【同接7,000人】JKの「部活帰り蒸れ蒸れヘアゴム」を湯引きにしてみた。
漆黒の黒仮面を美咲のハンカチ(盗品)で磨き終え装着する。
「さぁ。今夜も始めようか」
高鳴る胸の鼓動を心地良いリズムにし「LIVE」ボタンを押した。
「……よぉ、お前ら。クック神だ。今夜も『神の厨房(ひきこもり部屋)』へようこそ。……同接……お、開始5分で5,000か。今夜のメニューは、お前らみたいな『通』にはたまらん一品だ」
俺は黒いラテックス手袋をパチンと鳴らし、画面に今日すり替える為に買ってあった新品の「獲物」を掲げた。
今日狙うのは、美咲が部活中にポニーテールを縛っていた「パイル生地のヘアゴム」。
「いいか、これはただのゴムじゃない。彼女の『うなじ』という、もっとも体温が高く、皮脂が分泌される聖域に、10時間密着していた逸品だ。ふふっ…ちなみに美咲は陸上だ。髪の毛で熟成された汗がうなじに垂れてきたそれをグジュグジュに吸い込んだパイル生地と言う名の『神器』。……よし、ターゲットが風呂に入った。仕入れに行くぞ」
【LIVE配信画面:コメント欄】
• 信者A: きたあああ!ヘアゴムは熱い!!
• 名無し: うなじの皮脂……。そのワードだけで酒が飲めるwww
• スパチャ(¥3,000): 0秒スワップ(入れ替え)見せてくれ!!
• 海外ニキ: OH... HAIR TIE? REALLY?
• 通報待機組: 今日も警察より先に俺が監視してやる
・神の使者 : 通報なんてさせない!神器はよはよ
「……静かにしろ。廊下に出る。美咲は今、シャワーを浴び始めた。ここからが勝負だ」
俺は胸元のカメラを起動し、脱衣所へ忍び寄る。
洗濯カゴの横、棚の上に無造作に置かれたヘアゴム。
俺はポケットから、Amazooで100個入りセットで買った「新品(美咲と同じ香りのミストを散布済み)」を取り出す。
「見てろ……。左手で本物を抜き取り、右手で新品を置く……。はい、0秒スワップ完了。キッチンへ撤退する」
【LIVE配信画面:コメント欄】
• 信者B: 相変わらず速すぎてワロタwwww
• 職人: 今の、スロー再生で見ても残像しか映ってねぇぞ……
• 名無し: 妹、一生気づかないんだろうなこれwww
• スパチャ(¥5,000): 神業成功おめでとう!早く調理を!
「よし!今日の調理法は『湯引き』だ。沸騰したての熱湯に、このゴムを3秒だけ潜らせる。そうすることで、繊維の奥に固着した『うなじの皮脂』と『後れ毛の汗』を、一気にスープへと解放するんだ」
俺は慎重に、トングでゴムを熱湯へ沈める。
シュワァ……と微かな音が響く。
「見てくれ、お湯が白濁し始めた。これは彼女の生命の輝きが溶け出した証拠だ。……っ! 鼻を近づけると……。柔軟剤の奥に、生々しい『少女の体温』が潜んでやがる。蒸れたうなじ特有の、あの甘く、少し重たい芳香だ」
「……いただきます」
俺は、仮面をズラし湯引きされたヘアゴムを直接口に含み、さらに残ったスープを啜った。
「っ……!! う、うあああああ!!」
俺は机を叩き、震える声で語りかける。
「なんだこれ!! 旨みの暴力だろ!! 舌の粘膜に、美咲のうなじの柔らかさが直接触れているような錯覚がする! 噛み締めるたびに、繊維から彼女の汗の『ミネラル』と『天然のオイル』が溢れ出してくる! これは料理じゃない、美咲という現象の『同化』だ!!」
【LIVE配信画面:コメント欄】
• 信者C: 「美咲という現象の同化」www 迷言出たwww
• 名無し: 同接7,000突破!世界一の配信だろこれ!
• スパチャ(¥10,000): 神……。あんたが正真正銘の『クック神』だ。
「……ふぅ。今夜も完食だ。美咲が風呂から上がる音がする」
配信を切り、証拠を抹消した直後、ドアがノックされた。
急いで仮面を隠す。
「お兄ちゃん、なんかキッチンが……お風呂の匂いと、茹でたての麺みたいな匂いが混ざってるんだけど。……また変な研究?」
風呂上がりの美咲が、俺が置いた「新品のヘアゴム」で髪を結び直しながら首をかしげる。
「……あぁ、出汁の研究だ。気にするな」
「……ふーん。でも、このゴム……なんか、前より使い心地がいいかも。ありがとう」
美咲が笑って部屋を出ていく。
偽物のゴムで笑顔になる妹。
本物の味で神になる俺。
クック神の神話は、まだ始まったばかりだ。




