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比較的最近更新した短編のまとめ場所

うちの子はすごいドラゴン

作者: リィズ・ブランディシュカ



 おかえりなさい。


 あら、冒険者ギルドで働いている夫が家に帰ってきたわ。


 今日はなんだか、お土産があるみたい。


 最近、町の女の子たちはスライムをペットにするのが流行ってるみたいだからって言って、なんだかふにゃふにゃした生き物をもってきたの。


 半透明で、向こうの景色が少し見えるわ。


 どうやって育てるのかしら。


 生き物を育てるのって大変なのに。


 形が自由自在に変わるらしいから、バッグの中に入れたりして持ち運べるし、旅行にも手軽に連れていけるのは素敵だけど。


 物まねが得意なところが大人気なんですって。


 あ、でもあの子の問題を解決するにはぴったりかも。







 うちの子はすごいドラゴン。


 どこがどうすごいかというと、なんか角が大きい。


 あとは、なんか普通より三倍大きい。


 そして、なんか顔が点と線でできてる。


 他には、なんかやわらかい。


 あとはうーんと。


 鱗がぜんぜんとれない。


 綺麗だからとろうとしてみたんだけど、とれない


 あと触るとひやっとしてて気持ちいい。


 半透明でなんか見えちゃう。


 うちの子はすごいドラゴン。


 変わってるから、たぶん希少種。


 珍しい事はすごいんだよ。


 たぶん。






 うちの子供がドラゴンに憧れて三年。


 ドラゴンに乗りたい、ドラゴンと遊びたいっていってきかない。


 しまいには、一人で外に冒険しに行こうとするありさま。


 お外は危ないモンスターがいっぱいいて、大変なのよって言ってもきかないの。


 本当に困ったわ。


 こうなったら、ドラゴンっぽいもので我慢するしかないわ。


 今ちょうどいいペットがいるから、頑張ってもらいましょ。


 なんか勘付きそうになったら、滅多にいないレアで珍しいドラゴンなのよって言いくるめようっと。



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