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エピローグ
時間は有限だ。
何をするにも、時間を費やさなければならない。
けれど、俺に与えられた時間は人よりも短い。
俺の人生は、すでに決まっているからだ。
そんな限られた人生の中で、お前に出会った瞬間、俺は初めて生きることを渇望した。
お前は俺にとって、一筋の光だった。
だから俺は、その光をどうしても離したくなかった。
生きたい。 いや、生き続けたい。
お前と過ごす時間を、もっと長く感じていたい。
それでも——お前に出会ったことを後悔している。
だが、その後悔すら、もう一度味わいたいと思ってしまう。
たとえ俺たちの物語が悲劇だとしても、俺はその結末まで進んでみたい。
その先に何が待っていようとも、お前と一緒なら——。
夏の日差しのように眩しかったお前は、秋の紅葉のように静かに散っていった。
冬の雪のように冷たく俺をすり抜け、
そして春の桜のように、再び俺の前で咲いた。
これは——そんな俺たちの、もう一度始まる物語。
初めて小説を書くのですが、よろしくお願いします