〜第1ノ花〜 異世界転生!?
学生の小説です。
適当に楽しく書いていきますので何卒宜しくお願いします(๑•∀•๑)
「……俺の名は山田 雷都。天に君臨する魔法騎士、通称"ドラゴナイトサンダー"だ。この世界は魔王軍に支配され、王都の人々は攫われ奴隷として売られた…。だが!俺がいるかぎりそう簡単に、この世界を滅ぼさせない…!!」
ドラゴンが王都に現れ街を破壊し始めた。
「フフフ…この俺がいるとも知らずにこの街を壊すとは…思い知るがいい!!この、天よりさずけられた稲妻の力を…」
左手が光り、雷を纏った。
「くらえ!スーパードラゴンボルティック…」
「サンダァァァァァァァァ!!!!!」
バンッ!!ソファーから落ち頭を机にぶつけた。
「何!?どうしたのお兄ちゃん!?大丈夫?」
大きな声と音に驚き、リビングに駆けつけてきたのは、妹の山田 陽だ。
「いや…別に何でもねぇよ…」
「いやいや。何でもなくないでしょ!何?いきなり「サンダァァァァ!」って(笑)」
ボンッッ!!顔が真っ赤になった。
「はっはぁ?何をいっ…言ってんの?そんなこと言ってねぇよ!空耳だろ!」
「いやいやいや。空耳なわけないでしょ!!ププッ(笑)」
バンッ!机を叩いて叫ぶように、
「うっさいな!」
リビングから逃げる様に出ていく。自分の部屋に入り、布団に顔を突っ込み、
「うわぁぁぁぁぁ!やっちまったぁぁ!」
〜これが雷都。19歳の日常。妄想ばかりで人生に花などない、つまらない日常を過ごすヒキニート。だが、幸か不幸か、いきなり世界に一目置かれる存在になることを雷都はまだ知らない…
〜第1ノ花〜「異世界に転生!?」
この俺雷都は、いわゆるヒキニートというやつだ。就職活動もろくにせず、部屋でゲームや漫画、アニメをひたすら見続ける。当然彼女がいる訳がない。童貞19歳。身長175cm 体重62kg 太っているわけでもない。ただ筋肉がありかっこいいと言うわけでもない…普通。そう普通…
「で、童貞♪」
「分かってる…(泣)それはさっき言った…って!勝手に部屋入ってくるなよ陽!!」
「エッへへ〜(笑)」
この元気のいい…いや、うるさい奴は、妹の陽。中学3年の15歳。俺と違い根が明るく人気物。新体操をしているため身軽で運動が得意。こんな奴なのに勉強も出来る。まさに文武両道。身長155cm 体重…やめておこう。ピンク髪の長がめのツインテールが、よく似合ってる。俺にめっちゃ懐いてる。何故だろう…?
「お兄ちゃんは、茶髪で短髪!!結構似合ってるよ♪」
「…お前さっきから俺の脳内の言葉聞こえてないか?」
「ねね!お兄ちゃん今日天気いいし出かけない?」
「おい…無視かよ…それはさておき、い、や、だ。真夏も真夏だ、俺が外なんか出たら溶けるだろ。」
「お兄ちゃん暑いのやだって言うと思ったからさ!涼しいところ行こうかなって思っていい所見つけたんだよん!」
雷都は面倒くさそうに
「暑いのがやだではなく、外に出たくない。と言ったのだが…」
「…とにかく行こ♪」
「おっおい!」
陽は強引に雷都に着替えをさせて、手を引っ張り外へと飛び出した。
今日は猛暑だ。暑い。とにかく暑い。ヒキニート生活に慣れていた雷都にとっては地獄そのものだった。
「お兄ちゃん♪こっちだよ♪」
陽は指を指した。雷都は目を疑った。
「山…かよ。登山かよ…無理…だろ…」
「大丈夫!!陽がついてるから!!」
ドヤッ!!っと言わんばかりの顔をしながら陽言った。
「俺死ぬ…母さんに宜しくな…」
「ごだごだ言ってないでいくよ!この先に涼しいところがあるんだから!」
陽はまた強引に雷都の手を引っ張り、山の中へとぐんぐん進んでいく。小1時間位は歩いただろうか?猛暑の中、元気いっぱいの陽と、目の前に三途の川が見えてきた雷都達は目的地に着いた。
ザァァァァァーーァァーーーーーーー…
滝だ。それも結構大きい。雷都は少し驚いた顔をした。その顔を見た陽は、
「涼しいでしょー?気持ちーでしょー?ね?来てよかったでしょ?」
風に当たりながら涼んで、
「あぁ。気持ちいいな。」
「エッヘヘ〜(笑)ここね、神聖な神が司る場所だって言われてて、観光スポットとかになったら荒れてしまうとか何やらで、ガイドブックとかには載ってないんだよ。」
「じゃ何で陽は知ってんだよ。」
「愚問だね。探検隊長の称号を持っている私だぞ?舐めてもらっちゃあ困るぜ?」
「ちょっと入ってみるか」
「ちょっ!何でスルーなのー!?褒めてよ!褒めまくってよ!」
ザアアアアアアアアァァァァァアーーーーーー
近づけば近づくほどに音が大きくなっていく。何を思ったのか、そこでいきなり雷都が、
「滝に打たれてみようかな。」
陽はビックリして、
「何言ってんの!?私ならともかく、こんなデカイ滝に打たれたらお兄ちゃん死んじゃうよ!?」
「私ならともかくってんならお前は入れるんだな?なら、一緒に打たれてみようぜ。」
雷都は、笑顔でそういった。
「神聖な神のいる滝で滝行なんていいのかな?」
「神聖な神がいるからこそいいんじゃないか!」
「まぁいいよ。お兄ちゃんがそこまで言うならやろっかな。だけど一緒にね。」
「なーんだ?怖いのか?(笑)」
バカにした様な顔で雷都が言うと、
「お兄ちゃんが、滝行で押しつぶされて死んだら困るでしょ!?」
ガクッ…
「そ、そうか…」
4つも歳上の兄なのにこんな心配されるなんて、情けねぇとしか思えなかった。
「早くやろ!お兄ちゃん♪」
陽は、何だかんだ言ってたものの結構やる気。
「あぁ。やるか!」
「つらくなったら言ってよね!」
「おけおけ。わかったよ。」
言ったところで聞こえんのかな?とは、思ったものの、
(まぁいいか。)
「お兄ちゃん!行くよー!!」
2人は息を合わせ…
「「せーのっ!」」
ザァァァアーーーーァァアーァアアアアアア!!!!!!
滝の中に二人同時に入った。だが、予想以上の衝撃により雷都は、
(んだこれ!?辛っっ!やっば!死にそう!もう出よ!)
「陽ー!もう辞めよう!」
ザァァァアーーーーァァアーァアアアアアア!!!!!!
陽の声が聞こえない。
「おーーーーい!陽ぃぃいい!」
…返事がない。
雷都は焦った。
(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ…)
その時、目の前にいきなり光が見えた。
(何だあれ?いやいや!そんなことより陽を探さなきゃ!)
「陽ぃぃぃいいいい!!!」
…だが、雷都の体力は尽き…
「ひ、まり…」
(あぁこれ死んだわ…)
ガクッ…
…
…
…
…
…
パァ………
小さな光らしきものが見える。
(何なんだろうあれ?)
だんだん大きくなっていく。
(なんだなんだ!眩しっ!眩しいわ!)
パァァァアァアアアアアアアアアアアア!
「うわぁぁぁぁぁぁああああああああ!」
見知らぬ街。見知らぬ風景。
ガヤガヤ…ガヤガヤ…
「なにあの子…いきなり奇声発して起き上がったわよ。」
「かかわらない方がいいわよ。」
「そうですわね…」
雷都は少し顔を赤くして、
「……はぁ…とりあえず落ち着こう…」
…2秒後…
「って落ち着いてられるかぁ!!!ここ何処だよ!アニメかよ!アニメなのか!?異世界に転生したのか!?転移したのか!?そんなことっ!ある訳ねぇー!ある訳ねぇーー!!ある訳ぬぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!!!」
異世界に転生?転移?した雷都。現状を理解出来ない雷都。次回 雷都のもとに美少女が!?ベタな!ベッタベタだ!信じれん!アニメか!?俺はギャルゲーの主人公にでも転生したのか!?
はい。こんな感じでやってきます。ラブコメ要素バリバリでやって来たいと思ってます。宜しければコメントしてください。楽しくやってこー!