表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

友達にメールで送ったら以外と好評だったのでなんか投稿してみた。

作者: 乃々野のの

心地良くイラッときたい方にどうぞ

缶コーヒーのフタを開けようとしたら、さ。


爪が割れたんだ。


「あぁ、伸ばし過ぎたな……」

と思って、今度は爪を切ってからコーヒーに挑んだんだ。


やっぱり爪は割れた。


僕は仕方ないから、友達を呼んでフタを開けてもらったよ。


寸前で何故か僕の爪が割れた。



こうやって色々試している内に、両手の爪は全て無くなってしまったんだ。

だけど、真に全ての爪が無くなった訳じゃない。



練習だけで右足は全滅したさ。


そして左足は、小指を除いて全て水虫に侵されていた。


その時、僕は思った。思ってしまった。

「このまま小指を犠牲にしなきゃいけないほど、僕はコーヒーが飲みたいのか?」

だいたい、これ間違えて買ったブラックだし。

僕甘くないと飲めないし。


………いや、違う。


僕はもう、この缶の中身に興味なんか無い。


そんなの、微糖か無糖かの違いだけじゃないか。



僕はただ。自分の運命を打破したいだけだ。



公園のベンチ。


両手足から血を流し、缶コーヒーを足に挟みながら鎮座する男。


遠くから、パトカーのサイレンが聞こえる。


……僕は。


缶コーヒーのフタを、

開けた。


開いた。



小指に爪は、残っていた。



頬を伝う涙。僕は、咽び泣きながら、コーヒーを煽ったんだ。


普通に吐いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] こ、これは・・・! 笑ってもいいのでしょうか!?すごく面白いのですが、笑ってもいいのか・・・!? あと、小説はかるーくなめた気持ちで書くのが一番飽きないと、自分は思ってます(笑)
2012/07/16 10:45 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ