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 【機械地獄〗  作者: amago.T/
16/31

USBメモリ 16

『おじさんがさ、死んだって。

 親戚のおじさんじゃなくって──まぁ私にそんなのいないけども、えっと、この仕事のベテランって感じの、私たちの大先輩。

 珍しく病気でらしいよ。


 殺されちゃえばよかったのに。


 なんかさ、この仕事って、失敗しても成功しても恨まれるからさ、殺されて死んでく人が多いんだよー。

 あのおじさんこそ、たくさん仕事してたからたくさん恨まれてるはずなのに。

 みんなの恨みを連れて逝ってくれればいいんだけど、そううまくもいかないからさ、こんな時って、他の同業者の……私みたいに目立ってる子のとこに憂さ晴らし? に来るからさ、結構迷惑なんだよね。

 死んだらそこで何もかも清算してくれればいいのに。』


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