〜第2ノ花〜 2人の美少女
はい!2話目書いてこうと思うのですが、3話目以降は、不定期になっていくことをここで言わせてもらいます。でも!辞めたりはしないので、よかったらコメント下さい!
「ある訳ぬぇぇぇぇぇええええええ!!!」
ガヤガヤ…ガヤガヤ…
「なにあの子ほんとにやばいんじゃない?」
「嫌だわ…子供たちに悪影響だわ…」
雷都は混乱している。
(滝行してたら異世界に行きました?はぁ?何言ってんの?頭イってんの?大丈夫?(笑))
このように自問自答しているありさまである。
「ぁぁぁああああもう!訳わかんねぇえええ!!!」
「あっあのぉ?大丈夫…ですか?」
突然後ろから声がした。雷都は、
「はぁ!?大丈夫なわけっあ…」
…
金髪美少女…だった。
「うんと〜。どうされました?」
「いっいやぁ…べべべべっつにー(汗)なーんでもないよ(笑)ちょっと叫びたかっただけ…だけどっ!どっどうかした?」
(平常心平常心…平常心が大切だ。…クソッ!ヒキニート生活の障害が出てきやがった!金髪美少女が声かけてくる!?こんな展開はゲームとかでしか見たことねぇ!ヤベェ!てんあげだわ!てんあげ!)
「そうですか。ならよかったです。」
美少女はニコッと笑った。
「お、お気ずかい感謝です…」
(かっかわえええええ。天使様でしゅかぁ?そうなんしゅすかぁ?はぁ……可愛すぎる……って、いやいや。この娘に気を取られすぎてた。まだ状況の整理が終わってないや。とりあえず陽とこれからどうするか決めなきゃな。………ん?)
「ついでに一つよろしいで…
「アァァァアアアアアアアア!!!」
「キャッ!」
ビクッ!美少女はビックリしつつ、ちょっと怒ったように、
「また、叫びたくなったんですか?」
「いっいやいや。違う違う!陽!陽はどこいった!?」
「ひ、ひまり?」
「そう!陽!見てないか!?って知らないか…」
「そうね。分からないわ。ごめんなさい。」
「いっいやいや。別に大丈夫ですよ。こっちの問題なので…」
雷都は焦った。
(本気にヤベェぞこれは…陽…あいつは何だかんだ言ったってまだ15だ。いきなりこんな所に連れてこられて1人なんて…心配だ。早く探しに行かなくては!)
「あのぉ、その…陽さんという方をお探しに街を回るのでしたら、ご一緒に探しませんか?」
…
「へっ!?」
「私も今から街に行って探さなくてはならないものがあるので。よろしければと思っ…
「行きましょう!」
即決。
(ここで断れば男じゃねぇ!美少女が俺を頼ったのだ!しかもご一緒にって…グフフ(笑))
「本当ですか!ありがとうございます♪」
「そう言えば、お名前聞い…
「アスレイ様ぁぁぁぁああ!」
ザザザザァァァーーーッ!
突然後ろから走って来たのは、ショートヘアーの緑髪の…
(何かまた美少女来たよ!?何この世界……最高すぎる!!バンザァァァアイ!)
「あっ!こんなところにいたの?キョリエ〜♪いきなりどっか行っちゃったから探してたんだぞ?」
「何を仰っているのですか!?いきなりどこかへ走り出したのは、アスレイ様ではございませんか!本当に探しましたよアスレイ様!」
「いやぁ。ね?大事なもの落としちゃって。テヘペロ♡」
「だったら私に一言いってから行ってくださいませんか…これでもう…何度目だと…無事なら問題ありませんが…」
「あっあのぉ…」
バッ!いきなりキョリエと呼ばれる女性に睨まれた。
「誰だ!貴様!失せろ!」
(えええぇぇぇぇぇ!?)
雷都は動揺し言葉も出なかった。
「キョリエったら失礼ねっ!この方は探し物を手伝ってくれる…えっとぉ?お名前は?」
「あっ俺、山田雷都です。」
「そう!ヤマダ ライトさんよ!」
キョリエは不思議そうに、
「ヤマダ ライト?変な名前だな貴様。」
「そうね。変な名前。ここじゃあんまり聞かない名ね。」
「貴様どこから来た?」
「いやぁ…えぇーとぉ…」
雷都は焦った。
(いえるわけねぇ!日本という別の世界で滝行していたら、こっちに転生?転移?どっちか分かんねぇけど来ました!…なんて言ったって、伝わるわけねぇ!)
「ん?答えられないのか?貴様…ますます怪しいな…」
「やめなさいキョリエ。ライトにだって言えない事情くらいあるでしょ。」
(ホッ…よかったぁ。)
「問い詰めるのは、また今度にしましょう。」
(えっ!?また今度?いずれ問い詰められるの!?)
「あと貴様貴様って、ライトに失礼でしょ!ちゃんと名前で呼んであげて!」
「すみみせん…アスレイ様。ライトといったか…すまないな。」
「えっ!あっ…うん。」
「ライトも私達のこと名前で呼んでくれていいからね♪」
雷都は困ったように心の中で、
(まだ名前聞いてないんですけど…)
そうしたら突然。パッと思い出すかのように、
「そういえば私達、まだライトに自己紹介してなかったわね(笑)ゴッホンッ!私の名前は、アスレイ・タン・ファランス。ヒューマンよ。よろしくねーライトー♪」
「あー。私は、アスレイ様の側近。名は、キョリエ・シャスター。リーフだ。よろしくなライト。」
「リーフ?」
アスレイはビックリしたように、
「リーフを知らないの?簡単に言えば森の妖精の事よ。」
"リーフ"
森を守る妖精。パワーは妖精類の中では比較的弱いが、魔力は絶大。基本的には穏やかで、会話などがしっかり成立する。風などを操れる。
妖精類は他に、ファイア、ブルー、ガイヤ…などなど沢山。また、その中でも通常種、上位種と、分かれていて、上位種の妖精は、種族名の頭に"スター"がつく。
アスレイは自慢げに、
「キョリエは、リーフの中でも上位種、"スターリーフ"なんだからね!」
「ちょっ!やめてください!アスレイ様!」
雷都は不思議そうに呟いた。
「リーフってのは、比較的穏やかじゃないのか?話も成立するってのも…キョリエを見る限り…うん…」
顔を真っ赤にし、悔しそうにこっちを睨むキョリエ。
「うるさい黙れぇ!私はスターリーフなのに、通常のリーフよりうるさくて、出来損ないとでも言いたのか!?」
「いや!出来損ないとは言って…
「いいだろう!私の力をみせてやるぅ!」
キョリエは両手を合わせた。
「ちょっと!キョリエ!だめよ!こんな所で攻撃魔法なんて!」
「こっ攻撃魔法!?ごめんごめん!謝るからストップ!」
キョリエは詠唱を唱え始めた。
「天により高く、我の信仰は強く強くあり続く。この我に力を。今望むものは、我に力を!この世の全てを天に捧げ、この力を我に授けたもう!…
「だっダメだわ!キョリエったら聞こえてない!」
「えっえぇぇぇ!?ちょっと待って!その攻撃魔法ってのは、威力はどれ位なの!?」
「ごめんなさい…ちょっと分からないわ。でも多分…」
ゴクンッ!雷都は唾を飲みこんだ。
「多分…?」
ニコッ♡苦笑いしながらアスレイは、
「死ぬ…感じ?」
…
雷都も苦笑い。
「…あっははぁ…まっさかぁ?ねぇ?」
「あっはははは。」
「あはははは。」
「「あははははは。」」
…
「嘘だろぉぉぉぉぉぉおおおおお!!終わり!?俺の異世界生活は、ここで終わり!?END?ENDなん!?無理無理!嫌だぁぁぁぁ!!!!お助けぇぇぇえええええ!!!!!」
キョリエの詠唱は終盤にさしかかる。
「風にかこまれ、風と共に消えればよい!くらえ!我が風魔法"風の檻"!!」
グォォオオオオオオオーーーー!!!
雷都周りに竜巻のような壁が出来た。
「はいぃ!?なにこれ!?風の壁!?」
キョリエの目はもう血走っている。
「フハハハハ!!私をバカにしたお前が悪い!!お前が悪い!!そう!お前が悪いのだ!!風と共に消え失せろ!!それは檻だ!だんだん狭まってくる檻だ!そのまま押しつぶされて存在ごと消え失せればいい!!フハハハハ!!」
四方八方から、風の檻は雷都の方へ近づいてくる。
ガチンッ!雷都は風の檻を殴ってみた。
「なんだこれ!?かたっ!めちゃくちゃ硬い!!」
檻はもうすぐ雷都の肩幅のところまでくる。
「ヤバイヤバイヤバイ!死ぬ!もう死ぬぅ!!!」
「いい加減にせんかぁ!ゴラァァア!」
ヴァァァアアアアアンッ!…サァァアアアアァァァ…
あんなに硬かった風の檻が壊れ、風が拡散した。
「へ?」
雷都は腰を抜かした。
「キョリエてめぇ調子こいてんじゃねぇぞ!あぁ!?」
雷都震えた声で、
「どっ…どうしたの?"アスレイ"…」
ど、どうしたの?アスレイ…
さっきの怒りの声の主は、アスレイ!?
はい。どうなるのか楽しみですねぇ。自分自身思いつきでやってるんで、どうなるかは自分自身分からないんですけどね!!wwwフハハハハ!!!
次回からも頑張ってやっていきますねぇー!