表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

なろう「春のチャレンジ2025」で学校経営に挑戦!

 バレエの練習が行われているスタジオはダンサーたちの熱気に満ちていた。指導している教師の声が飛ぶ。

「プリエの姿勢を保つのです。それからターンアウトも大事ですからね。これらの動作はバレエの基本です。踵を前に! 骨盤の位置と動きを意識して」

 私は股関節を広げ、足や膝の関節を外側へ向けようとしたが、上手くいかない。そのうちバランスを崩した。滑り止めの松脂が塗られたバーから手が離れ、転んでしまう。

 バレエ教師が私を叱責した。

「何をやっているんです。そんなことじゃ、立派なプリマに慣れませんよ」

 いや待って先生。私はプリマを目指しているんじゃなく、声優を目指しているんです……と言いたかったが、相手は聞く耳を持たないだろうから、言わない。

 なろうグループが運営する声優学校は声の演技のためにバレエの授業を取り入れている。素晴らしいことだ……が、私にとっては災難だった。私の体には柔軟性というものがまったくないのである。しかし、こうやって練習していれば、いつかはバレリーナになれるだろう! なろうグループが運営する<なろう学園>の教育的指導を信じて、頑張るのだ……間違った。私がなりたいのは声優だった。

 とにかく、この学校に通えば何にでもなれる、それが<なろう学園>なのだ!

 そんなわけで私は自分が通っている<なろう学園>についてのルポルタージュを投稿してみることにした。今日は時間が無いので、この辺でさようなら。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ