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 【機械地獄〗  作者: amago.T/
12/31

USBメモリ 12

『思えば、私の存在って、希薄っていうか……あんま無いんじゃないかなって、心配になるんだ。

 あんまり学校も行ってなかったし、友達も家族もいないし、思い出も無い……。

 誰か、私のこと、覚えてるのかなって。知ってくれてるのかなって。

 私、他人(ひと)のこと言うのは大好きだし、結構ブッチャけちゃうことあるけど、自分の事言うのはあんま無くてさ。

 なんか恥ずかしいし、自分でも、自分のことわかってないし。

 誰かに、私のことを知ってほしいんだ。それで、私に教えてほしいの。

──私がどんな人で、何を思ってるのか。』

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