうでしたか」
セバスチャンの返答に、智子さんは僅かに表情を緩めた。
日本人同士で命懸けの暗闘をするより、他国人の方が遥かに良い。おそらく彼女は、このように考えたのだろう。
「早いな。流石はセバスチャン達だ」
まだ仮装舞踏会から数日、その間にスパイらしき人物の所属を突き止めたのだ。俺は感心と労いを示すべく、笑顔を向ける。
「申し遅れました。確認したのは、お借りしたスマホの映像です。……正しくは撮影機で撮り直したものですが」
セバスチャンはスマホで隠し撮りした映像が元だという。
仮装舞踏会の直前、俺はセバスチャンにダンスの様子を撮ってくれと頼んだ。載仁親王が智子さんの踊る姿を観たいと望んだからだ。
そこでセバスチャンはスマホを懐に入れ、レンズの部分のみを出して撮影した。彼は服の飾りにレンズを紛れ込ませ、自然に見せかけたのだ。
この時代のカメラと違ってスマホはオートフォーカスできるから、方向さえ注意すれば撮りっぱなしでも充分に役立つ。
そしてスマホの故障対策として、撮った映像や音声はフィルムやレコードに残すようにした。そのためセバスチャンはスマホで動画を再生し、映画用のカメラで撮ったのだ。
「これはフィルムのコマから焼いた写真です。映像だと五分すぎですね」
セバスチャンは一枚のモノクロ写真を卓上に置く。
写真には若い西洋人女性が写っている。おそらく髪は黒、あるいは濃い栗色。瞳も黒に近いようだが、顔立ちは東洋系と明らかに違う。
ただし人ごみの中の一人を拡大したらしく、少し荒いしピントはズレ気味だ。
「確か消していないはず……」
俺はスマホへと手を伸ばす。元の映像なら多少はマシだろうし、実際の色も分かるからだ。
「美しい方ですね……スタイルも良いですし、大人びた雰囲気があります。ただ、どなたかに似ているような……」
智子さんは写真を手に取り、溜め息を漏らす。もうすぐ彼女は十八歳、二十代の落ち着きや色気は憧れであり目標でもあるのだろう。
それはともかく最後の一言は耳に残った。実は俺も、同じことを考えていたのだ。
「お嬢様、中浦様……。この写真を御覧になってください」
セバスチャンは新たな写真を取り出した。今度もモノクロ、ただし踊り子のように肌も顕わな女性を写したものだ。
胸や腰回りこそ隠しているが最低限、他はインドや東南アジア風の飾りのみである。
「こ、これは……。でも、この方は既に……」
「まさか!? しかし似ているな……」
智子さんの声には、驚きと同じくらいの困惑が宿っていた。もちろん俺も同様で、信じられないという思いに声を上擦らせる。
二枚目の写真に写っているのはマルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレという名の人物、一般には『マタ・ハリ』として知られる女性だ。しかも彼女の顔は、一枚目の女性と良く似ていた。
◆ ◆ ◆ ◆
マタ・ハリことマルガレータは1876年生まれで、1917年にスパイ行為を理由にフランスで処刑された。つまり彼女は既に死んでいるはず、仮に生きていたとしても今年で四十八歳である。
したがって常識的に考えればスマホに映っていた女性は別人、関係があるとしても血縁か何かだろう。
マルガレータはオランダ人で、十九歳のときに自国の将校ルドルフと結婚した。そして彼女は東南アジア駐留となった夫に同行し、向こうで暮らす間に子供も授かる。
しかし夫婦の仲は幾らもしないうちに冷え、結婚から七年後の1902年に離婚。子供はルドルフが引き取り、帰国後のマルガレータは単身パリに移る。
このパリでの生活は苦労続きで、マルガレータはダンサー兼ストリッパーとして働くようになる。プライベートで披露したジャワ舞踊が好評で、向こう出身の踊り子として本格的に売り出したのだ。
現地で学んだダンスは本物だし、黒髪のマルガレータは東洋系に見えなくもない。そこで彼女はジャワの王女や踊り巫女を自称し、芸名も向こうで『太陽』を意味するマタ・ハリとした。
ただし、その後の逸話は疑わしい点が多い。
マタ・ハリは踊り子であると同時に高級娼婦で、客にはフランスとドイツ双方の将校がいたそうだ。そして彼女は二重スパイとして両陣営に情報を流し、どちらにも多くの不利益を齎したとされている。
このスパイとしてのマタ・ハリ伝説はフランスによる誇張が大きく、実際は末端レベルの諜報員だったという説がある。大戦中の失策を責任転嫁するため稀代の女スパイを捏造した……このような主張だ。
これが本当なら二代目が生まれるほどの逸材か疑問だが、隠し子の一人や二人はいそうな人生を送ってもいる。
そのためセバスチャン達は他人の空似とせず、映像の女性を追うことにした。ただし彼は俺達と共に渡欧するから、後を配下の隠密達に任せて横浜へ向かう。
「秀人、ついにヨーロッパだな! たっぷり楽しんでこいよ!」
大桟橋全体に響き渡るような朗らかな声を発したのは、イギリスのエドワード王子だ。彼は俺達の見送りに来てくれたのだ。
実際は物見遊山としての意味が強く、お目付け役かつ友人のマウントバッテン卿の他に数人の若い女性が並んでいる。それに私用だから全員が砕けた服装で、王子一行といった感じはしない。
「ありがとうございます。それと似合っていますよ」
俺は一礼し、続いて衣装を褒めた。
エドワード王子とマウントバッテン卿はスーツにコート、仕立てこそ上等だが形式自体は普通で町の名士なら手が届く服を着ている。頭の上は中折れ帽……ボルサリーノ製が有名なソフトハットだ。
二人の気障な着こなしと少し悪そうに微笑む王子から、俺はアメリカマフィアを連想した。
「智子さん、御堅固で」
「パリのお話、楽しみですわ」
「無事なお帰り、お待ちしております」
こちらは王子と共に来た女性三人だ。ただし彼女達は全員日本人、しかも智子さんの親戚でもある。
堅固でと声をかけたのは實枝子元女王。有栖川宮家の生まれだが、今は徳川實枝子という名の女性だ。
夫の慶久は二年前に没し、まだ三十二歳と若いにも関わらず寡婦である。もっとも嫁ぎ先は徳川慶喜家、つまり公爵家だから生活に困ることはない。
服も上等の訪問着に女羽織、智子さんによると中は最高級の京友禅だという。
二番目は久邇宮家の信子女王。姉の良子女王が皇太子妃になったから、次の天皇の義妹である。
信子女王は今年で二十歳と若く未婚、そのためか實枝子さんと違ってスッキリした洋装だ。彼女はロング丈の暖かそうなコートを着ているが、前は大きく開いており流行の直線的なデザインのワンピースが見て取れる。
最後は伏見宮家の知子女王、智子さんと漢字違いの同名の女性だ。こちらは智子さんの一つ下で現在十六歳、もちろん未婚である。
衣装は信子女王と同じく流行りのアール・デコ、ファー付きのコートにウェストをあまり絞らないワンピース。ちなみに髪は智子さんも含め耳隠しで、短髪風に上げている。
そして實枝子さん以外はクロシェ帽、丸いシルエットで下向きの小さなつばの帽子を被っている。つまり未婚の三人はモガ風の衣装なのだ。
そのため遠目に見る限りだと、裕福な家庭の子女と思っても皇族と見抜く者はいないだろう。
「ありがとうございます。信子様、お手紙を差し上げます……もちろん實枝子様や知子様にも」
パリの話をねだられたからだろうが、智子さんは手紙を送ると返す。しかし知子女王が羨ましげな顔をしたので、他の二人にも約束する。
實枝子さんは十歳以上も年長だから、それほど智子さんと親しくはない。しかし彼女だけ仲間外れというわけにいかない理由がある。
この三人はエドワード王子の女友達、正確には伴侶候補である。もちろん嫁ぐのは一人だけだが、智子さんは誰が選ばれても良いようにと考えたのだろう。
ちなみに候補を三人も用意したのは、自由恋愛を前提にしたからだ。
愛する女性のために王位すら捨てるエドワード王子が、押し付けの結婚を承諾するはずがない。そのように俺は主張し、暴走しかねない者達に釘を刺した。
女性側も自身の意思だ。最初は親に言われてだろうが、傍目には王子との交流を楽しんでいるように映る……少なくとも表面上は。
ただしエドワード王子が日本女性と結ばれるか、俺は疑問に感じていた。東洋人だとイギリス側が嫌うのではと思ったからだ。
もっとも王子本人は日本での生活を気に入っているらしいから、今後の努力次第かもしれない。それに反発されるのは覚悟の上、そもそも他国との政略結婚など誰かしら反対するものだ。
「それではエドワード殿下、皆様……」
そろそろ時間だから、俺は別れを告げようとした。しかし背後で軍靴らしき足音が響いたから、思わず視線を動かす。
◆ ◆ ◆ ◆
「秀人!」
早足で寄ってきたのは黒い軍服の士官、しかし良く知る顔だ。士官は山階宮武彦王、つまり『空の宮様』である。
「お忙しいところ、ありがとうございます。それと、おめでとうございます」
俺は頭を下げ、更に祝福の言葉を続ける。
実は先月末、武彦王の妃佐紀子女王は無事に第一子を出産した。しかも生まれたのは男の子だから、山階宮家は大きな喜びに包まれた。
これを俺達は電話で聞いていたが、まだ会っていなかったから一言添えたのだ。
「礼を言うのはこちらだよ!」
武彦王は高いテンションのまま俺の両手を取る。
佐紀子女王は関東大震災で亡くなるはずだったが、俺の伝えた知識で歴史は変わり武彦王は妻子を失わずに済んだ。そのため彼は先日の電話でも歓喜を爆発させ、こちらが恐縮するくらい何度も感謝の言葉を繰り返していた。
「おめでとう! ところでベビーの名は?」
皆が祝福する中、エドワード王子は赤ちゃんの名を訊ねた。彼は王太子として世界中を巡ったくらいで非常に社交的、しかも意外と子供好き……あるいは家庭好きなようだ。
王位より愛を選ぶほどだから、純粋で熱い心の持ち主なのは間違いない。寂しい幼少期を送ったからだろうが、素朴な家庭への憧れも強いらしい。
それに武彦王とエドワード王子には共通点が多い。
男性王族で軍人、歳も武彦王が四つ下なだけ。そして武彦王は海軍航空隊の飛行士、エドワード王子もイギリス空軍で学びパイロットのライセンスを得ている。
武彦王には軍務があるから会った回数は少ないが、二人は僅かなうちに親しくなっていた。
「それです! ……秀人、君の名から一字もらえないか!? 息子の名を秀彦にしたいのだよ!」
山階宮家は武彦王で三代目だが、初代が晃親王で二代目が菊麿王と通字は存在しない。そこで俺の『秀』の字を使ってくださるという。
これは妃殿下も賛成なさっているそうだ。
「光栄です」
もちろん俺が断るはずもない。すると武彦王は大喜びし、周囲も拍手で祝う。
そうこうしているうちに出航時間が迫る。ちなみにエドワード王子によるとイギリス外交官のヘーグ夫妻は乗船済みというし、アメリカのキリヤソフ夫妻やフランスのデジャルダン夫妻も同じだろう。
「それでは皆さん、行ってまいります」
「ボン・ボヤージュ!」
俺達が船に向かうと、エドワード王子が旅の平穏を祈願してくれる。
パリ行きだからフランス語にしたのだろうか。しかし英語でも『良い旅を』という意味で通じるし、粋で華やかな王子には似合いでもある。
「そうだ、忘れていた! 秀人、私の飛行機も欧州に行くぞ! 遅くとも今年中に!」
武彦王の宣言に、俺は笑みを浮かべ手を振り返す。
少し前に会ったとき、俺は武彦王にブレゲー19での欧州飛行を勧めた。もちろん殿下自身ではなく、彼が選んだパイロットが『好談新聞』所有のブレゲー19を飛ばすのだ。
本来の歴史だと朝日新聞が来年挑戦するが、日本の航空界は一年か二年は先に進んでいるから今年中の達成も充分可能だろう。そして武彦王は俺との出会いで『好談新聞』と縁が生まれ、そちらの航空部の後押しをするようになった。
「もしかすると、私達がパリにいる間に達成するかもしれませんね」
「素晴らしいです! もし日本の飛行機が空から応援してくれたら……」
俺の空想に、智子さんが目を輝かせる。
俺の記憶が正しければ、朝日新聞の社機がパリに着いたのは出発から約二ヶ月後。休憩や修理などで実飛行日数の三倍ほども費やしたのだ。
つまりパリオリンピックの間を目指すなら五月下旬までの出発が望ましいし、最短でも六月中に日本を発たないと間に合わないだろう。
果たして可能だろうか。武彦王の意気込みならば、あるいは。俺達は煌めく海に浮かぶ船の上で、同じくらい鮮やかな空について語らう。
「中浦様、お嬢様……舳先の方を。ただし自然に、ゆっくりと……」
セバスチャンの囁きは、抑えているにも関わらず鋭かった。それだけ驚くべき何かを彼は見つけたのだろう。
「おや、あれはカモメかな?」
「本当です」
俺と智子さんは海鳥を見るふりをしながら顔を動かす。ちょうど一羽、船首の方に飛んでいったのだ。
「船縁で桟橋を眺めている西洋人女性……薄紅のワンピースに黒いクロシェ帽の若い女です」
セバスチャンは腹話術のように殆ど口を動かさずに、見るべき相手を示す。するとそこには彼が描写した通りの女性が、見送りの人々を見つめていた。
「まさか……」
「たぶん同じ人です……」
俺は思わず目を丸くした。それに智子さんも大きな衝撃を受けたようで、呆然とした面持ちで呟く。
薄紅の服に黒い帽子の女性、それはスマホに映っていた人物……あの仮装舞踏会にいたマタ・ハリに似ている外国人だ。
まさか俺達を追っているのか。こちらを探る様子は無いが、もしセバスチャンのように高度な訓練を積んでいたら密かに聞き耳を立てるくらい簡単だろう。
「面白くなってきましたね」
「東西スパイ合戦か?」
「まあ……」
自信ありげなセバスチャンの声に、俺と智子さんは笑みを漏らす。
あの女性がスパイだとしても、セバスチャン達がいれば大丈夫だ。それに探す手間が省けたし、悪いことばかりでもない。
「さあ、皆に手を振ろう!」
「はい!」
先のことを心配するより、見送りへの感謝を示そう。俺は口にした通りに手を掲げ、智子さんも続く。
油断は禁物だが、せっかくの旅だから存分に楽しむ。そしてパリオリンピックで日本サッカーの成長を示し、合間の宴や会談では同盟各国との関係強化に努めるのだ。
あの女性が何者だろうと、目的を忘れず確かな歩みを続けていく。俺の決意表明に、皆は満面の笑みと共に頷き返してくれた。
お読みいただき、ありがとうございます。




