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クッソ雑にVRゲームをやってみた  作者: ミドラ
虚構の世界のもたらした劇
4/31

独力・討伐

命懸けの日々が始まってひと月が経った。積極的に狩り(モンスターだ、人ではない)を営む連中はそれぞれが職人への依頼を行い装備を革新し、道具を充実させ、エリアの探索を進めていた。


無論、ソロプレイヤーの俺もそれは例外ではない。


が、この日は少しだけ、道を外れる愚行を犯し、それが幸か不幸かエリアボスの領域の発見につながった。



「…こりゃ明らかにゲートだよな。恐らくここにこのエリアのボスが居るんだろうが…]


ゲートの付近に敵の気配はない。装備を新調して強化したとは言えども、所詮は最初のエリアの雑魚ないしレアエネミーの素材程度でしかない。その上職人で銃系の武器を取り扱える者が1人しか居ない上、その人物の忙しさや経験不足も相まってかなり不安のある出来になっていた。


――――――――――――――――

――(主人公)装備――

R/L:迷彩機銃(R&L)   (R=Right hand,L=Left hand)

S:――    (Shield)

Pb:ウルフ'B    (Protector-body)

Pa:ウルフ'A    (Protector-arm)

Pl:ウルフ'L    (Protector-leg)

A:――    (Accessories)

C:黒いコート(フード付き)    (Costumes)


――(主人公)持ち物―― R:Rocked(売却・棄却不可)

回復薬(小) 20

万能薬(苦) 10

R/識別用デバイス


――――――――――


素材は全部ポータルに預けたので荷物は軽いが…。挑むべきか否か…。


とりあえず挑んでみるか。















ポータルから続くゲートを押し開けると、満点の夜空に吼える1匹の巨大な狼が居た。


『アオーーーン!!』

俺はそれを合図に迷彩機銃を取り出し、月明かりだけが照らす草原を敵に向かって駆ける。元々近接向けな性能よりなのが双銃系武器の特徴ゆえに、動きに気を遣わねばならない。


尤も、練習でそれを補えるのだが。


狼の右前足を蹴り上げ背中に向かって銃を構え、威力を重視した一撃を撃ち込む。


反動で更に俺は宙に浮かび、そのまま撃ち込む。


狼は最初の蹴撃で不意を打たれたのか此方をまだ見失っている。


俺はそのまま銃撃を可能な限り叩き込み、止めに落下の勢いを利用して背中に踵落としを見舞った。


『ギャウッ!!』

怯むような動作を見せる巨大狼。俺はそれを見逃さず更なる追撃を与えていく。


その後も怯みをうまく利用し、30分に渡る戦闘は巨大狼の崩れ落ちる音とともに終った。


にしてもボスの割に弱かったな。それともボスの強化に条件はあるのか?


そこら辺は他の情報を待つなり集めるなり、最悪実際にレイドに参加してもいいかもしれねえな。


俺はポータルから街へ行かずに先程のフィールドに戻り、街へ逆走するのだった。

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